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「おくりびと」の原作

「おくりびと」がアカデミー賞の外国語映画賞に選ばれた。
封切早々に観にいって、いい映画だなぁ…と思っていたが、まさかアカデミー賞までいくとは驚いた。
ところで、映画を観たときに感じたのだが、7~8年前に読んだ『納棺夫日記』(青木新門著)の内容に近いな…と思っていたが、さにあらず、主演の本木雅弘がこの本を読んで構想を練っていたということで納得した。
2001年の読書日記にこの本の感想を書いていたので、貼ってみる。今思うと、ずいぶん下手な評を綴っているのが恥ずかしい(汗)。

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『納棺夫日記』(青木新門著/文春文庫) 2001.2.26読了
職業に貴賎はない、いくらそう思っても、死そのものをタブー視する現実があるかぎり、納棺夫や火葬夫は無残である―。葬儀会社に勤め、顔をそむけたくなるような風景に対峙しながら、死者を納棺することを生業としてきた著者の叫びである。親戚からはさげすまされ、友人が離れていき、唯一の味方でさえある妻からも、「穢らわしい、近づかないで!」と夫婦生活を拒否される。
「穢れ」とは何なのだ。「貴賎」とは何だ。著者の心の叫びがずしん、ずしんと響いてくる。人が忌み嫌う仕事だからこそ、誰かがやり遂げなければならないのだ。それが神に選ばれた者としての役目である。
著者は宮沢賢治や親鸞に導かれるかのように、選ばれし者としての境地ともいえる「光」を見出す。それが使命感に変わっていき、納棺夫の仕事に満足感と価値を得る。ここまでくると素晴らしいとしかいいようがないではないか。職業には貴賎がない。それは頭で分かっていても、根強く残る心の奥底にある偏見。それを白日のもとに引っ張り出して、自己を見詰め直し、「生」と「死」を考えるために、読んで欲しい一冊である。

納棺夫日記 (文春文庫)納棺夫日記 (文春文庫)
(1996/07)
青木 新門

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[ 2009/02/24 ] ▼日記 | TB(0) | CM(0)

今日も酒蔵めぐり

先週、11日と続いて三重県方面に酒蔵探訪に行ってきた。
日曜日とあって、ほとんどの蔵は閉まっていた。
直売所がある蔵も少なかったが、10軒回るもねらいの吟醸酒が1本も購入できずに終わった。
欲しいなら酒屋で買え!ということだろうか…。
ところで、昨日はバレンタインデーだったけど、ここ数日出張行ってたおかげで、一個も貰えなかった(悲)。
毎年くれるカミさんと娘からも、今年は無しだ(汗)。
「何でないの…」と聞くと、「今更要らないでしょ」だって(笑)。
できることなら、「健康のため」「身体が心配だから」といってくれればいいのになぁ。。。

酒蔵
朝霧に煙る酒蔵。三重県伊賀市/森喜酒造。
[ 2009/02/15 ] ▼酒蔵探訪 | TB(0) | CM(0)

三重県伊勢へ

ほんの少し春の陽気を感じる中、三重県の伊勢、鳥羽に行ってきた。
目的はホーロー看板探しと、このところ凝っている酒蔵巡り。
2軒の蔵を回ったが、直売をしていた1軒で初しぼりの地酒を購入。
大吟醸は高くて手が出なかった。
写真は近鉄宇治山田駅近くの町並み。
実は、つい昨年までこの建物物には地酒や味噌のホーロー看板が何枚か貼られていたが、
一枚もなくなっていた。
ホーロー狩りの輩の仕業だとしたら、腹立たしいね。
もう一枚は、ちょっとばかし山の中の薬局で見つけた由美かおる。
1970年頃のステッカーです。
若いね~。

伊勢の町並み

由美かおる

滋賀県で酒蔵めぐり

すっかり酒蔵の魅力にはまってしまった。
今日は滋賀県に行ってきました。
JR琵琶湖線に沿って10の蔵を訪ねたが、うち、2つはナビでも分からず、どれだけ探しても見つからなかった。
廃業した蔵もあった。屋根に枯れ草が生えてお化け屋敷のようになっていた。
こういうのは辛いです。
酒蔵の魅力は、重厚な建物もいいですが、そこにいるだけで感じる、ピンと張り詰めた空気がなんともいえません。

ところで、年末来の尿路結石の石がまだ出ません。
ずっと小康状態です。
今のところ痛くも無いんで、遊べるだけ遊ぼうと思っています。

西沢酒造
※西澤藤平商店/滋賀県豊郷町
[ 2009/02/01 ] ▼酒蔵探訪 | TB(0) | CM(0)