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日本縦断徒歩の旅【東日本編19】酒田~象潟

昨日からの、しつこい雨に捕まっている。
今日も一向に止まない雨の中、歯をくいしばって歩くことになった。

旧秋田街道が通る酒田の市街地を抜け、おけさおばこラインと呼ばれる国道7号線に出ると凄い交通量に圧倒された。
広い歩道を歩くもトラックはお構い無しに水しぶきを浴びせ、疾走していく。
のっけから引いたが、よりによってこの悪天のなか、こんな暴力的な国道を35キロも歩くことを思うと、さらに憂鬱になった。

山形県と秋田県の県境の町・遊佐町に入り、ずぶ濡れになって道の駅鳥海に到着。
濡れた靴下を脱ぎ、裸足になって蕎麦をすすった。

一息ついて再び雨の中を歩き出す。
吹浦からは海岸線を通る国道345号線を進むことにするが、入口には『歩道工事のため、歩行者は迂回してください』とあった。
3キロに渡って老朽化した歩道の掛けかえ工事をしているようで、有名な史跡の十六羅漢岩あたりも工事をしているみたいだった。
ここは迷わず十六羅漢岩を見るために突入することにし、何ヵ所もある工事区間を横目に見ながら突破した。
よくよく考えると、十六羅漢岩は以前にも訪れたことがあったので無理することもなかったが、岩に彫られた仏さまに旅の安全を祈願したかったのが本音のところ。

再び国道7号線に合流し、集落が出てくるたびに横道に逸れながら歩く。
複雑で立派な彫刻が施された神社があったり、『アマハゲ』という、『なまはげ』とは違う風習の宣伝があったり、集落にはなんらかの発見があって興味深い。

芭蕉ゆかりの奥の細道が通る三崎公園で秋田県に入ったが、雨の中では感動も薄く、いっそう激しくなった雨に悪態をつきながらやけくそになって歩いていく。
右足首からすねにかけて痛みが走り、休む場所もないのでひたすら我慢の時間だった。
ようやく見つけたバス停の待合所で湿布を貼ったが、痛みはどんどんひどくなり、最後は足を引きずるように象潟の町に入った。
素人判断だが、痛みの原因は傾斜した歩道を長時間歩き、筋肉の同じ部分に負担をかけたことにあるのではと思っている。

16時に、濡れ鼠のようなほうほうの体で宿泊予定のホテルに到着。
出発したのは朝6時過ぎだったので、10時間コースとなった。

ホテルには温泉があり、痛んだ足をよく揉んで湿布を貼ってロキソニンを飲んだ。
明日、痛みが引かないようなら考えなければならない。

こんなところでリタイアしたくないので、歩けることを祈るしかない。

■2020年7月8日 山形県酒田市~秋田県にかほ市 53039歩 34.47キロ
■たつみ寛洋ホテル
■雨のちくもり

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※酒田市内で。旧秋田街道が通る

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※青森、秋田の標識が出てきた

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※国道7号線を歩く

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※吹浦川を渡る

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※十六羅漢岩

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※羽越本線と並行して歩いていく

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※アマハゲとは何者?

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※飛島が遠くに見えた

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※歩いてきた海岸線を振り返る

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※雨の中、秋田県に入った

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※小砂川集落にある八幡神社

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※素晴らしい彫刻

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※今日のゴール、象潟に入った


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