自宅の近くにある酒蔵で、新酒ができたことを祝う催しがあった。 「三千盛酒造」という蔵だが、けっこう歴史もあって岐阜県では有名な蔵元らしい。 蔵の中では利き酒やコンサートもやっていた。 地元の人たちばかりでなく、バスツアーの客などでごった返していた。 僕ら夫婦が行ったときにはすでに酒蔵見学は終了となっていたが、 これが目的だっただけに諦めきれず、こっそり最終組の見学ツアーの中に紛れ込んだ(笑)。 蔵の中は想像とまったく違って、ほとんど機械化されていた。 杜氏や出稼ぎの蔵人も今は使っていないという。 では、どうやって酒の味を決めるのか、という質問に対し、 説明されていた方は、「社員で全部やっています」(笑)。 最近、「夏子の酒」(尾瀬あきら)というコミックを読んでいただけに、これには唖然。 大きな蔵では当たり前なんだろうか。 見学者は10名くらいいたが、中にはへべれけ状態の人もいて、 「事故米を使っているんか」と、しつこく何度も質問していた。 その酔っ払い、あまりにもうるさいので、つまみだしてやろうかと思っていると、 奥さんらしき女性が 「おめぇが事故米なんだよ!」と、すかさず噛み付いたのには驚いた。 いやはや、とんだ夫婦喧嘩まで見学するツアーになってしまった(笑)。 さて、自宅に戻ってから、購入した新酒を早速飲んでみた。 「しぼりたて純米大吟醸」(720ml、1400円 限定品)は、フルーティな風味とぴりっと辛口が利いた 滑らかな味わいだった。 うーん、病み付きになりそうな予感。    (株)三千盛 507-901 岐阜県多治見市笠原町2919 Tel(0572)43-3181 Fax(0572)43-3183
スポンサーサイト
秋田から遊びにきた叔父さんを案内して、木曽路を訪ねた。 気温6度。 山の中だけあってさすがに空気は冷たく、鼻の頭も凍りそう。 妻籠の町並みをぶらぶらと歩くと、大きな渋柿が軒下にいくつも下がっていた。 鮮やかな柿色が晩秋の中に溶け込み、思わずじっと見つめてしまった。 このところの仕事で疲れた心が、ゆっくりと素直になっていくのを感じた。 
金沢に出張した。 米原を過ぎてから福井まで、車窓から見える風景は真っ白だった。 今庄あたりではホームがすっぽり隠れてしまうぐらいの積雪。 北陸には、厳しい冬の季節が一足先にやってきたようだ。 金沢に着き、駅に迎えに来てくれた同僚とさて昼メシを…ということで向かったのが、杜の里にある「第七餃子」という店。 まだ11時過ぎだというのに、すでに店内は満員。長椅子に座って待ってる人も。 「ホワイト餃子定食」(618円)を注文。 出てきた餃子を見てびっくり。こりゃ、まるでたこ焼きだわな(笑)。 食してみると皮がもちっとして固くて、中がジューシー。 病み付きになりそうな味だった。 このところ、仕事が忙しくてストレスも溜まってきていたので、ぷっくりとふくらんだ餃子をはらいせに、箸で突っつきながらパクリとやるのだった(笑)。 あ~~小市民(笑)。  ※携帯で撮影 ※『第七餃子店』石川県金沢市若松町109街区 水休 ★メインサイト「 琺瑯看板探検隊が行く」もどうぞご覧ください★ ↓♪ 良かったらポチッとお願いします ♪ 

久しぶりにカミさんと映画に行った。 今月50才になったので、夫婦割引という特典で一人1000円で観れるのだ。 これまで一人1800円を払ってきたんで、二人で2000円というのは素直にうれしい。 (これからじゃんじゃん、好きな映画観れるわい)…と思いながら、映画館へ。 チケットを買い、カミさんは大好きな福山雅治主演の「容疑者Xの献身」、僕はずっと気になっていた「おくりびと」(滝田洋二郎監督)に。(夫婦別々なのがヘン!?) 本木雅弘の演技も良かったが、無駄をはぶいた構成、そして音楽と、素晴らしい作品だった。 納棺師という特殊な職業の、見方によっては重いテーマだったが、誰にも避けられない死ということに対して、改めて考えさせられた。 涙、涙で見終わった後には、自分なりの死生観が変わっていくような、ちょっとした爽快感を得た。 ずっと以前に納棺師を描いたノンフィクションで、青木新門著「納棺夫日記」(文春文庫)を読んだが、もう一度手にとってみたくなった。 「おくりびと」 滝田洋二郎監督 2008 日本 SCR ☆☆☆☆☆
1991年に発行されたコミック。全12巻。 新潟の小さな酒蔵を舞台に、酒をめぐる情熱と夢を描いた辛口の人間ドラマ。 ホーロー看板を探すようになって、日本酒や酒蔵に興味を持ち始めたが、元々日本酒が苦手ということもあり、これを読むまで純米酒や吟醸酒の区別さえも分からなかった。 しかし、たかがコミックとあなどってはいけない。 この作品を通じて、コメ作りの大変さ、杜氏の存在や酒造りの複雑な行程が理解できたのは収穫だった。 「夏子の酒」は幻の酒米“龍錦”を復活させ、大吟醸酒を造る人間模様をさわやかに描いた作品だが、絵のタッチばかりでなく、しっかりしたストーリーにぐいぐい引き込まれていく。 大吟醸は最高の酒米を極限まで磨き、蔵人の力を結集して醸した日本酒の最高峰といわれるが、 大吟醸とまではいかなくても、これまで敬遠していた日本酒を、俄然飲んでみたくなった。
2年ぶりにキノコ山行に参加した。 朝5時に家を出て、所属する山岳会のメンバーと合流し、岐阜県の奥美濃へ。 山は、目が覚めるような紅葉。 キノコを求めて、久しぶりに尾根や沢の中を縦横無尽に駆け回った。 降圧剤を飲んでいるんで、身体が少々ふらついたり、ほてったり。 以前、山登りをしていたときの万全の体調とは程遠かったが、それでも楽しい汗を流すことができた。 帰宅してからカミさんとキノコの整理。 親兄妹や友達におすそわけする分をタッパーに詰めた。 ナメコやムキタケの香りに包まれたキッチンは、山の香りをそのまま持ってきたようで、幸せな気分になれた。   
また一つ年をとった。 半世紀を生きてきたことになる。 自分では充分若いつもりだが、分類上は「初老」となるのだろうか。 体力が年々低下しているのは、確かに実感している。 ここ数年ヘンな病気にもなっているし、ついひと月前からは降圧剤を飲み始めた。 早朝高血圧を指摘されたのだ。 夜は正常だが、起床時が高い。夏ぐらいから上が135~150、下がずっと90~100ぐらいの状態が続いていた。生活習慣を自分なりに変えようと思い、毎日のウォーキングに精を出してみたりもしたが、体重はなかなか落ちない。 その上、相変わらず出張や酒席が多く、仕事のストレスは溜まるばかりで、毎日がへとへと状態だった。 できればクスリで血圧を下げるのは避けたかったが、仕方がない。 こうなりゃぁ、クスリを止めることをできる日を目指して、頑張って以前の健康体に戻すしかない。 …50歳の出発点としては夢がないが、そんなのもありだろう。 「おめでとう」…カミさんからプレゼントを渡された。 開けてみると、携帯用のヒゲ剃りだった。 出張の必需品だが、かなうならこんなものは使いたくない毎日になりたいと、ぼんやりと思うのだった。
| HOME |
|