2006 06123456789101112131415161718192021222324252627282930312006 08

押売り今昔

先週の新潟県ホーローの旅で、面白いモノを見つけた。
「押売りお断り」と書かれた小さな看板である。
新潟県上越市の高田という江戸時代から続く雁木作りの古い商店街では、どの商店の入口にも決まってこの看板が貼られていた。
昭和30年代前後の看板かと思われるが、当時は押売りがよほど多かったのだろう。看板のコピーをよく見ると、時代を反映して面白い。
そういえば、その頃のテレビドラマには、刑務所帰りの押売りが玄関に上がりこんで、
「奥さん、ゴムひも買っておくれ」と凄むシーンがよくあった。
確かに、こうした押売りは我が家にも来ていたような記憶がある。亡き母がさりげなく追っ払っていたような気がするのだ。
でも、押売りではなく、忘れた頃にやってくる富山の薬売りに代表される行商のおじさんは別格だ。今でもそのおじさんの顔を思い出すことができるくらい、幼い僕は待ちわびていた。
いつも決まって紙風船やボール紙で作る組み立ておもちゃをくれた。ソレが楽しみで、母の背中越しに、薬の木箱をチェックするおじさんの一部始終をワクワクしながら見ていた。
今となっては懐かしい思い出である。
押売りの話に戻るが、現代ではキャッチセールスを目的とした訪問販売と名を変えて、その手口も功名になってきているようだ。
年寄りの単身世帯を狙ったリフォーム詐欺や、ふとんや浄水器、鍋、宝石、教材などを売りつける押売りは後を絶たない。
かく言う僕も、留守番中に辞書のセットをローンまで組んで買ってしまったことがある(笑)。
大学に入ったばかりの頃であり、向学心に燃えていたのだろうか(笑)。それ以上に、艶っぽくてきれいなセールスレディにまいってしまったかもしれないが…(笑)。
当の辞書は今だに一度も開くことなく、ホコリを被ったまま物置の隅っこに積んであるのがお笑い種である(笑)。

押売お断り3
スポンサーサイト