4月の読書

無職で毎日が日曜の定年オヤジなのに、本を読む時間もなく、一日が過ぎていきます。
このところ長男の家づくりに首を突っ込んでいるので、自由設計をいいことに間取りを考えては住宅メーカーと打ち合わせをすることを繰り返しています。
そのうちブログにも書こうと思いますが、これがなかなか楽しい。

家は“三回建てないと満足できる家はできない”という格言がありますが、一生に三度も建てる人はほとんどいないですね。
今の自宅を建て代える時に家づくりの楽しさを経験しましたが、完成してからこうしておけばよかったなぁ…という点もいくつかあり、次に建てるならこうしたい…という思いもありました。

身重の嫁を抱える忙しい長男から協力して欲しいという申し出で、自分の家でもないのに土地探しから始まって、一緒に家づくりをやっています。
まぁ、間取が決まるまでですが。

…ということで、家づくりにうつつを抜かして、読書の時間が削られた4月は6冊で終わってしまいました。

さて、その中での収穫は、鈴木忠平著『嫌われた監督』。
中日ドラゴンズの監督時代の落合を追ったルポですが、番記者だからこそ描けたなかなかの力作です。
勝利にこだわる冷徹な強さのなかに、思いやりと優しさを感じる落合の人間像を魅力的に綴っていますが、最後まで読んでも良く分からない人だという印象が残りました。
ともあれ、後にも先にも落合の8年間は、ドラゴンズにとって黄金時代だったと言えますね。

4月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1675
ナイス数:266

日本殺人巡礼日本殺人巡礼感想
麻原彰晃、金嬉老、永山則夫、林眞須美、小平義雄、関根元…記憶に残る凶悪事件の殺人者たち。内容は風化しつつある殺人者の残像と事件の痕跡を訪ねる旅である。
出自はもとより貧困や差別、土地の因縁や暗い歴史的背景をこじつけともいえる強引な解釈で犯罪要因につなげている。
一例を上げると、『つけびの村』で有名な現代版八つ墓村事件を起こした保見光成の先祖の出身地が竹細工で生計を立てる集落であったことから、漂流民サンカではなかったかという推測をする。
竹細工・革=被差別民という一方的な決めつけと思い込みに思わず引いてしまった。
読了日:04月27日 著者:八木澤 高明

芝公園六角堂跡芝公園六角堂跡感想
歿後弟子を自認し、師と崇める藤澤清造の残影に吸い寄せられる展開を見せる表題作は、読みごたえがある。
お気に入りのミュージシャンのライブで熱に浮かれた後、師の終焉の地に立つギャップに、やるせない寂寥感を感じた。
著者はこの作品を駄作であると、収録された後作で何度も書いているが、謙遜のなにものでもない。
これまで北町貫多の性格破綻者ぶりをさんざん読まされてきた身にとって、初めて著者の本筋が見えたような気がした。
『十二月に泣く』の師の墓標を前にしての泣き笑い~最後まで読んでその感情が伝わってきた。見事というほかない。
読了日:04月22日 著者:西村 賢太

旧石器遺跡捏造事件旧石器遺跡捏造事件感想
この事件を追った本をいくつか読んだが、当事者のF(本書では実名)と考古学仲間として仕事をしてきた著者が書いた内容だけに、真実に迫るものを感じた。
半面、長年に亘るFの捏造を見抜けなかった点についての反省が薄く、自己保身による言い訳が見苦しく思えた。
縄文時代の石器をなぜ前期旧石器であると信じてしまうのか、著者の専門家としての見識とレベルに疑問を感じるが、すべての根源は事件を引き起こしたFによるものであり、多方面に波及した影響と責任はとてつもなく重い。
病気を理由にいまだに口を閉ざすF。すべては闇に葬られるのか。
読了日:04月17日 著者:岡村 道雄

間取りのすごい新常識 (美しい住まいと家づくりシリーズ)間取りのすごい新常識 (美しい住まいと家づくりシリーズ)感想
雨穴著『変な家』がヒットしたこともあり、いま、間取りがちょっとしたブームのようだ。
自由設計の注文住宅だからこそできる間取り作成だが、幸運なことに人生三度目の楽しさを味わっている。
今回は息子の家づくりをかって出た。といっても素人なので、この本を参考にしたわけだが、結論からいって、並んだリストは奇抜すぎて参考にならない。というか固定概念にとらわれすぎて柔軟性がないから受け入れられないかもしれない。
動線についても何かを重視すれば、何かが崩れる…結局は、オーソドックスな定番の間取りに収まりそうな予感。

読了日:04月12日 著者:

海外メディアは見た 不思議の国ニッポン (講談社現代新書)海外メディアは見た 不思議の国ニッポン (講談社現代新書)感想
頁数を割いている天皇制問題以外は、取り上げるほどの目新しいテーマではないと感じた。
中でも少子高齢化に端を発し、その裏表ともいえる地方の過疎化や空洞化、孤独死と遺品整理ビジネス隆盛は日本に限らず外国でも起こりえる現実ではないだろうか。
海外メディアから見た日本特有の不思議な?可笑しな?日本論としては物足らないが、ジェンダー問題、とりわけ女性の社会進出や、若者の投票率の低さが示す政治への無関心さについては、諸外国と比較するまでもなく民意の低さを示している。
改善努力を感じさせない場当たり的な政府政権の責任は重い。
読了日:04月12日 著者:

嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか (文春e-book)嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか (文春e-book)感想
名古屋人で根っからのドラファンの私にとって、落合が率いた8年間は栄光の歴史だと断言できる。
後にも先にも中日ドラゴンズにこれほど強い時代はなかった。
川崎の開幕投手や完全試合目前の山井の交代劇、優勝をかけた荒木のヘッドスライディング、最終戦での逆転優勝…その光景がいまだに目に焼き付いているし、これからも忘れることはないだろう。
「心は技術で補える。心が弱いのは、技術が足りないからだ」。冷徹で孤高な求道者、落合博満ならではの名言である。
“嫌われた監督”…いいではないか。闘将落合にこれほどの誉め言葉は見当たらない。
読了日:04月10日 著者:鈴木 忠平


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[ 2022/05/07 ] ▼読書 | TB(0) | CM(0)