かかりつけの医院へ

明日から10月だというのに、気温はなんと33度。

秋の気配は見えませんね。

さて、退院後の9月16日、かかりつけ医院に行ってきました。

目的は3ヶ月溜まっていた睡眠時無呼吸症候群の治療器具(CPAP)貸与の支払いと、これからの診療相談。
今後は毎月の通院で、胃薬(ネキシウム)の処方と血糖値の測定をお願いしました。

医師曰く、
「それにしても、珍しい病気ばかりになりますねぇ」(←膵神経内分泌腫瘍のことを言っている)
すっかり忘れていましたが、原発性アルドステロン症は術後5年経ったんだ…そんなことを思い出しながら苦笑い。
…好きでなっているわけじゃないけどね。

睡眠時無呼吸症候群については、
体重が8キロ減ったこともあり、カミさんに言わせるとイビキもほとんどかいていないようです。
中等度の無呼吸があると診断されて以来5年間ずっと治療をしてきましたが、体重減によって喉の気道が広がったようです。
入院中は不眠症に悩まされたこともあり、CPAPをずっと使わなかったし…そんな状況を説明し、CPAPでの治療を一時中断することにしました。

帰り際に医師から、
「太ったら、またイビキかくかもしれけないから気をつけてね」
…と、うまく交わされてしまいました(笑)。


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VHSをDVDへダビング

退院から3週間経ちました。

傷口の痛みもほとんどなくなり、11月の職場復帰に向けて、のんびりと自宅療養をしています。
毎日のウォーキングも快適にこなせています。

ただし、片道一時間半の満員電車の通勤が大丈夫なのかは、まだまだ不安要素。
折を見て、事前にチャレンジしてみようと思います。

さて、書斎の移動に伴って本棚を整理していたら大量のVHSビデオと8ミリテープが出てきました。
タイトルを見ると、長男長女の誕生から小学校時代までに撮り溜めた内容です。
かれこれ30年以上前の私たち夫婦の結婚式もあります。

問題なのはテープのほとんどが白カビにやられていたこと。

これは迂闊でしたね。

こんなになるなら、もっと早くDVDに落としておけばよかった(大汗)。

自宅にはサムスン製のVHSとDVD一体型のデッキがあり、御蔵入りになって10年以上。
試しに電源を入れたら動いたではないですか(ラッキー)。

しかし、喜び勇んでVHSテープを入れたことはいいが、モニターに映る映像は物凄いトラッキング。
更にテープを出してみたところ、引っかかってしまいテープが出てこない(最悪)。
あえなくハサミで切って救出しました。

白カビがヘッドを痛めたのでしょうか。
さすがに10年も使っていないとアウトですね。

悩んだ挙句、業者に頼んでVHSをDVDへダビングすることにしました。
ネットで調べてみると安いところでは1本368円というのがありましたが、カビやテープの修復に相当な追加費用がかかり、結局、家電量販店に委託するのが一番オススメと判断しました。

『エディオン』さんでは20本以上だと1本あたり980円ということで、これにカビやキズ、つなぎ等の修復をする『おまかせパック』をつけると、1本につき300円のプラスとなります。
それなりのお値段になりますが、このままVHSに保存された我が家の記録を見捨てるのもしのび難く、消費税が上がる前に思い切って注文することにしました。

VHS11本、8ミリテープ11本で、〆て31,492円(基本料金1080円込)でした。
仕上がりは3ヶ月後。

手痛い出費となりましたが、気長に待とうと思います。

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[ 2019/09/29 ] ▼日記 | TB(0) | CM(0)

膵神経内分泌腫瘍~術後24日目

入院してから何回目の日曜を迎えたのか、数えるのも面倒になった。
昨夜は眠剤を飲んだので、7時間ほど睡眠がとれた。

膵臓からの排液はドレーンに流れずガーゼに沁みをつくるばかり。
週明けには5回目のドレーン交換をするし、日増しに体調が良くなっているので気にしないことにした。

体調が良いことにちょっとしたチャレンジをしてみた。
病棟がある6階から1階までの階段の上り下り。
健康体だったら何でもないところ、やはり息切れがした。
それでも体力は確実に回復していることを実感。

脂肪制限20グラム、1日1750キロカロリーの病院食では腹が減って仕方がない。
野菜中心で、タンパク質は小さな魚の切り身のみ。
間食が許されないのも辛い。

コーヒーも飲みたいし、ラーメンやカレーも食べたい。

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膵神経内分泌腫瘍~術後23日目

早朝の採血がこのところ毎日の日課になってしまった。

抗生剤が効いたのか、腹部の痛みも和らぎ炎症反応も改善しつつあるようだ。
排液は細くしたドレーンに流れず、まだ濁っていおりガーゼに染み出している。

主治医からは週明けにドレーン交換をするということ。
体調も良くなったので、今日からリハビリ再開だ。

午後、カミさんと9月に迫った長男の結婚式の段取りを確認するが、引き出物の話になっても親身になって聞けない。
本当ならカタログにしっかり目を通して相談出来たと思うが、カミさんに任せるばかりで申し訳なく思う。

それよりも、病院という“籠”から出ることがままならぬ身には、果たして9月の宴に間に合うかどうかも怪しくなってくる。

そんなジレンマが不安となって湧き出てくるのか、この数日は不眠に喘いでいる。
自分の人生において『不眠』の二文字はなかった筈だが、毎日が3時間ほどしか眠れない悪循環だ。
薄明るくなっていく窓外をぼんやりと眺めて朝を迎えるのはなんとも辛い。

今夜は眠剤を頼んでみよう。

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映画『記憶にございません』を観た

退院して2週間、リハビリがてら地元のイオンへ映画を見に行きました。

星野源主演『引越し大名』にも食指が動きましたが、ここは封切ったばかりの三谷幸喜監督作品『記憶にございません』へ。

劇場で見なくてもDVDを借りてまで見たくなるのが三谷作品。
自分にとっては、伊丹十三作品もそうかな。
気になる監督なんですね。

さて、結論から言うと、2時間の上映時間が短く感じるくらいの肩がこらないコメディです。
キャストを楽しませる…という、三谷幸喜らしさはあったと思いますが、ストーリーが単純すぎて“ひねり”がないので、観たあとの印象があまり残らなかったのは残念ですね。

まぁ、肩肘張らずに笑える映画としては合格点じゃないでしょうか。

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[ 2019/09/26 ] ▼映画 | TB(0) | CM(0)

膵神経内分泌腫瘍~術後21日目。膵液漏との闘い

8月になった。
手術をしてから、今日で3週間が経った。
おぞましい褐色をした排液はドレーンを伝い、計量カップに流れていく。

膵液漏は収まる気配もない。

一晩中悪夢にうなされ、体が熱い。
開腹した傷口ではなく膵臓あたりの腹部に痛みが強い。
トイレに行くだけでも痛みをこらえて前かがみに歩く始末。

朝の検温は38.2度。

昨日までリハビリの自転車こぎをやれるほど元気だったのに、
一転してベットから離れることができなくなってしまった。

造影剤を入れたCTの結果は、膵臓内で膵液が“たまり”を作り、それが化膿し炎症をおこしているとのこと。
この日から一日三回の抗生剤投与と解熱剤を使うことになった。

夕方には4回目のドレーン交換。
主治医からは、退院まで2~3週かかるとの話。
これで入院一ヶ月超えは決定的となった。

カミさんが来ても、熱とだるさのせいでベットから起き上がることもできず、
さすがに落ち込んでしまった。

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膵神経内分泌腫瘍~術後19日目

会社の同僚が見舞いに来た。

同僚といっても、今は私の上司。
来年には彼も定年を迎え、私と同じ立場になる。
2ヶ月前と比べると体重が8キロも落ちた明らかにやつれた相貌に驚いたようだが、「元気そうで安心しました」という社交辞令は素直に嬉しかった。

彼の口からは何度も職場復帰という言葉が出たが、今はそれが目標にあらず、目先の退院、それだけが自分の願いになっている。

そもそも往復3時間をかけての通勤とやりがいのない仕事に志を持てるというのか。
入院前から自問自答してきたフレーズ、「このままリタイヤしてもいいかなぁ」…とマイナス思考がまたもたげてきた。

別れ際に彼から聞いた情報では、先輩のMさんに膵臓がんが見つかり、抗がん剤治療を受けているとのこと。
Mさんとは昨年暮れの九州出張で一緒にお酒を飲み、九州各地を回ったことを思い出す。
健康そのものだった姿がオーバーラップする。

同じ膵臓の病に因縁を感じるとともに、ぜひ頑張って欲しいと祈った。

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ずんだ餅を作りました

秋のお彼岸です。
台風の影響ですっきりしない天気でしたが、退院報告を兼ねて母の墓参りに行ってきました。

カミさんが毎年続けているおはぎ作りに、今年は私も参戦しました。
ぜひ作りたかったのが、この時期ならではの旬の味、ずんだ餅。

仙台の単身赴任時代に、とりこになってしまったずんだ餅が忘れられなくて、作ってみることにしました。

本当なら甘味も味も最高の山形県鶴岡産の『だだちゃ豆』を使いたかったところですが、東海地方では手に入りません。
仕方なく地元岐阜県産の枝豆を使うことにし、いざ。

まずは、柔らかめに茹でた豆をひたすら剥きます。
これがけっこう面倒。

続いてフードプロセッサーを使って細かく砕き、すり鉢へ。

砂糖と隠し味の塩を入れ、ひたすらすりこぎで練っていきます。
これは腕が筋肉痛になりますね。

一晩冷蔵して、翌朝からお餅作りです。
炊き上がった餅米に夫婦二人三脚で、ずんだ餅、おはぎ、きなこ餅の順で作っていきます。


出来上がりを味見した結果は…言うまでもありませんね。

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膵神経内分泌腫瘍~術後17日目

退院予定の2週間を過ぎても膵液漏が改善せず、いまだ籠の鳥。
リストバンドが、心なしか緩くなった。

日中はできるだけ起きているが、それでも腰痛が出てしまった。
寝てるのは返って辛いので、立ったり座ったりを繰り返している。
就寝前にロキソニンを飲み、何とか痛みを回避している状態だ。

ガーゼの取り替え、検温と血圧測定…それ以外は時々の採血とレントゲン。
単調な日々が続いている。

手術時の人工呼吸器の影響か、声のかすれが治らない。
耳鼻咽喉科で診察を受けるが、声帯には異常がなく自然に治っていくとのこと。
「これではカラオケができないです」
…とキレイな女医さんにうそぶくが、
「今でも十分、良い声ですよ」
…と返されてしまった(笑)。

毎日顔を出してくれるカミさんに、「早く帰りたい」と愚痴をこぼすが、
こればっかしはどうにもならない。

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書斎を作る~本棚の自作

閑話休題です。

たっぷりある自宅療養の時間。
暇を持て余しているので、今年二度目の本棚作りにチャレンジしました。

その背景には長男が結婚して家を出たので、彼の部屋を私が使うことになったのがきっかけです。
夫婦二人暮らしには何の遠慮も要りませんからね。

これまでの私の書斎は3畳
それだけでも十分満足していましたが、天井までの壁一面本棚をメインに四方八方本棚に囲まれた狭い空間は、さすがに凄い圧迫感。

今回は倍の6畳の部屋に昇格です。
二日がかりで部屋を移動し、理想とする書斎空間を目指して手を加えています。

その第一弾が、ロータイプの本棚三本の作成です。
高さ81cm×奥行14cm×幅86cmの棚を2本と、幅76cmの棚を1本作ります。
これで文庫本約500冊とコミック約150冊が収まります。

私はコミックは読みませんが、スペースが余ったので、長男が残していった『ワンピース』と『リアル』『RiN』を並べました。

今年の初めに自作した壁一面本棚(高さ250cm×幅90cm)4棹に、単行本と新書、地図、雑誌を中心とした約1000冊の本はすべて収まりましたが、文庫本は今回の自作本棚をもってしても余剰スペースはないので、増殖を抑える方法を考えなければなりません。
これ以上本を増やさないためにも、こまめな断捨離あるのみですね。

さて、今後の書斎作りですが…
 ①カーテンをブラインドに変更
 ②リクライニングのパーソナルチェアの購入
 ③サイドテーブルの購入
…を予定しています。
①②はすでに発注済です。
③はIKEAで格安のものを探そうかな。

秋の夜長、雨の日の一日、寝っ転がっての読書三昧が楽しみです。

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※購入リストを作成し、パイン集成材をホームセンターで購入(4800円、別カット代金500円)

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※けがき線を入れる。これが面倒。

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※カミさんに手伝ってもらい、ネジ締め

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※完成です。今回は背板を付けません。

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※いつものようにスプレーで塗装。色ムラは気にしません。車庫で天日干し。約2時間でシンナー臭が消え乾きました。

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※窓下の壁面スペースに設置しました。寸法もぴったりです。しかし、カーテンが重い…。

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膵神経内分泌腫瘍~術後14日目

病理検査の結果が出た。

膵神経内分泌腫瘍(P-NET)でグレードはG1。
他臓器、リンパ節への転移はなし、ということだった。
この病気の性質上、悪性か良性かはグレー。
G1は特に判断が難しいらしい。

腫瘍の切除によって、今後の再発、転移の可能性は低く、5年間再発しなければ完治と考えていいということだった。
5年間というのはがんと同じ基準のようだ。

ちなみに膵神経内分泌腫瘍にはG1~G3までグレードがあり、
G1は悪性度が一番低いグレードで、転移のリスクが低いもの。

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※画像/秋の播州平野…本文とは関係ありません

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膵神経内分泌腫瘍~術後12日目

梅雨はまだ開けない。

雨が降り続いている。
病室から見える風景も煙ったままだ。

2回目のドレーン交換をやった。
これで退院が2週間延びることに。
主治医に訊くと、2~3ヶ月も入院していた人もいるとか。
用事があるならドレーンを下げて帰宅してもいいよ、とも言われた。

ともあれ、体調は確実に良くなってきている。
痛みもそれほど感じなくなった。
リハビリのバイク漕ぎも負荷を増やし、午前午後の2回のトレーニングにしてもらった。

食事もご飯は普通飯になり、脂肪制限は20グラムに緩和された。
もちろん完食しているが、お腹が減ってしょうがない。
早く普通食にして欲しい。

体重を図ると術後3キロ減。二か月前と比べると7キロ減った。
術後10日ほど続いた1日2回の血栓予防の皮下注射がようやく終わった。

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一年点検をしました~家づくりは家族づくり

閑話休題です。

すっかり報告が遅くなりましたが、6月の初めにマイホームの一年点検をしました。
早いものですね。
あっという間に一年です。

この間に、開閉に不備が出た網戸の調整や、クロスの補修をしてもらいましたが、それ以外は気になる点もなく快適に過ごせています。
点検はタマホームの点検専門の方が実施してくれました。

外周と外壁のチェックから始まり、玄関ドアのネジ調整、フローリングの傷のチェック、キッチンの配管からの水漏れ確認、床下の確認等、入念に点検し、最後はエコキュートの排水をして終了です。
この間、1時間半程度。

次の点検は来年です。
9月の半ばを過ぎても残暑は厳しく、さすがに熱帯夜ともなればエアコンなしでは寝れませんが、断熱効果が高いだけに一度冷えてしまうと室内は快適な居住空間となります。

自宅療養の身にはありがたいですね。

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膵神経内分泌腫瘍~術後7日目

痛み止めや抗生物質、点滴はすでに外れたが腹部のドレーンは相変わらず下がっている。

傷口の痛みは徐々に和らいできたが、寝返りを打つときや咳をするとまだまだ痛む。
気になるのは食事中の腹部の痛み。
食べ物を飲み込む時に、膵臓あたりがキリキリと痛む。
痛みが落ち着くのを待ってご飯を食べるので時間がかかる。
管が体内で暴れているのだろうか。

7日目からリハビリを開始。
といってもほんの10分ほど小さな負荷をかけてバイクを漕ぐだけ。
これだけでも汗が滴る。

汗といえば、病室の空調が悪いのか、寝汗がすごい。
一日に何枚も病衣を替えてもらっている。
頭も汗まみれになるので、毎日の洗髪がうれしい。

血液検査の数値は基準値に徐々になってきているようだ。
懸念していた血糖値も100~120台で推移している。

残すは合併症である膵液漏。
これがなくならなければ退院はできない。


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膵神経内分泌腫瘍~術後5日目

熱も下がって、大部屋に移動。
といっても、患者は私一人なので4人部屋は貸切状態だ。

この日の昼食から食事が再開。
軟飯230グラムと脂肪制限10グラムのおかず、中華スープ。
箸をつけたが、まったく喉を通らない。
食べることにあれほど執着していた自分が、まさかここまで食欲がなくなるとは思わなかった。

導尿カテーテルはすでに抜かれていたが、腹部のドレーンはそのまま。
点滴スタンドに支えながらトイレに行ったり、廊下を歩いたり。

夕方にドレーンの交換。
細い管になったが、相変わらず膵液は赤黒く量も多い。

主治医によるとこの段階でも予定通りに退院できるのでは…とおっしゃっていたが、結果的にはずっと長引くことになってしまった。

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華燭の典へ

長男の結婚式に出ました。

病み上がりの体にはさすがに堪えましたね。
それにしても、間に合ってよかったです。
退院できなければ、それこそドレーンを下げて出席するところでした。

新郎父の挨拶は、暗記半分、原稿半分でいきました。
できれば全て暗記したかったんですが…。
まぁ、無事終わりましたから、良しとしますか(笑)。

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[ 2019/09/15 ] ▼日記 | TB(0) | CM(2)

膵神経内分泌腫瘍~術後3日目

レントゲンには軽い肺炎の兆候が出ており、ここから5日間ほど熱との闘いとなった。

そんな状況でもリハビリ担当の人に支えながらベットから立ち上がる。
痛みに耐えながら、点滴スタンドを杖がわりにし、ヘロヘロになってほんの数十歩歩いた。

膵臓からのドレーンは赤褐色に濁り、おぞましい色合い。
明らかに膵液漏が認められた。

肺炎と膵液漏、この二つの合併症に落ち込むが、それも仕方あるまい。

大切な臓器を失くした以上、これからいろんなことが起こるだろう。
いちいち悩んでいてもしょうがない。


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膵神経内分泌腫瘍~術後翌日

ICUから個室に移動。

私は大部屋(4人)希望だったが、術後の数日間は病棟の決まりでナースステーションから近い個室に入るとのこと。
体には痛み止めと生命維持の点滴、腹部からは排液を抜くドレーン、導尿カテーテルが下がっている。
熱もあるようで、枕カバーやシーツは汗でベタベタになっていた。

寝返りが打てないほどの痛みが走る。
お腹を20センチも切れば、当たり前なんだろうね。
通常なら術後翌日には早期離床を行うが、熱が高くこの日はパスとなった。

午後、カミさんと妹が来るが、人工呼吸器の影響でかすれた声と、熱でワカメのようにヘロヘロになった姿を見せるのが恥ずかしく、早々に布団に潜り込んだ。

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カンペを作りました

閑話休題です。

自宅療養をいいことに、毎日観ているのがNHKBSの朝ドラ『おしん』。
何回目かの再放送ですが、これまで見たことがなかったので、朝からテレビにかじりついています。

それにしても、おしんをいじめるク○ババアには腹が立ちますね。
おしんが不憫でなりません。

…と、関係ない話をしてしまいましたが、本題です(汗)。

明後日に迫った長男の結婚式。
両家代表の新郎父として、スピーチをすることになってしまいました。
おそらく後にも先にもこれ一回だと思います。

…でも、うまく話す自信がないんですね。

短いスピーチにして丸暗記しようかとも考えましたが、それでもうまくいくかどうか…。
伝えたいことはたくさんあるので、ここは開き直って、原稿を読むことにしました。

とはいえ、紙っ切れのメモでは恥ずかしいので、カミさんと相談して、ちょっとばかしゴージャスに。


明後日が楽しみです。

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[ 2019/09/12 ] ▼日記 | TB(0) | CM(0)

膵神経内分泌腫瘍~手術当日

朝を迎えた。思った以上によく眠れたし、気持ちは落ち着いている。

洗面用具、腹帯、大人用おむつのみ用意して、9時にカミさんに見送られ、病室を後にした。
手術室に入ると主治医の先生ほか数人のスタッフがおり、あっという間に手術台へ。
背中に硬膜外麻酔をされ、酸素マスクを付けられたところで意識がなくなった。

夢を見ることもなく、気がついたらICUのベットで寝ていた。
カミさんと長男の顔が見える。
…ああ、生きてるわ…と思った。
カミさんが主治医から聞いた説明では、手術は5時間を超え、すべて予定通りに行ったこと、
出血は少なく、臓器の癒着もなく、リンパ節も腫れていなかったこと…そんな言葉を朦朧とした中で聞いた。

それからが苦痛の時間だった。

痛みで眠れず、長い、長い一夜を過ごした。
滑稽なのは、カーテンで仕切られた隣の患者が夜の食事をしていたこと。
ヨーグルトやバナナを食べているところまで伝わってきた(笑)。
まさかICUで配膳があると思わなかった。


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膵神経内分泌腫瘍~手術前日

手術2日前に入院し、病室でゴロゴロと過ごす。
食欲はあるが、前日夜から絶飲食。
おへその掃除と体毛の処理を看護師さんにやってもらい、下剤を飲んで就寝。

手術を翌日に控えて、気持ちが高ぶるかと思ったが、そうでもない。
この病気を診断された時に覚悟は決めている。
カミさんとも「運命だから仕方ないね~」なんて、お互いに軽口を叩いていた。
とはいえ、一人になると死への恐怖は沸き上がってくる。
60才になったばかりで人生これからと思う気持ちと、ちょっとばかし早いけど仕方ないなぁ…と
思う諦めの気持ちが交互にやってくる。

今年はカミさんと7月に長崎五島列島、10月にイタリア旅行を予定していたがそれもキャンセル。
旅行は来年に延ばすことにしたが、自分に来年があるのか…それを思うと小心な自分が情けなくなった。
入院する直前にはパスワードやIDをメモして自室の机に貼ってきた。振り返ると5年前に原発性アルドステロン症で手術をしたときも同じことをしていた。

思うことは、手術が終わったら何としても目覚めたい…ただそれだけ。


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膵神経内分泌腫瘍~手術前説明

5月に発覚した膵神経内分泌腫瘍の手術が7月11日に決まり、食事制限を続けながら入院ぎりぎりまで仕事をした。

最初に胆石発作で入院したときから1ヶ月半で体重は4キロ減になっており、自分的にはちょうど良い体重かと思っていたが、主治医曰くBMIがまだ高いので、もう少し落としても良いということだった。
開腹手術では内臓脂肪が多いと大変のようだ。

7月9日に入院。合併症がなく順調に回復すれば2週間後に退院となる。
術前の説明では、膵体尾部と脾臓、胆嚢の切除、さらにリンパ節郭清という当初通りの予定で行うこと、
腫瘍が膵管にかかっているため、腫瘍だけをくりぬくことができないこと、
開腹はみぞおちからへそを通って縦に20センチくらい切ること、
膵液漏や術後の糖尿病等の合併症が出る可能性があること…等の説明を受けた。

膵液漏については膵体尾部を切除した場合は頭部を切除したよりも発生の頻度が高く、発生した場合は入院期間が長引くということだった。
また、膵性糖尿病については、インスリンの分泌が膵頭部で行われているため、頭部を残している場合は糖尿になる可能性は少ないということ。
私の場合は、以前から糖尿予備軍ということで境界型だったが、体重が減ったことによって、術前の血糖値は基準値になっていた。
しかし、こればっかりは手術してみないと分からず、自分にとって一番の不安要素となった。

術前の説明では、私の膵神経内分泌腫瘍の分類もはっきりした。
症状がないため非機能性を考えていたが、血糖値を上げるグルカゴンの値が基準値よりもわずかに高く、陽性を示したことで、機能性のグルカゴノーマである。

グルカゴノーマは膵神経内分泌腫瘍のなかでも更に希な疾患でその比率は数パーセントらしい。
悪性の頻度も高く、特徴的な症状としては皮膚に移動性紅斑が出ることと、体重減少、血糖値上昇ということだ。

また、過去例では発見された時にほとんどが肝移転をしており、特徴的な紅斑が出て特定されることが多いようだ。
このため、膵臓の病気と分からず、何年も皮膚疾患として治療されるケースもあるらしい。
私の場合は腫瘍が小さいことで転移を含めた症状もなく、手術によって根治できるということであった。
ただし、膵神経内分泌腫瘍は術後数年経ってから突然再発することもあり、今後の観察期間は長期に渡ることも確認した。

ともあれ、あなどれない厄介な病気であることは間違いない。


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膵神経内分泌腫瘍~生検と再度の胆石発作

しばらく闘病記が続きますが、お許しを。

6月中旬に1泊の入院で大腸検査と併せて腫瘍の生検を実施。

生検は内視鏡を使って空っぽになった胃から針を刺し込み、膵臓にある腫瘍の組織を採取する検査となる。
眠り薬を使うので痛くはないが、組織を突っついてる感触はしっかり伝わった。

一週間後の結果は、悪性は認められなかったが、実際には手術で切除したものを病理検査しなければ判断できないということだった。
私の場合、腫瘍ができていても何の症状もないので、まずは一安心したが、調べてみると、膵神経内分泌腫瘍は症状が出る「機能性」と出ない「非機能性」に別れ、「非機能性」は症状が出た時にはかなり進行しているという曲者であるということも分かった。

今更ながら、症状が出ていないうちに検査で見つかったことはラッキーというほかない。

検査入院を終えて帰宅した翌日、再び胆石発作に見舞われた。
深夜に救急外来へ担ぎ込まれる羽目に。
最初の入院から栄養指導により、家庭内でも1日につき脂肪10グラム制限の食事を続けていたが、その努力は報われず、再び病床の人となってしまった。

胆嚢内には10数個の石があるということで、砂時計のように次々胆管に落ちてくる状態だったようだ。
結果的には内視鏡手術で胆管に引っかかった石を除去し、絶飲食で6日間の入院生活を送ることになった。


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膵神経内分泌腫瘍~検査と結果

肝機能の数値が正常になり、閉塞性黄疸が治癒した5月下旬に外来で二つの検査をした。

PET-CT検査はがん細胞が正常細胞に比べて3~8倍のブドウ糖を取り込む、という性質を利用した検査で、ブドウ糖に近い成分(FDG)を体内に注射し、しばらくしてから全身をPETで撮影。
するとブドウ糖(FDG)が多く集まるところがわかり、がんを発見する手がかりとなる。
全身を撮影するのでがんの所在と転移が分かる検査である。
もう一つはオクトレオスキャン検査という神経内分泌腫瘍の局在部位を診断する検査。
これは二日間に渡る検査で1時間以上撮影に要するので、体を動かすことができず大変だった。

一週間後の結果では「転移なし」「腫瘍は膵体尾部に所在」ということが分かり、その段階で主治医から手術に向けての説明。
膵神経内分泌腫瘍は発見された時にはすでに肝臓等に転移しているケースが多く、私の場合は転移がなかったということで手術が可能となった。

主治医曰く、この病気の性質上、腫瘍の進行は遅いが、腫瘍が大きくなると様々な症状が出、さらに悪性化する可能性もあるので、手術で切除することを勧める。

手術は開腹によって膵臓の体尾部(膵臓の1/2)、脾臓、胆嚢を切除及びリンパ節郭清ということになり、5時間の大手術になるということだった。

…これはもう、覚悟するしか道はない。


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膵神経内分泌腫瘍~選ばれた人!?

長らくブログを中断していました。
この間、人生にとって大きな出来事があり、ようやく心の整理がついた状況です。

7月11日に膵臓の手術を終え、約2ヶ月の入院生活を終えて自宅に戻ってきました。
希少がんの一つである膵神経内分泌腫瘍(P-NET)という10万人に数人が罹患するという珍しい病気になったことが自分を襲った大きな出来事。

まさに宝くじにでも当たったような“選ばれた人”です(笑)。
当初はブログで公表することに戸惑いもありましたが、この病気の情報は大変少なく、そうした中にも数少ない同病者のブログを拝見して励まされたことが多くありました。
私の闘病記録が少しでも情報源としてお役に立てればという思いで、病気と向き合い、この稀有な体験を綴っていこうと思います。

ことの発端は、5月に緊急入院した胆石発作にありました。
胆管に石が詰まり閉塞性黄疸を発症し、5日間の絶飲食の間、腹部の精密検査をしていくなかで、膵臓に腫瘍が見つかりました。
腫瘍の大きさは1.1センチ。
医師によると、「おそらく良性だと思うが、この大きさで発見されたことはある意味ラッキー」。
「膵臓がんのステージに例えると、ステージ2」
「膵神経内分泌腫瘍の疑いがある」

膵神経内分泌腫瘍?…初めて聞く病名。
神経内分泌腫瘍は内分泌細胞に由来する腫瘍で、ホルモンやペプチドを分泌する細胞は全身の臓器に発生するが、特に膵臓や直腸に発生するもの多いとされ、悪性と良性がある。
膵臓に発生するものは膵神経内分泌腫瘍(通称P-NET)と呼ばれる…そんな説明を聞く中で、同席していたカミさんと、膵臓がんではなかったことに胸をなでおろしたが、患者は10万人に2~3人と聞き、不安は増幅するばかり。

さらに私が入院している病院では過去2例目で、ほとんどの消化器専門医や内分泌専門医が、医師人生の中でこの病気に遭遇することが稀れであること、しかし、治療のガイドラインが確立されていること…等を聞くことになった。


この日を境に病気との闘いが始まりました。


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