軟弱一人旅から帰ってから、どうも喉がいがらっぽかった。
いがらっぽさが痛みに変わり、昨夜とうとう熱を出した。
久しぶりの38度代。平熱が35度代の僕としては、このスコアはきつい。
とりあえず解熱剤で様子を見て、今日は近所の耳鼻科に行った。
突発性難聴をわずらったときに適当に診断されたヤブ医者だが、お盆で内科医院がどこも休みとあってはしょうがない。
「少し腫れてるねえ、扁桃腺だけが原因じゃないかもしれんなぁ」
…5分間の喉吸入の間、次の患者とのやりとりをなんとなく聞いてしまった。
▼患者「2週間くらい前から耳に水が入ったような感じで、自分の声が響くんです」
△医師「それは長いねぇ、最近飛行機とか新幹線とかに乗ったかな、風邪は引いていないかな?」
…そのやりとりを聞いて、僕のときとまったく同じことに気づいた。
早く聴力検査をして、大きな病院で治療を開始しないと手遅れになるよ…よほどその患者さんに注進してあげようかとも思ったが、止めにした。(僕は医者じゃない)
さて、僕のほうは、とりあえず抗生剤を処方してもらい様子を見ることになった。
帰宅してからそのまま横になったが、午後になるとまた熱が出てきた。
ぼんやりした頭を抱えながら、うつらうつらと遠くから聞こえる蝉の声に耳を傾ける。
このところお気に入りの池波正太郎をパラパラやるも、いっこうに頭に入らない。
病気になったのは日頃の不摂生に違いないが、夏の数日、こんなふうにゴロゴロ過ごすのも悪くない。
■最近読んだ本
「散歩のとき何か食べたくなって」 池波正太郎 新潮文庫 ☆☆☆☆☆
「私が生まれた日」 池波正太郎 朝日文庫 ☆☆☆☆☆
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