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日本最東端への旅

北海道の中標津から根室へ旅してきました。
トドワラの枯れ木が横たわる荒涼とした野付半島を南下し、別海から根室に向かうと、国後島が手の届くところに見えました。
そして、日本最東端の納沙布岬では、すぐ目の前にロシア領の貝殻島が。
「取り返せ、北方領土」のパネルがあちこちに貼られていました。
海に落ち込む霧にかすんだ岬の先端に立つと、ぐっと込み上げてくるものがありました。
怒りとも諦めともつかない、複雑な気持ちです。

そんな思いを引きずって、花咲港へ。
生まれて初めて花咲カニを食べました。
数十年来、てっきり蟹アレルギーだと思っていましたが、何ともありませんでした(笑)。

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※画像上から…1 中標津から野付半島に向かうと、雪を抱いた知床半島の稜線が見えた/2-8 野付半島。出会った動物と高山植物(カッコウ・エゾシカ・ハマナス・シコタンキンポウゲ)/9-14 日本最東端・納沙布岬に立つ/15-16 花咲港で、その日に揚がったばかりの1キロ超えの茹でた花咲カニを食す。食堂の女将さんが食べやすい大きさに殻を割ってくれた。甘くて美味しかった。
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新庄『梅屋』ラーメン

グルメ画像が少し溜まってきたので、東北の麺処、山形県の麺を貼ります。

「鳥もつラーメン」が有名な新庄市の麺。
「梅屋」は店の看板にある「愛をとりもつラーメン」のコピーがほのぼのとして良い。
この店は新庄にあって、鳥もつラーメンの代表店の一つ。
僕は鳥もつは苦手なので、普通のラーメンの大盛をチョイス。

澄み切った鳥ガラスープに、平打ち麺がよく合っていました。
でも、ちょっとしょっぱいかな。
大盛650円(2014.4.26訪店)

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※スマホで撮影
※『梅屋』山形県新庄市千門町3-16 火休

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山形県朝日町『太郎亭』冷たい肉そば

山形といえば「肉そば」ですね。
朝日町の「そば処太郎亭」。
冷たい肉そば(並 650円)を食しました。
漬物と煮物の小鉢もついており、この価格はリーズナブルかな。
鶏肉はちょっと固いが、歯ごたえがあるので許せます。
ただ、スープの脂が強過ぎるでしょうか。
茹で卵も合いませんね。

この店は御主人が河北町で修行したそうですが、ラーメンも美味しいということで、次回再訪することがあれば、チョイスしてみたいと思いました。
(2014.4.27訪店)

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※スマホで撮影
※『そば処太郎亭』山形県朝日町宮宿2370-3 火休

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原発性アルドステロン症 検査結果

検査結果を聞きに大学病院に行ってきました。

病名はやはり「原発性アルドステロン症」でした。
副腎静脈MRIでは、左副腎中央部に13mmの腫瘍が確認されました。
人間ドックのエコー検査ではこれまで見つけられなかったわけですが、その位置と角度が腎臓に隠れており分からなかったようです。
右の副腎には異常がなく、僕の場合は左副腎の腫瘍と確定されました。
更にAVS検査(副腎静脈サンプリング)の結果は、正常な右の副腎に比べて、アルドステロンの分泌が7092ng/dlで14倍もあり、日本での手術対象の基準値1340ng/dl、2.6倍をはるかに上回っているということが分かりました。
数値的には重症の部類になるそうです。
腫瘍が片側の副腎であったということで、手術が決まりました。
ただし、腫瘍の位置が中央にあるので全摘出になるようです。

ある意味、自分の体の一部を切り取るという、複雑な気持ちもありますが、自分にとっては手術になってよかったと胸をなでおろしました。
前にも書きましたが、この病気は手術で完治する高血圧症ということで、術後はクスリの量が減るか、まったくクスリとおさらばできることも期待できます。
主治医も「手術に向かって体調管理をしっかりやっていきましょう」とおっしゃられました。
手術は泌尿器科で行うので、次回はそこを受診して、手術日を決めていくという段取りになるようです。

また、今回の検査でひとつの懸念材料も明らかになりました。
睡眠時無呼吸症候群のモニター検査で、無呼吸の比率(A・H)が19.9という結果が出てしまい、20以上が文句なしで治療対象となるという数値でした。
これは全身麻酔を行う手術にも影響する病気ということで、呼吸器科のスリープ外来の受診も同時に行うことになりました。

手術が決まって安心した反面、また不安材料を背負い込んでしまった気分です。
次回の再診は腎・高血圧・内分泌外来で検査結果が出ていない脳血管MRIや頸動脈エコー検査の結果を確認し、採血をすることと、泌尿器科と呼吸器科の受診です。

ともあれ、これから一層あわただしい状態になりそうです。

【投薬】
病気が確定したことで、原発性アルドステロン症の特効薬(アルダクトンA錠)を使うことになりました。
これによってアルドステロンの分泌とカリウムの体外流出が抑制されるので、これまで大量に飲んでいたカリウム錠剤が減りました。
ただし、アルダクトンA錠の処方が朝食後と就寝前の2回あり、利尿作用もあるクスリなので、服用開始して3日経ちましたが、相変わらず夜間のトイレは改善されていません。

※抗アルドステロン拮抗薬
 ・アルダクトンA錠25mg…朝2、就寝前1
※降圧剤
 ・アダラートCR錠20mg…朝1
 ・カルブロック錠16mg…就寝前1
 ・デタントールR3mg…就寝前1
※カリウム製剤 
 ・スローケー錠600mg…朝1 

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「アナと雪の女王」と「ノア約束の舟」を観た

このところ病気ネタが続いたので、閑話休題を…。

検査入院が終わってカミさんが帰るまでの数日、この時とばかりに映画を観ました。
夫婦50才割引ですね。
「アナと雪の女王」は3Dで観たけど、メガネの上に3Dメガネをかけると、とにかく鼻と目が疲れます。
それに、せっかくの明るくてきれいな映像が全体的に暗く見えるから、2Dのほうがよかったと今更ながら思います。
しかし、それを差し置いても内容は素晴らしいですね。
下馬票どおりです。
映像の美しさと、アニメと思えないくらいの計算された緻密な動きに改めて感心しました。
それに、劇中の歌もいいですね。
松たか子は吹き替えもいいし、歌もうまいね。
収穫は松田沙也加。
親の七光りかと思っていたけど、歌はたしかにうまい。
忘れたころにもう一度観たい映画です。
☆☆☆☆☆

続いて翌日に観た「ノア約束の舟」(ダーレン・アロノフスキー監督 米)。
アカデミー賞作品の「ブラックスワン」を作り、更にオスカー俳優のラッセル・クロウが主演となれば、話題作に決まっているし、観なけりゃいけない作品と勝手に思っていました。
しかし、確かにスケールの大きさを感じるものの、なんだか俗っぽくて、旧約聖書の創世記の時代を感じ取れなかった。
だいたい、着ている衣服も現代風。
そのままバックパッカーが荒野を歩いているみたい。
これだけで興ざめである。
ストーリーも陳腐で、スケールと迫力を感じなかった。
カミさんは良かったと言っていたけど…。
☆☆★★★

さて、入院の合間を縫って、このひと月で「神去りなあなあ日常」「テルマエ・ロマエⅡ」「アナと雪の女王」「ノア約束の舟」の4本を観たけど、軍配は「アナ…」に上がりますね。
まぁ、自分的にはですが。
[ 2014/06/20 ] ▼映画 | TB(0) | CM(0)

原発性アルドステロン症 検査入院8日目

6月13日
検査も今日で終了し、退院日を迎えた。
睡眠時無呼吸検査は、やはり器具をつけて睡眠することに違和感があり、なかなか寝付かれなかったし、23時に安静採血があり、またそこから目がさえてしまい、しばらく眠れなかった。
朝5時半起床。無呼吸検査を終了し、6時に採血。
6時半からいよいよ最後の検査となる迅速ACTH負荷試験を行った。これは副腎機能低下症の検査で、前日21時から絶飲食の状態で、副腎皮質ホルモンの点滴を行いながら、15分おきに2時間かけて5回の採血をした。
9時30分にすべての検査が終了し、病室に戻った。
検査中にカミさんにお願いして、病室の持ち物を片づけてもらっていたので、僕が病室に戻った時には、すでに次の入院患者さんが入っていた。

食堂で遅い朝食を食べ、看護士さんに挨拶し、栄養相談室で保健指導を受け、病院を後にした。
今回の入院費は総額16万7千円だった(限度額適応認定あり、診断書2通、クスリ追加分、病院衣代込み)。

・蓄尿 夜中にトイレ2回  
・血圧/朝122-69
・体温/朝35.9

【今回の検査入院で行った検査】

・身長、体重
・採血、安静採血
・採尿、蓄尿
・眼科検診
・胸部レントゲン
・心電図、脈波測定
・両手両足首血圧測定
・副腎静脈MRI
・AVS検査(副腎静脈サンプリング)
・頸動脈エコー検査
・脳血管MRI
・イヌリン試験
・睡眠時無呼吸検査
・迅速ACTH負荷試験

【投薬】
降圧剤…アダラートCR錠20g(朝1、就寝前2)
      デタントールR3mg(朝1、就寝前2)
      カルブロック錠16mg(就寝前1)
カリウム製剤…スローケー600mg(朝3、就寝前2)→入院中に増量
      グルコンサンK顆粒4mE/g (朝1、就寝前1)

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原発性アルドステロン症 検査入院7日目

6月12日
朝5時に安静採血を行う。採血は5時、11時、17時、23時の4回。その都度30分前からベットに寝て安静状態にし、採血をする。
両腕は採血と点滴の痕がいっぱいで痛々しい。主治医によれば、この病気の検査は「吸血鬼」と呼ばれているようだ(笑)。
9時に脳血管MRIをする。5年ほど前に一度経験があるが、ガンガンガンガン頭に響く音がつらい検査である。
しかし、腫瘍や血栓を調べる検査としては、今回やってもらってよかったと思う。

午後になり、カミさんが大雨の中、やってきた。
彼女は僕の入院期間中、ずっと仙台に滞在してくれ、洗濯物を持って毎日病院まで来てくれる。
感謝、感謝だ。
今日の予定は、就寝の21時から翌日の起床まで、睡眠時無呼吸検査を行う。
これは鼻とのどにセンサーを付けて、いびきと呼吸の状態を調べる検査。
大学病院を受診する前に行ったが、けっこう気になって寝れなかった。
その時のデータは無呼吸はあるもの正常範囲内という結果だったが、最近、自分のいびきで目覚めることもあるので、どうなるだろうか…。
いびきや無呼吸と高血圧の関係は深く、睡眠時無呼吸症候群では高血圧になる確率が大変高いようだ。

午後6時、主治医の先生方の回診あり。
これまでの検査の結果、「手術で治ります」とおっしゃられた。
来週の月曜日に外来で検査結果を確認し、手術は泌尿器科になるので、そのスケジュールを打ち合わせをしましょうということになった。

つらい検査が続いたが、それも明日で終わりだ。
これから手術に向けて、次のステージに上がることになった。
まずは一安心。

・蓄尿 夜中にトイレ2回 
・血圧/朝 124-70 夜131-77
・体温/朝36.5 夜35.8

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原発性アルドステロン症 検査入院6日目

6月11日
朝8時からイヌリン試験という検査を行う。
この検査は生理食塩水を点滴し、水を飲んだ後に尿をコップに出して尿量を測定し、採血をし、腎臓のろ過機能とホルモンの数値を測定するというもの。
これを2時間にわたって3回繰り返す。
朝食は絶食なので、すきっ腹に水を無理やり飲んで、無理やり尿を出すのはかなりしんどい。
しかし、点滴をしているので、30分間隔での排尿は思った以上に出る。
200ccくらいは出ていたと思う。
原発性アルドステロン症は生理食塩水の点滴でカリウムが値が低下する傾向があり、案の定、数値が下がってしまい、
病室に戻ってから昨日に続いて再び10時間かけてカリウム製剤(ソルデム3A 200ml)の点滴を行うことになってしまった。
また、カリウム錠剤も増量になり、スローケー錠600mg4錠とグルコンサンK顆粒4m1袋を朝と就寝前の2回飲むことになった。
11時過ぎにイヌリン試験が終わり、こりゃあ、朝食と昼食は兼用だなぁ、と思っていると、看護師さんが朝食に出たバナナとゆで卵をもってきてくれた。
すきっ腹にこれは助かった。

僕が入院している腎・高血圧・内分泌科の病棟には40名の入院患者がいるそうだが、ほとんどの患者が腎臓に関わる病気のようで、糖尿病や膠原病の合併症で腎臓を悪くしている患者も多くいるという。
原発性アルドステロン症検査の患者は毎週1名、金曜日に入院し、翌週の金曜日に退院するというサイクルで回しているみたいだ。
看護師さんは若くてきれいな女性が多く、礼儀正しく、気づかいもあり、てきぱきと仕事をするのを見てると気持ち良くなる。

午後になり、カミさんがやってくるまでのひと時、会社のパソコンを開けたら、メールの山。
開けたのは失敗だったと思いながら、返信を書いたり、承認作業をしたり…これじゃあ、会社で仕事をしているのと同じじゃないか…と後悔した。
この日は他に検査もなく、点滴のチューブを引きずって、食堂でカミさんと話をしたり、談話室で雑誌を読んだりして過ごす。
シャワーはいったん点滴チューブを外し、看護師さんが水が入らないようにテープで巻いてくれた。戻ってくると、再びケアしてくれて、益々、看護師さんたちの献身的な姿に感動するのであった。
21時以降、絶飲食。

・血圧/朝 125-75 夜134-84
・体温/朝36.2 夜36.4

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原発性アルドステロン症 検査入院5日目

6月10日(火)
朝6時に尿道カテーテルを抜去。
その後、主治医により両足の圧迫帯を解除してもらい、ようやく自由に動けるようになった。
ベッドから立ち上がった瞬間、たちくらみ。
昨日の検査は自分にとっても相当な負荷がかかったようだ。

今日は蓄尿と二つの検査があった。
準安静なので、車いすで運ばれて、頸動脈のエコー検査と、24時間ホルター心電図を行った。
心電図の装置を体に付けたまま、再び車いすで病室に運ばれて、終了。
シャワーを浴びて鼠蹊部の消毒を行い、ベットでうとうとした。

夕方に、回診の主治医に起こされ、カリウム値が低いので、点滴を開始するとのこと。
カリウム錠剤を大量に飲んでるのに、改善しないことが不安だ。
原発性アルドステロン症はアルドステロンが高く、レニン活性が低いという以外にも、カリウムの低下に特徴があるが、すべての患者に診られる症状ではなく、全体の20~40%ということだ。
点滴は10時間かかるので、夕食後に会社のパソコンを開いてメールを確認し、就寝。

僕の食事は「エネルギー基準食3」と呼ばれるタイプで三食で、2000キロカロリーになっている。
毎回ごはんが210グラム付くが、これは353カロリー。
ドンブリ6分目くらいの量。
トレーに乗った全体を見回して、始めは、「え、こんなに少ないの?」
と思ったが、慣れてしまうとごはんの量が多く、むしろ少ないおかずで食べきるのに苦労するくらいだ。

規則正しい生活と食事で、入院してからは足のむくみも解消した。
これまでは夕方になると足首がひどくむくみ、それこそくるぶしも見えないくらいだったが、幼少のころ缶切りをいたずらしていて誤ってくるぶしを切ったときの傷痕が見える。
改めて自分の足首の細さ(笑)が分かるようになった。

・蓄尿 夜中にトイレ1回
・血圧/朝 129-67 夜125-79
・体温/朝36.5 夜36.5

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原発性アルドステロン症 検査入院4日目

6月9日(月)
いよいよメインのAVS検査の日を迎えた。
朝5時に半分寝ぼけ眼で安静採血を行う。6時に前日からの蓄尿終了。
点滴を開始する8時頃にカミさんがやってきた。
8時半に尿道カテーテルを主治医によって挿入された。
しかし、若くてきれてな看護師さんに消毒をアシストされたので、恥ずかしい。

9時に紙製の手術衣を来た後、筋肉注射をされて病室からストレッチャーで地下1階の放射線診断科の検査室へ。
テレビの映像でよく見ていた光景だが、いざ自分が体験となると、けっこう緊張する。
数名のドクターと看護師さんに囲まれて、心電図と血圧計を付けられ、検査台に乗りいよいよ検査が開始された。
まず、下半身をむき出しにされ(笑)、消毒をし、左右の鼠蹊部に麻酔注射。
そして、カテーテルを導入する管を埋め込まれた。
ここまで数分。痛みは採血の時と変わらない程度。

ここからが本番で、カテーテルを左右の副腎静脈に挿入し、造影剤を注入しながらサンプルを採るという作業が繰り返された。
しかし、僕の副腎は左右とも複雑に絡み合う静脈に完全に挿れることができず、ドクターの「うまく入らない」という声が何度も聞こえた。
その理由は僕が痛みを感じているからだが、結果的には充分なサンプルが取れずに終わってしまったようだ。
静脈自体は本来は痛みは感じないようだが、僕のケースは想定外らしい。
先生は「少ないサンプルで最大の結果を出す」とおっしゃっておられたが、4時間以上にわたる辛い検査だけに、この結果が今後の治療に左右してくると思うと不安である。

圧迫帯とT字帯を付けられ、病院着に着替えヘロヘロになって病室に帰還。
ここから4時間は絶対安静ということで、ひざを曲げたり自力で寝返りも打てない。
足首にはエコノミー症候群を防ぐためにマッサージ器具も付けられた。
ベットに寝ている間はとにかく腰が痛くて、苦しくて仕方がなかった。
カミさんも苦しむ僕の姿を見てもどうすることもできず、ただ見ているだけのようだった。

午後5時半、自力での寝返りが可能になり、ベットを30度上げてようやくひと心地がついた。
おにぎりの夕食の後、カミさんには帰ってもらい、後はぐったりと眠ってしまった。

・24時間導尿
・血圧/朝133-79  夜149-84
・体温/朝36.2  夜37.5

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原発性アルドステロン症 検査入院3日目

6月8日(日)
病室から見る仙台の空は、気が滅入るようなどんよりとした梅雨空。
今日は日曜とあって、看護スタッフも少ないし、主治医の回診もない。
昼ご飯を食べていたらカミさんが来た。
翌日にAVS検査を受ける準備として、両足の鼠蹊部と太ももの除毛を行う。
これは若い女性の看護師さんにやってもらうのは恥ずかしいので、どうなるんかな?と思っていたら、「シャワー室で自分でやってください」ということで、一安心。
僕は毛深いので、T字カミソリ5本を消費して剃り上げた。
ただし、太ももの裏側は自分で剃れなかったので、病室に戻ってから看護師さんにアシストしてもらった。

また、この日は朝6時から「蓄尿」を開始。
3リットルくらい入るプラスチックのカメに24時間にわたって排出した尿を全部溜めるという作業である。
これがけっこう面倒で、夜中に2回ほどトイレに立った時は、半分寝ぼけているので、失敗しないようにコップに出した尿をカメに移し替えた。
始めは、こんな大きなカメが尿でいっぱいになるはずがないと思っていたが、終了したときには8分目くらい入っていた。
健康な人の1日の尿量は1~1.5リットルというが、やはり夜間に尿が濃縮されずに頻尿として排出される分、多尿となっているようだ。
これも原発性アルドステロン症の特徴である。

21時就寝。
明日のAVS検査のことを考えるとけっこう不安になってしまい、血圧も上昇した。

・蓄尿 夜中にトイレ2回
・血圧/朝138-74 夜165-86

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原発性アルドステロン症 検査入院2日目

6月7日(土)
土曜日とあって、今日は検査も何もなく、外出もOKということだ。
そうならば、入院期間を1日短くしてもらったほうがいいよな、と思いながら、せっかくなので朝食後に夕方までの外出申請をすることにした。

自分にとっては生まれて初めての入院であるが、よく眠れたし、今のところは快適に過ごしている。
昨日は初日とあって緊張していたのか、血圧は少し高かったが、2日目は安定してきた。
僕と同じ病室の患者さんの一人が、昨日、カテーテル検査(何の病気か分からないが…)をされたようで、奥さんが付き添っておられたが、今日は朝から挨拶をかわすほど元気そうだ。

AVS検査(副腎静脈サンプリング)は入院4日目の6月9日に行うことが決まっているが、両足の鼠蹊部からカテーテルを挿れて、副腎内部の血液を採取するというけっこうやっかいな検査だ。
検査後の半日は絶対安静になるし、絶食、導尿など…検査とはいえ、考えただけでも気が重い。
これまで半年間にわたる外来の検査から始まって、今回の検査入院まで、ようやくここまでたどり着いたが、実際にはここからが本番である。
まずは検査によって、原発性アルドステロン症の確定を行い、更に手術が可能かどうかの判断となる。
副腎腫瘍を切除するのか、全摘出するのかを決めるわけだが、腫瘍が左右両方にあった場合は手術不可となり、この場合が一番きつい。一生、排出し続けるアルドステロンを食い止めながら、クスリを飲み続けることになるからだ。
願わくば、悪さをしているのが片方の副腎であって欲しいと思う。

外出申請が通って、昼前に病院を出た。
仙台駅でカミさんと落合い、駅前の映画館へ。
久しぶりに夫婦50才割引を使うことができた。
映画は『テルマエ・ロマエⅡ』
こうした馬鹿笑いできる映画もいいね。

その後は自宅に立ち寄って、夕食に間に合うように病室に戻った。
数日前から梅雨に入った東北だが、もうずっと陽射しを見ていない気がする。

・夜中にトイレ2回
・血圧/朝134-74 夜132-79

原発性アルドステロン症 検査入院1日目

6月6日(金)
朝9時に大学病院に到着。
入院センターで手続きを行った後、14階にある入院病棟の腎・高血圧・内分泌科のナースステーションへ向かう。
東北随一の巨大病院とあって、迷路のようだ。
僕がこれから過ごす4人部屋にはすでに先客がいて、看護師さんに紹介されて挨拶をしながら入室した。
ようやく入院生活のスタートである。
バーコードが記されたリストバンドを右手首に付けられ、まずは担当の看護師さんから説明を受ける。
8日間のスケジュールを確認し、療養計画書を見せられる。
それによると、安静度は院内歩いてOK、入浴シャワーOK、食事は2000Kcal、血圧測定は朝晩2回、体温は昼1回…という基本項目があり、最後に本人の希望として、「どのようになって退院を迎えたいですか?」という質問があった。
とりあえず、「体重を減らして帰りたい」と書いておいた。
入院初日はベッドに横になる暇もなく、矢継ぎ早に検査を行った。
まずは薬剤師による内服状況の確認を行い、
・採血、採尿
・身長、体重
・眼科検診
・胸部レントゲン
・心電図、脈波測定
・両手両足首血圧測定
・副腎静脈MRI
…という順番で検査を実施。

眼科検診は視力検査から始まり、眼底、眼圧検査を行い、その後で診察。
高血圧期間が長く続いている割には、どこにも異常はないということであった。まずは一安心。
カミさんと院内にあるパン屋で昼食を食べて病室に戻ると、今回の検査入院のメインであるAVS検査(副腎静脈サンプリング)を行ってくれる先生が登場。
カミさんと一緒に、うなづきながら説明を聞いた。
午後からも検査が長くかかりそうなので、カミさんには帰ってもらい、あとは院内案内図を持って、迷路の中をあっちへ行ったりこっちへ行ったり。
最後のMRI検査が終わったのは、17時だった。
シャワーを浴びてベットに転がっていると、僕が昨年11月に初めて来院してからお世話になっている主治医のM先生が来てくれた。
採血の結果はカリウムの値は正常値だということで、(入院を)「長らくお待たせしましたね」と言われた。
外来での診察中でもよく聞いていたが、僕が入院した大学病院は、国の難病指定されている原発性アルドステロン症の治療(診断・検査・手術)では国内でも一番多くの実績をもつ医療機関であり、東北中の患者が集まってくるだけに、入院、手術も順番待ちの盛況(?)ということだった。
実際にも、これまでの外来の検査でこの病気の疑いを示唆されていたが、検査入院が2か月以上待ちという状況があり、
その間に、低カリウム血症による症状がひどくなるにつれ、けっこう焦っていた。
カリウム値は正常範囲が3.5~5.0だが、僕の場合は、受診した2013年11月が3.7、12月3.4、2月3.6、3月3.5、4月3.7、5月3.9という推移で、12月からカリウム製剤による投薬を行ったが、数値が思うように改善せず、対処療法としてのクスリの量も増えていった。
僕にとってもようやくここまでこぎつけた入院なのだ。

とにかく長い1日だったが、633Kcalの夕食を食べて、夜9時就寝。
ここ数年来、こんなに早く寝たことはないから、眠れるだろうかと思ったが、それは杞憂に過ぎず、すぐ眠りについた。
緊張の1日が影響してか、夜の血圧は上昇。

・夜中にトイレ2回。
・血圧/朝126-78 夜153-88

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原発性アルドステロン症 検査入院前日

6月5日(木)
半休を取って、仕事を昼に切り上げ帰宅。
今日からカミさんがやって来るので、掃除や片付けをする。
2ヶ月ぶりに会った彼女に入院準備の説明をし、買い物に出かけることにした。
ダイソーでコップやストロー、ドラッグストアで旅行用のシャンプーなどを買った。
出張用のキャリーケースに着替えや洗面用具、タオルを詰め、しばらく迷って、会社のパソコンも入れた。
明日から8日間の入院生活になるけど、会社には私傷病休暇の申請をしたので、有給を使わなくて済んだ。
また、健保へ限度額適応認定証を申請し事前にもらっておいたし、生保へも入院保障の申請をしておいた。
こうして、とりあえずは準備万端で、いざ出陣となった。
カミさんについては、遠く離れているので、無理に来なくもいいと伝えていたけど、パートの休みをやりくりして来てくれたので、素直に嬉しい。
夜、焼き鳥屋で夫婦水入らずで久しぶりに飲んだ。
…と言っても、生中一杯で我慢したけど(笑)。


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入院することになりました

突然ですが、入院することになりました。
明後日から8日間の検査入院です。

生まれてこの方、入院なぞしたこともなかったんですが、まぁ仕方ありません。
今回は検査入院ですが、結果次第では更に今後の手術入院もありそうです。

事の発端は、昨年春ごろからの急激な血圧の上昇です。
初めは、慣れない単身赴任と環境の変化からくるストレスが原因かな?と思っていましたが、一向に改善しません。
普段は130-85くらいの数値が、平均で160-100くらいになり、夜間も早朝も同じような数値が続きました。
また、ひどいときは上が198までいってしまい、思わず「ひぇ~」でした。
赴任先の自宅の近くの医院で診てもらいましたが、クスリを追加したり、変更したりしても一向に血圧が下がりませんでした。
また24時間の血圧測定やいびきの検査などもやってみましたが、血圧上昇の原因をつかむことがきず、ついに、大学病院の受診となりました。
それから半年間、原因を調べるための検査を繰り返してきました。
その結果、僕の血圧上昇の原因は、原発性アルドステロン症という舌を噛むような病気である可能性が高いといわれました。
この病気は、腎臓の横についている副腎という臓器からアルドステロンというホルモンが過剰に分泌されて、その結果、カリウムが減少し、それに連鎖して腎臓に負担をかけることで血圧が上がるという病気です。
塩分や体重を減らしても効果はなく、3種類の降圧剤を飲んでも血圧が下がらないのが特徴で、治療抵抗性高血圧の代表格ともいえます。
また、多くの原因不明の本態性高血圧と違って、原因がはっきりしている疾患で、高血圧の患者の5〜10%がこの病気だとされ、全国に200~400万人はいると思われています。
問題なのは、普通の高血圧患者と違って、心不全、腎不全、脳卒中になる確率が大変高いということです。
ただ、この病気を疑って、時間をかけて積極的に検査をしなければ診断することができず、現状は患者の多くが、自分の病気が一般的な高血圧だと思って、クスリを飲み続けているということです。

今回の入院は、ホルモンを過剰に分泌している副腎の腫瘍や異常を見つけ、手術するかどうかを判断するための検査です。
左右の副腎に腫瘍があった場合は手術はできずに投薬治療となりますが、片方の場合は手術で切除します。ほとんどの場合、術後は降圧剤から解放されるということです。
どちらに転ぶか分かりませんが、手術になればと願うばかりです。

現在は一般的な降圧剤3種類(カルシウム拮抗薬)とカリウムを増やすクスリを大量に飲んでいます。
カリウム不足からくる低カリウム血症の症状はけっこう体調に現れています。
疲れやすい、だるい、走れない、動悸、慢性的な全身の筋肉痛、脚のむくみ、夜間頻尿・多尿などですが、今思うと、腰痛に悩まされていたのも、実は低カリウムからくる症状だったかもしれません。
また、頻尿については夜中に2~3回もトイレに起きる状態がすでに半年以上続いています。

いずれにしても早く治療をしてこの症状から解放されたいと思います。
この病気を知らずに高血圧で悩んでいる方も多くいらっしゃると思います。
そうした方への参考になればと、これから始まる自分の経験を、カテゴリーを追加し、書き込んでいこうと思います。


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