池波正太郎著「鬼平犯科帳」全24巻を、4ヶ月かかって読了した。これまでにも様々な長編小説を読んできたが、これほど楽しく、ワクワクしたシリーズはなかった。
僕にとってはこの4ヶ月、毎日の通勤電車、そして、出張の友だった。
1泊の旅にはカバンに必ず2冊を入れていたし、眠れない夜は枕元に置いていた。
最後の24巻「誘拐」は、著者死去により絶筆となっており、尻切れトンボの幕切れである。正直言って、こうした結末に遭遇したのも初めてで、なんともいえない妙な感動を覚えた。
僕にとっての「読書」とは、人生における楽しいチャレンジのひとつだが、良書によって有意義な時間を得ることは、自分が生きていくうえで、かけがえのないものだと思っている。くだらない話題やモノ、コト、ヒトに時間を割く余裕はないし、残された人生を、たくさんの良書に巡りあい、そして読み切ることにチャレンジしたほうがうれしい。
読書に夢中になりだした高校から大学の頃、それこそ、「目が潰れるまで、読みたい!」と思っていた。今もその気持ちを変えずに、年を重ねている。
ひところと比べて、読書量も落ちてしまった。つき合いだからしょうがないと思いながら、飲みたくもない輩と、会社の愚痴をこぼしてまずい酒を飲むよりも、ひとり本を読んでいたほうが良いわけで…まぁ、頑固者と言われようが、自分の人生だから、好きにやるんですがね(笑)。。。
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