久しぶりに心躍る作品を読んだ。
百田尚樹著『永遠の0』だ。
戦記、ミステリー、ヒューマンを掛け合わせた巧みな構成に思わず唸ってしまった。
ここ数年読んだ小説の中でも、一番印象に残った作品だったといっておこう。
物語は太平洋戦争の時代。“天才で臆病”といわれた神風特攻隊兵士が主人公である。タイトルの“0”とは零戦のことを指す。真珠湾攻撃から始まり、終戦までの4年間を、生き残った戦友たちの証言をもって綴っていく。
そのまま映画化してもいいくらい、まるでパズルのピースを一枚ずつはめていくように、物語は進んでいく。
それもそのはず、作者はテレビ番組の構成作家が本業である。押さえどころをよく分かっている。
これまで戦争モノは、どちらかというと苦手意識があって引いていたが、このカテゴリーに少し興味が出てきた。
百田尚樹の存在は知っていたもの、自分にとってまったく縁がなかった作家。今年になってから『錨を上げよ』を初めて開いたが、たちまちその絶妙な構成とテンポに魅了されてしまった。
宮部みゆきや東野圭吾ほど下手ではないが、花村萬月と同様に描写や会話の荒削りの表現が気になるところもある。しかし、“うまい作家”には違いないだろう。
他にも作品が出ているようなので、機会を見つけて読んでみたい。
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留学中の長女の顔を見に、カミさんとカナダに行ってきた。
親バカかもしれないが、心配だからしょうがない。
半年振りに会った娘は、すっかり異国の生活にも慣れて元気だった。
日本にいたらこんなことはありえないが、言葉ができない僕らに、辛抱強く5日間付き合ってくれた。
束の間の親子の接触だったが、この数日で、一年分の会話をしたように思う。
今年は結婚して25年、いわゆる銀婚式である。
思えば、長く続いたもの。
まぁ、こう思うのは、僕じゃなくて、カミさんのほうだろうな(笑)。






※上から…グランビルアイランドより見るバンクーバー市内/バンクーバーイエールタウン/3・4枚目バンクーバーダウンウンで/5・6枚目ビクトリア市内
半年ほどかけて、拙ホームページ 「琺瑯看板探険隊が行く」をリニュアルをしました。
これまでのテーブルレイアウトから一新して、今回はスタイルシート(CSS)を駆使して作りました。
CSSは、今ではWebサイトの世界的な基準となっていますが、それは商用サイトの世界で言えることで、
どちらかというと個人の趣味サイトでは、「ホームページビルダー」のシェアが高いのと比例して、
ビルダーが一般向けに解説してきた、旧態然の表組みのテーブルレイアウトが主体です。
しかし、最近のビルダーのバージョンはCSS対応に積極的になってきましたので、
マニュアルもそれに習って、ようやくCSSに本腰を入れ始めたようです。
当初はマニュアルと首っ引きで作業をしていましたが、初めは難しく感じたCSSの仕組みも、
半年もやっていると、けっこう慣れてきました。
長男がWebデザインの専門学校に行ってるのですが、できることなら彼に代わって僕が行きたいくらいです。
ホームページを作る作業は、自分にとっては寝食を忘れるくらい面白く、
まったく飽きませんね。
さて、ベースが出来上がったので、これからどうやって更新していくのか楽しみですが、
「50の手習い」なんで、どこまで飽きずに続けられるかですね。
毎日が筋肉痛だ。
全身がぎしぎしと痛い。
腕も肩も膝も、悲鳴を上げている(笑)。
実は、この3ヶ月、軽いジョギングをしているのだ。
ほんの5キロほどを走ったり、歩いたり。
土日の休みは、朝晩の2回一時間ほど走っている。
これまでは、ウォーキング中心だったが、歩く程度では体重がなかなか落ちない。
それが走り始めたら、ひと月で2キロほど体重が落ちてきた。
効果てきめんなのだ。
3ヶ月前の人間ドックでは、血糖値とコレステロールの上昇を指摘された。
血糖値にいたっては、糖尿病予備軍のお墨付きをいただいた。
その上、数年前から血圧も高くなり、クスリも常用しているというありさま。
(何とかしなくては…)といつも思っていても、普段どおりにお酒は飲むは間食もするわで、
なかなか生活習慣が変えられない。
夕食後にせっせと歩いてはいるのだが、ほとんど体重も落ちずに効果はなかった。
先日、病院で血液検査を受けてみると、血糖値もコレステロールもすべて正常値に改善されおり、
健康そのものの身体に変身していた(笑)。
体重が減っただけで効果が出たのだ。
とりあえず糖尿病への危機は脱したが、問題はこれをいかに継続することでしょうか。
さて、今週末からカミさんと二人でカナダへ旅行します。
留学中の娘に会いに行くのが目的ですが、食べ過ぎないように、飲み過ぎないように、
ちょっとばかし節制してみるつもりです。


※庭先で見つけたオオカマキリ。アップで撮るとけっこうキツイ顔してるなぁ(笑)。