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光市の母子殺害事件判決

最高裁で死刑判決が下った。
僕は死刑制度肯定論者ではないが、この事件に関しては司法の判断に拍手を送りたい。
少年の死刑判決が、極刑を肯定する世論や今後の司法判断に加速度がつくのではないかと懸念する声も上がっているが、犯行の残虐さや遺族の被害感情を重視すると、それも止むを得ない。

…こんな事件が二度と起きないような世の中になることを、切に願う。
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[ 2012/02/20 ] 日記 | TB(0) | CM(0)

『道化師の蝶』と『共食い』を読む

芥川賞発表号の文芸春秋3月号を買った。
円城塔『道化師の蝶』と田中慎弥『共食い』の二つの受賞作が載ったおいしい一冊。
『道化師の蝶』は、「好きにしろよ!」「勝手にやっとくれ!」とでも言おうか(笑)。
自分が思いついたフレーズを延々と書き連ねていく文章に、ほとほと嫌気がさした。
円城塔の文体は難解である…と評している人もいるが、理解しようと思うことに無理があるような気がする。最後まで辛抱強く読んでみたが、(オレは馬鹿だから理解できないんだろう)と、増幅していく疲れに自虐的になるばかり。
しかし、冷静になって考えてみると、この作品は所詮、作者の独りよがりの押しつけであると思いたくなる。
選考委員の石原慎太郎いわく「こうしたできの悪いゲームにつき合わされる読者は気の毒というよりない」…は、まったく同感だ。
作者は「エンジニアをしている人間が今のメインストリームの小説を読んで楽しいかというと、たぶん楽しくないんですよ」とコメントしているが、本当にそうなのか?
最初から馬鹿はお呼びでないのか?
この作品をパーツごとに分解し勝手な解釈で分析し、注釈をつけている書評を見かけたが、「難解な文章、理解できるんだよ」とでも自慢したいのだろうか。無駄な努力に頭が下がる。
この作者、おそらくこの先も読むことはないだろうが、興味がある方は“文章の迷路”と付きあっていただきたい。

次に『共食い』。これは正直言って、“うまい”と唸る部分をそこかしこに感じた。
書き慣れているというか、句読点1つにも繊細さがにじみ出ている作品だと思う。
しかし、暗い。暗すぎる。
すぐに連想したのは、車谷長吉の1998年直木賞受賞作『赤目四十八瀧心中未遂』の、薄暗い土間から誰かに覗かれているような全編に漂う暗さと、冷や汗が出るようなグロテスクな日野日出志のホラー漫画。
『共食い』は昭和時代に舞い戻ってしまったような古臭さと、どぶ川の匂いがいつまでも鼻につくような気色悪さを感じた。
ただ、それでいてこの作者の作品を、次も読みたいと思うのは、やはり“怖いもの見たさ”からだろうか。

文藝春秋 2012年 03月号 [雑誌]文藝春秋 2012年 03月号 [雑誌]
(2012/02/10)
不明

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[ 2012/02/20 ] 読書 | TB(0) | CM(0)