2008 0112345678910111213141516171819202122232425262728292008 03

嫌われ松子の一生

山田宗樹著 『嫌われ松子の一生』(上・下)を読んだ。
昨年、中谷美紀主演で映画化され、話題になった作品だが、DVDで観たものの、どうしても原作が読みたくなった。
映画はほぼ原作どおりに忠実に描かれており、コミカルタッチと軽さが気になるが、それなりに満足の出来栄え。
しかし、何かが足らない。
原作を読み終えて感じたことは、主人公・松子の心理描写や転落していく背景がさすがに2時間の映画枠では表現しきれないこと。それに原作の内容はもっと暗く、シリアスだ。
この作品の時代背景は、1970年代初めから現在までだが、当時の社会状況や、家族関係、風俗もていねいに描かれており、ノスタルジーに浸るにはもってこいの作品である。
かぐや姫が歌った「神田川」のような“四畳半フォーク”の暗さや、携帯電話やパソコンがない時代を知らない若者たちには、ピンとこないだろう。
しかし、その時代を過ごしてきた我々おじさん、おばさん世代は、この作品を読めば、松子の生き方に、きっと共感できるはずだ。
若者は映画を観ればいい。
…おじさん、おばさんには、ぜひ原作を読むことをおススメする。

嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)
(2004/08)
山田 宗樹

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[ 2008/02/04 ] 読書 | TB(0) | CM(0)