男はつらいよ50作目『お帰り寅さん』を観た

22年ぶりの新作となる、待ちに待った寅さん映画を見てきました。
封切二日目の土曜の夜でしたが、広い会場には20名程度しか観客はなく、ちょっと拍子抜けでした。
…予約をするほどじゃないかったですね。

22年の月日が流れ、寅さん役の渥美清をはじめ、主要な登場人物の6名が鬼籍に入っていますが、それでもスクリーンに映る年老いたさくら役の倍賞千恵子や博役の前田吟、今回の主人公である満男役の吉岡秀隆の姿を見ると、あぁ、寅さん映画が帰ってきたんだぁ…と思わずにはいられませんでした。

さて、シリーズ50作目になるという今作、これまでフィルムにこだわってきたという山田洋次監督が初めてデジタルで編集したというだけあって、過去と現在の場面がひんぱんに切り替わることにもまったく違和感がありません。
寅さんの顔のドアップも細かいシワや毛穴まで見えるくらいの鮮明な映像でした。

後半になって、走馬灯のように次々と映し出される過去の名場面や若かりしヒロインたちを見ていると、自然と涙が溢れてきました。
寅さんは満男だけではなく、私たち観客の心の中にも生きているんだと、改めて感じました。
そんな意味では、この映画のタイトル『お帰り寅さん』は間違いなく的を得ているんじゃないでしょうか。

私はけっこうな寅さんファンで、もちろん49作はすべて観ていますが、残念ながらリアルタイムでスクリーンで観たことは2作ほどしかありません。
寅さん映画は正月とお盆に封切られる定番でしたが、当時の若者たちにはなんだかダサい映画の代名詞のようで、デートになれば、私もご多分に漏れず海外の話題作に流れていました。

しかし、中年を過ぎ、還暦を迎えた今、この映画の良さがしみじみと分かるようになってきた自分がいます。
寅さんの舞台、柴又にも何度も足を運び、映像に出てくる美しく描かれたロケ地のほとんどを訪ねた今、改めて思うことは、日本という国の素晴らしさと、日本人に生まれてよかったなぁ…と。

山田洋次監督が50年の歳月をこの映画に費やしてきた志は、おそらくそこにあったんではないかと思ったりもします。


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[ 2019/12/30 ] 映画 | TB(0) | CM(2)