晩秋の近江を旅する⑤~木之本

近江の旅の最後を飾るのは、木之本の町並み。
北国街道が通る一角にある老舗の酒蔵、山路酒造さんを訪ねました。
1532年創業の国内で5番目に古い蔵です。

実はこの蔵を訪ねた目的は、ホーロー看板の撮影にあります。
きっかけは、女将さんのブログ『酒蔵女将奮闘日記』を拝見して、ホーロー看板が保存されていることを知ってから。
ブログに「撮影のために立ち寄りたい」とコメントを入れ、快く了承をいただきました。

さて、蔵の前に立ってみると、大きな杉玉が下がる重厚な景観に驚きました。
古い建物が連なる街道にあって、見事に調和しています。
歴史を感じますね。
引き戸を開けると、年季が入った帳場台に立つ女将さんが笑顔で迎えてくれました。

お目当ての『桑酒』のホーロー看板は3枚。
木製の看板もあります。
『桑酒』は日本酒の『北国街道』と並ぶこの蔵の銘柄で、桑の葉から作るリキュール類。
その歴史も470年以上に遡るそうです。

3枚のうち、ひょうたん型をした看板はデザインも素晴らしいですね。
岡山県倉敷市の赤沢酒造の『うまい酒 澤泉』の看板にもひょうたんが描かれていますが、ひょうたん型にカットされた看板(姿看板という)は初めて見ました。
豊臣秀吉の馬印にちなんだものでしょうか。
秀吉の居城があった長浜が近いだけに、気になります。

ともあれ、念願だったホーロー看板をカメラに収めることができて満足です。
これをもって、滋賀県では20の酒蔵で30枚目のホーロー看板を記録することができました。
蔵の廃業とともに消失に加速がついている地酒の看板ですが、末永く保存していただければと思います。

うっかり書き忘れることろでしたが、レトロなラベルが貼られたとっくり入りの『桑酒』(500ml)を購入しました。
女将さんの話では、とっくりは多治見の美濃焼だそうです。
桑酒は炭酸で割って、レモンを絞るのが美味しい飲み方のようで、正月の楽しみが増えました。

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※撮影Canon PowerShot G9  滋賀県木之本

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