やはり梅雨だ。今日の雨は気が滅入ってしまいそうな大粒の雫。
こんな日は一歩も出ないで読書と映画に限る。
池波正太郎著『池波正太郎の銀座日記〔全〕』を読むと、その並外れた行動力と好奇心に感動する。毎日のように映画の試写に出かけ、うまい家庭料理を求めて洋食屋をはしごする姿は、とても還暦を過ぎた男の行動力ではない。
エネルギッシュな作家なのだ。自分のように40代で晴耕雨読の生活に憧れる輩には、まったく瞠目に値する。
池波正太郎の食のエッセイについては本屋の棚に沢山並んでいるので、しばらくは集中的に読んでみようかと思う。
さて、次に映画だが、何といっても李相日監督の『フラガール』が良かった。昨年度の日本アカデミー賞を獲った作品だが、シンプルなストーリーと、無駄を省いた絶妙な長さが秀逸。
更にもう一本、河野圭太監督『椿山課長の七日間』は、原作をずっと以前に読んでいたのですっかりストーリーを忘れていたが、素直に楽しめた作品。
お気に入りの伊東美咲の魅力たっぷりでgood!改めて彼女の美しさと、スタイルの良さに脱帽。
■最近観た映画
「フラガール」 李相日監督 日本 2006 DVD ☆☆☆☆☆
「椿山課長の七日間」 河野圭太監督 日本 2006 DVD ☆☆☆☆★
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9年間乗ってきた愛車を手放すときがきた。
ワンボックスのトヨタノア。子供達たちの成長に合わせて、ドライブやキャンプにずいぶんと重宝してきたが、家族4人が揃ってこの車に乗ることもほとんどなくなった今、ファミリーカーとしての役目を終えることになった。
最も、僕のほうもしっかり遊ばせてもらった。山登りはもとより、旅行や看板探しなどで、日本全国を回った。ホテル代をケチって、何度もこの車で寝た。
今のガソリン高騰をあざ笑うがごとく、燃費は6~7キロと極端に悪かったが、走行距離12万キロは充分成仏できるスコアだったと思う…と思いきや、てっきり廃車かと思った愛車は、下取りをしてもらえることになった。
ディーラーの話では、4WDなので外国へ輸出できるとのこと。これを聞いて安心した。
ひょっとしたら、この冬あたり、ロシアの極寒の地を走っているかもしれぬ。こんなことを考えていたら、手放すことの寂しさから一転して、いつしか「第二の人生、がんばれよ!」とエールを送りたくなった。現金なものですなぁ(笑)。
■最近観た映画
「GOAL!」 ダニー・キャノン監督 米/英 2005 DVD ☆☆☆★★
「バッチギ」 井筒和幸監督 日本 2005 DVD ☆☆☆☆★
「嫌われ松子の一生」 中島哲也監督 日本 2006 DVD ☆☆☆☆★
■最近読んだ本
「むかしの味」 池波正太郎 新潮文庫 ☆☆☆☆☆
「この国のかたち2」 司馬遼太郎 文春文庫 ☆☆☆☆☆
※このところ沢尻エリカにはまっている。「バッチギ」の彼女は、清潔感がある端正な容姿と、大人の女性に変化する発展途上の雰囲気が魅力的だ。近作の「手紙」でも感じたが、大物女優になりそうな予感がある。
※収穫と言えば、「嫌われ松子の一生」がよかった。ハチャメチャなドタバタ喜劇かと思ったが、パズルのピースを埋めるがごとく、計算された内容が最後には見事に決まった。監督の力量が光る作品だった。
梅雨入りはまだというのに、このところ週末になると決まって雨が降る。
別に、晴耕雨読の生活に憧れる訳じゃないけど、この週末も映画と読書でゴロゴロした。
今から定年後の生活を、予行演習してみるのもいいではないか(笑)。
■最近観た映画
「硫黄島からの手紙」 クリント・イーストウッド監督 米 2006 DVD ☆☆☆★★
「地下鉄に乗って」 篠原哲雄監督 日本 2006 DVD ☆☆☆★★
「カーテンコール」 佐々部清監督 日本 2005 DVD ☆☆☆☆★
■最近読んだ本
「剣客商売13」 池波正太郎 新潮文庫 ☆☆☆☆☆
「この国のかたち1」 司馬遼太郎 文春文庫 ☆☆☆☆☆
ネットの映画評では酷評されているけど、自分的に波長が合ったのが「カーテンコール」。在日韓国人の差別問題と父と子の絆に、浅からず踏み込んだ内容にぐっとくるものがあった。
「地下鉄に乗って」のヒロイン、岡本綾もいい。どこか、伊東美咲似の容貌もgood!
何でも芸能界引退宣言したとかで…勿体ないですなぁ。
久しぶりに2日続けて映画(DVD)を観た。
横山秀夫原作の「出口のない海」だ。太平洋戦争末期に開発された兵器、人間魚雷・回天を巡る物語である。
陸軍の神風特攻隊の影に隠れてあまり知られていないが、海軍が同時期に開発し、実践していた兵器といわれる。出撃し、“軍神”となった兵士145名、アメリカは公表していないが、撃沈された戦艦や輸送艦も多かったという。
映画に一貫して流れるのは“誰のために死ぬるか”という重いテーマである。学徒出陣で志願した主人公はあまりにも若い。20歳そこそこで、人生の悟りを開いた哲学は驚嘆に値する。
特攻隊にしかり、戦争の歴史の清冽な傷跡は、あまりにも重い。
クルマを買った。
いわゆる衝動買いというやつに近いだろうか。週末の二日間で決めてしまったから。
最も、そろそろ買い替えをと思っていたし、なんとなく候補のクルマも考えていたから、衝動買いとも言えないな。
「カローラフィルダー」という小回りが利く大衆車だが、荷物スペースがフルフラットになるので、車中泊もいけそうだ。そのうえ、何よりも燃費が良いのが気に入った。
販売店を3軒回って最後の店で決めたわけだが、9年間乗った「ノア」の下取りと合わせて、最初に行った店が値引き額20万円(下取り15万円)だった。
その販売店は地元のディーラーなのだが、セールスマンいわく、「5万円までしか値引きできません」と言う。
事前にネットの情報を調べていて、この車の目標値引き額は18万円前後と分かっていたので、あっさりと商談を止め、その足で隣県の系列のディーラーに行き、早速見積もり開始。
すんなりと20万円値引いてくれた。これにはさすがに驚いたが、こうなりゃぁ昔の営業経験を活かして、シーソーゲームをとことん楽しんでみたくなった。
翌日、2軒目の店で引っ張り出した条件をもとに、同じく隣県にある3軒目の競合ディーラーに出向いて、商談開始。
更に5万円を上乗せしてもらい、その足で2軒目に行き2度目の交渉。他社のクルマも考えているなどとチラつかせながら、更にオプションをいくつかつけてもらい、5万円の値引きを追加。
今度は3軒目の店に電話で条件を提示し、「一円でも安い店で買う」と伝え、オプション合わせて合計48万円(下取り12万円)を値引きしてもらい、ハンコを押した。
二日間にわたる攻防は、ちょっとしたスリルもあって楽しかったが、どっと疲れたのが本心だ。でも、高い買い物をするんだから、こうした努力もしなきゃあ損だし、何よりも久々に刺激的な二日間だった。
■最近観た映画
「手紙」 生野慈朗監督 日本 2006 DVD ☆☆☆☆★
■最近読んだ本
「佐賀のがばいばあちゃん」 島田洋七 徳間文庫 ☆☆☆★★
「剣客商売8」 池波正太郎 新潮文庫 ☆☆☆☆☆
「剣客商売9」 池波正太郎 新潮文庫 ☆☆☆☆☆
「剣客商売10」 池波正太郎 新潮文庫 ☆☆☆☆☆
「剣客商売11」 池波正太郎 新潮文庫 ☆☆☆☆☆
「剣客商売12」 池波正太郎 新潮文庫 ☆☆☆☆☆
※「手紙」は東野圭吾の原作。2003年の出版時に読んだが、これが泣けて、泣けて困った作品だった。映画もご他聞に洩れず、カミさんや娘が傍らにいるのもはばからず、不覚にも涙した。
この映画で、今をときめく沢尻エリカを初めて見たが、年甲斐もなく、キュートなかわいい容姿にぞっこんになってしまった(笑)。