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中年は北を目指す!?

連休後半に旅に出ることにしました。
青森を目指す、片道1500キロの旅です。
目的はホーロー看板探しと、秋田の田舎に寄っての墓参りでしょうか。
受験生の娘を放っておくわけにもいかず、カミさんは留守番。
結局、ひとり旅となりました。
“中年は北を目指す”…何のことだかわかりませんが(笑)、北の町は自分にとってのマイブーム。
想っただけでも心が騒ぎます。
6日間の完全野宿の北の旅、どうなることやら。
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男いっぴき物語

手持ちの未読本がなくなったので、本棚からごぞごそと探して、再読したのがこれ。
神坂次郎著『男いっぴき物語』(新潮文庫)。
「名誉も地位も金銭も一切を犠牲にして色道修行一途に生きた」という伝説の精力絶倫男・川端浅吉の生涯を描いた傑作である。
紀州熊野の“縛られた巨人”南方熊楠が出てきたり、明治・大正・昭和を描いた時代小説としても秀逸。何より大らかな内容なので、電車の中で読んでいても、恥ずかしくないと思います(笑)。
ちょっとHだけど、浅吉がとにかく面白いキャラクターなので、興味がある方は読んでみてはいかが。
[ 2008/04/23 ] ▼読書 | TB(0) | CM(0)

築100年の旅館

「うちは築100年経ってますんで、天井が低いんで、頭ぶつけないようにしてくださいね~」
ガタ、ビシ、ギィと音が鳴る、黒光りする廊下を歩きながら、部屋を案内する旅館の女将さんに言われた。
この週末に、三重県伊賀上野にある旅館に泊まったときのひとコマである。
築100年の旅館は、まさに『男はつらいよ』の寅さんシリーズに出てくるようなパフォーマンスだった。
いわゆる駅前旅館というのだろうか。素泊まりで4000円の価格もさることながら、どこかに懐かしい味が漂っているような、なんとも言われぬ情緒を感じた。
でも、部屋は暗く陰気臭いし(元は仏間だったか)、もちろんエアコンなどなく、ストーブ。テレビはチャンネル式(凄い!)、二階だというのにトイレは水洗ではなく、直下型のボットン式だった(最高!)。
快適さを追求すればキリが無いが、考えてみれば、「寝るだけでいいや」なんて思っている僕なんで、こうした宿に泊まることも、また楽しいわけです。
その日の同宿に、工事の仕事で連泊されているおじさん3人がいた(僕もおじさんだけど)。
礼儀正しき人たちで、こうした宿に泊まるのは慣れているのだろうか、風呂場で一緒になったときも、「お先に」と声を掛けられたし、音が筒抜けの隣の部屋での酒盛りは、午後9時には終わった。そして、ヒソヒソ声が聞こえたと思ったら、朝は5時から出かけていった。
ホテルでは考えられないような、隣人に対する気遣いが生きていた。
こうした旅館も少しづつ減っていってるようだが、旅好きな人は、寅さんが生きた時代を体現するのも良いかと思う。
ちなみにこの旅館、風呂場の入口に「女性入浴時間は○時~○時まで」とあった。
女性も泊まるのだろうか。ちょっと勇気がいるかもなぁ…。

築100年


看板屋敷の現実

ホーロー看板を探しに、三重県から奈良県を旅した。
今回は、金沢在住の看板マニアのKさんとのミニオフ会だ。
僕が案内役ということもあり、コース・計画を組むにあたり、
看板屋敷(ホーロー看板をたくさん貼ったお屋敷)をいくつか案内するつもりで考えた。
しかし、何年かぶりに訪れてみると、看板屋敷があった場所が更地になっていたり、取り壊されて新しい家が建っていたり、駐車場になってしまっていた。
僕が主宰しているサイト『琺瑯看板探険隊が行く』の看板屋敷のレビューでは、パフォーマンス度や絶滅危惧度合(5年以内の残存率)で、☆印でランクづけをしている。
それを改めて見てみると、今回消滅していた屋敷は、絶滅危惧度はいずれも☆☆だった。
3年しか経っていないのに、すでに失くなってしまった看板屋敷を見ると、大きく読みが外れたようだ。
それだけ、急速に古いものが淘汰されている世の中になっているのかもしれない。
失くなったことは残念だが、そんなことを改めて感じずにはいられなかった。

カンバンヤシキ


※写真/三重県最高の看板屋敷。まだまだ頑張っています。3年前に撮影したときと比べると、「千代田ミシン」の“千代田”の部分がなくなってしまいました。

『脱出記』は凄い!

久々にすごいノンフィクションに出くわした。
『脱出記』(スラヴォミール・ラウイッツ著 ヴイレッジブックス)というのがそれ。
第二次世界大戦の中、シベリアの強制終了所を脱走して、チベットを越えインドまで歩いた男たちの実話である。
このところの通勤の友ですが、あと少しで読了となってしまうのも惜しいくらい、これは凄い本としかいいようがない。
嘘だと思ったら、一度手にとってみてくだされ。
決して、裏切らないと思います。

脱出記―シベリアからインドまで歩いた男たち (ヴィレッジブックス N ラ 1-1)脱出記―シベリアからインドまで歩いた男たち (ヴィレッジブックス N ラ 1-1)
(2007/11)
スラヴォミール・ラウイッツ

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[ 2008/04/09 ] ▼読書 | TB(0) | CM(2)

安曇野散策

ホーロー看板を探しに、長野県の安曇野に行ってきた。
今は安曇野市というようだ。
豊科から松本、山形村、朝日村、塩尻、諏訪と回りながらホーロー看板を探したが、一向に見つからず。
代わりといってはなんだけど、路傍の道祖神を撮影してきた。
素朴なものもいいが、ギラギラに(笑)、彩色されたものもなかなかです。

北アルプス

道祖神

※写真上/豊科あたりから見る北アルプス。ピラミッドのような山が常念岳。
※写真下/山形村で見つけた彩色された道祖神。手をつないでいる姿がいじらしい。