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可児『肉食堂 ハレノヒミート』赤身ステーキ定食&飛騨牛ハンバーグ定食

今春のオープン以来ずっと気になっていた店ですが、高山の実家に帰省する折に突入しました。

注文は入口の券売機でやりますが、これが面倒。
機械音痴なんでしょうか、後続客を尻目に「あれれ」と呟いていると、店員さんがフォローしてくれました。
思わず、助かった~でした。

注文は定番の飛騨牛の赤身ステーキ定食(150g1550円)と飛騨牛ハンバーグ定食(200g1650円)を。
もちろん、カミさんとシェアして食べます。
小市民の私たち夫婦のランチとしては少しお高いですが、まぁ、たまにはいいでしょう。

ステーキは黄身醤油、柚子塩ポン酢、にんにく出汁醤油の3種のタレをつけて食します。
どれも美味しいですが、私的には黄身ですね。
肉は柔らかくて口中でとろける感触がたまりません。

次にハンバーグですが、200gだと見た目は思ったより小さい。
これを四等分に切り分け、ステーキと同じ3種のタレで食べます。

さすがに飛騨牛ですね。
まったく臭みもなく、旨味がジュワ~と広がります。

塩やあっさり和風のおろしタレも良かったかもしれません。

外見の野暮ったさとは違い、店内は清潔で、カフェのようなおしゃれな内装。

ボリュームは今一つでしたが、女性をターゲットにした店と考えれば合格だと思います。

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※『肉食堂 ハレノヒミート』岐阜県可児市今渡1183-7

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土岐『比那屋』味噌ぶた丼

5回目のコロナワクチン接種に行ってきました。
ファイザー製のBA5対応のワクチンですが、副反応もまったくなく48時間が経過しました。

こんなんで、効くんかいな?

…と思いながら、ここまで感染することなく生活しているので、ワクチン効果も少しはあるんでしょうね。

さて、今日はカミさんとランチ外食。
先日、地元のローカル番組のニュースで紹介されていた、味噌ぶた丼の店へ。
美濃焼どんぶりの里として知られる土岐市駄知町にある『比那屋』さんです。

自宅からクルマで20分ほどで行ける店ですが、これまでまったく知りませんでした。
『駄知の味噌ぶた丼』としてかなり有名なようですが、それすら知らなかったとは…もはや地元民とはいえませんね。

昼時とあって混雑する店内を突っ切り、奥の座敷にあるテーブル席へ。

注文はもちろん味噌ぶた丼(980円)を。
ついでに、美味いと評判の餃子を一人前(6個400円)。

出てきた味噌ぶた丼は、さすがに美濃焼のどんぶり。
いかにも高価そうなどんぶりに、肉とキャベツと温玉、紅しょうがのビジュアル。
これは美味そうです。

温玉をかき混ぜて、甘辛い味噌で炒められた豚肉を味わいます。
肉は柔らかく、脂身がなく、ご飯とキャベツに相性もバッチリ。

これはいけますね。
新たな味に出会った気分です。

ついでに注文した餃子もアタリでした。
野菜がぎっしりと詰まったちょっぴり甘い餡が病みつきになりそうです。
これはいくらでもいけそうです。

この店は大衆食堂だけあって、メニューも豊富。
NHKの朝ドラ『半分青い』に取り上げられたカツ丼も名物のようです。

まるで腹を空かした高校生のように、ガツガツと一気にどんぶりを平らげ、満足した気分で店を出ました。

次回の再訪が楽しみになりました。

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※『比那屋』岐阜県土岐市駄知町1468-1 月休

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四季桜の里へ

紅葉が終われば、次は四季桜。
晩秋を飾る恒例のお花見イベントです。

今年も愛知県豊田市小原にある『四季桜の里』の里に行ってきました。
平日なのに、けっこうな観光客の姿が。
大型バスのツアーもひっきりなしにやってきます。

紅葉の名所の香嵐渓から近いので、コースに組み込まれているのでしょうか。
年を追うごとに観光客も増え、人気スポットになっているみたいです。

同じ時期に訪ねた昨年は五分咲でしたが、今年はほぼ満開。
その代わりに、紅葉は終わりかけでした。
イチョウもすっかり葉を落としていました。

昨年は入山禁止になっていた遊歩道も整備されており、晩秋に咲く可憐な花を愛でながら、のんびりとハイキングを楽しんで山を下りました。

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※『四季桜の里』愛知県豊田市小原町川見

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[ 2022/11/26 ] ▼日記 | TB(0) | CM(0)

紅葉を見に行く

自宅近くのとっておきの場所へ、紅葉を見に行ってきました。
毎年訪ねていますが、今年も期待通りの美しさ。

花や森を見て感動できる季節がある大地。

大げさですが、日本に生まれて良かったと思います。

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※岐阜県土岐市曽木公園

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[ 2022/11/21 ] ▼日記 | TB(0) | CM(0)

映画『ザリガニの鳴くところ』原作を読んで映画を観る

本日封切の映画『ザリガニの鳴くところ』(米・オリヴィア・ニューマン監督)を観てきました。

2019&2020年の全米ベストセラーミステリで、2021年度の本屋大賞の翻訳部門1位に輝いた作品です。
私はこの作品を今年の2月に読みましたが、早くも映画化されたことに嬉しく思いました。

内容は原作にほぼ忠実なところが高評価です。
重量感がある長編の原作を、丁寧に描きながらも、よくぞ2時間に集約できたと拍手したいくらいです。

それと、何と言っても湿地の映像の美しさ。
鳥や生物たち、植物、水や空の青さ…圧倒的な映像美を見ているだけで幸せになります。

ヒロインのカイアを演じたデイジー・エドガー=ジョーンズは透明感あふれる美しい女優さんで、これからの活躍が期待できそうです。
また、カイアの子供時代の子役の演技も良かったですね。

ベストセラーの実写化は原作の内容を大きく曲げられたりして、得てしてハズレが多いのですが、この作品はアタリだと思います。
最後のシーンは原作を読んだ人には賛否両論が出そうですが、私はこれはこれでアリかなと思います。

…ということで、この映画、おススメです。
どうせなら、原作を読んでから映画を観る方が、さらに楽しめると思います。

**********************************

※ついでに、『読書メーター』にアップした原作の感想載せておきます。

『ザリガニの鳴くところ』 2022.2.19記

重量感のある読書を堪能した。
生物学者の著者ならではの自然や鳥、生物たちの描写は秀逸。
物語の重要な要素としても鍵を握っており、その心地よさが読書の楽しさを倍増させてくれた。
それにしても本作に描かれた1960年代のアメリカの差別は想像以上だ。
人種ばかりでなく、貧困や住む土地など、普通の人々と違うことがあらゆる差別となって現れていたようだ。
先日観たスピルバーク版の『ウエストサイドストーリー』も、NYのスラムを舞台に、プエルトリコ移民と貧乏白人たちの差別を根っこにした物語だった。
差別がない世界を切に望みたい。

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[ 2022/11/18 ] ▼映画 | TB(0) | CM(0)

膵神経内分泌腫瘍~消化器外科診察

秋が深まり、いつもの散歩コースにある広葉樹もすっかり色づいた昨日、3ヶ月に一度の消化器外科の診察に行ってきました。

血液検査の結果は、
Ha1cが7.3、空腹時血糖143でした。
2ヵ月前のクリニックの検査では7.1-120だったので、上昇傾向です。

数値が上がっても自覚症状がないので、危機感が薄いのがいけませんが、糖尿病がサイレントキラーということを認識しているつもりです。
副作用が出たことによる昨年5月の休薬以来、薬なしで頑張ってきましたが、そろそろ限界かもしれません。

次回12月のクリニックの検査で、投薬かどうか判断されそうです。

とはいえ、できるだけのことはしたいですね。
このところ麺類や好物の柿を食べすぎたきらいもあるので、糖類制限を念頭に置いて食生活を正して、もう少しあがいてみるつもりです。

早いもので術後3年が経過しました。
膵臓切除の後遺症ともいえる糖尿病には苦しんでいますが、ここまで再発、転移もなく経過しているのは、有難いことです。

経過観察もあと2年。
何事もなく過ごせるように頑張りたいと思います。

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※本文とは関係ありません

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10月の読書

夏からずっと低空飛行が続いている、読書生活。
もはや、晴耕雨読の生活どころか、本を読むことの楽しさも忘れかけている。

文字通り、バタバタと動いていた10月、本を読むゆとりさえなかったように思います。

長男の新築計画に首を突っ込んだばかりに、私が見つけてきた外構業者の着工ドタキャンに遭って、消費者相談センターやら、新たな業者との交渉など、我が身以外の所で起こったトラブルに奔走。
そんな中、混乱した頭をすっきりさせるために旧東海道を歩いたりもしたが、件のトラブルはいまだに収束にあらず。

まぁ、時が解決してくれるのをじっと待つしかありませんね。
何年後かには、きっと笑い話になることを信じて。

さて、そんな中にも少ない読書のなかで、生涯ベストになるのではないかと予感させる本に出合いました。

ハンス・フォラダ著『ベルリンに一人死す』です。
詳しくは、感想に書きましたが、琴線に触れる本との出会いは一期一会。

この年になって、そんな作品に出会えたことに感謝です。

10月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:1246
ナイス数:207

ベルリンに一人死すベルリンに一人死す感想
生涯ベストになりそうな予感がする。
二段組607頁の大作にも関わらず、眠ることさえ忘れるほど作品の世界に没頭した。
ナチス隆盛下のベルリンで、国家社会主義に抵抗する労働者夫妻の実話をもとに描かれたというが、特筆すべきは戦後すぐの1946年に上梓された作品であるということ。
ナチの残党やネオナチも多くいたであろう混乱の敗戦下で、抵抗運動に奔走した人々は、この作品をどう受け止めたのだろうか興味が湧く。
政府を批判した285通の葉書と手紙のいきさつは、当時の市民の記憶にわずかでも残っていた時期ではないか。
それを思うと本書出版の意義が新生ドイツ復興の勢いに重なっていく。
拷問に屈せず最期まで信念を貫くクウァンゲル夫妻の生き方には、意志の強さ以上に人間としての尊厳を重んじ、崇高に生き抜く清々しさを感じた。
間違っていることを、「間違っている」と言える勇気は真の強さを持っていたからこそだろう。
独裁者を頂点とし、密告者が暗躍し、言論の自由が束縛される全体主義国家は、現代においても多く存在し、世界地図を塗りかえるようにその勢力を伸ばしている。
混迷を極めるこんな世の中だからこそ、この作品は多くの人々に読み継がれて欲しい。
読了日:10月23日 著者:ハンス・ファラダ

運命ではなく運命ではなく感想
強制収容所で過ごした実体験を、後年になって私小説化したハンガリーのノーベル賞作家の作品。
囚人として収容されるまでの過程には悲壮感や卑屈感はなく、まるで遠足に行くように、気づいたときにはアウシュヴィッツ行の汽車に押し込められていたという、あっけない描写。
そこにはユダヤ人であることすら、なんの疑問も持たぬ純粋な14歳の少年心が見え隠れしている。
しかし、いくつかの収容所を移送されながら、食糧難や病苦にあえぎ貪欲に生きる日々を重ねる過程では、過酷な生活を淡々と描いていくなかに、少年らしからぬ醒めた視点や思考が現れてくる。
解放後に祖国に戻ったとき、新聞記者に“地獄”に例えられた収容所生活を同意せずに、その一言で片づけたくない複雑なイデオロギーを主人公を通して言わしめている。
社会主義体制下のハンガリーだからこそ言いたかった、著者の心の叫びかもしれない。
読了日:10月14日 著者:イムレ ケルテース

アウシュヴィッツを越えて―少女アナの物語アウシュヴィッツを越えて―少女アナの物語感想
ホロコーストを生き抜いたユダヤ人少女の回想録だが、全編を通して実録をもとにした生々しい記述に溢れている。
興味深いのは、ナチス侵攻以前のポーランドの中流階級で育った主人公姉妹の生活。
そこには中流階級といえども使用人を何人も抱えた、艶やかなブルジョアの暮らしが見えてくる。
平和で輝いていた少女時代が一変し、ワルシャワゲットーからアウシュヴィッツへと、まるで奈落の底に落ちていくような、不幸を絵に描いたむごたらしさの明と暗のギャップに息を飲む。
一方でお嬢様らしからぬ、過酷な収容所生活をしたたかに生き抜く強さも、持って生まれてた強運として映る。
ヨーロッパでは戦後、ホロコーストを経験した人々の手記が何百も出版されたというが、本作を遺すことができたのは、著者が“歴史に選ばれし人”だったからこそであろう。
本書はゲットーとアウシュヴィッツの章で多くを割いているが、死の行進を経て解放された後の記述がさらりと書かれているのが、少し残念な気がした。
読了日:10月07日 著者:アナ ハイルマン


読書メーター


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[ 2022/11/15 ] ▼読書 | TB(0) | CM(0)

下呂『大安食堂』けいちゃん&とんちゃん

先週の『孤独のグルメ』を観ていたら、なんと岐阜県下呂市にある『大安食堂』さんが取り上げられていました。
井之頭五郎演じる松重豊さんが頬張るけいちゃんやとんちゃんが、ヨダレが出るほど美味そうに画面から伝わってきました。

国道41号線沿いにある『大安食堂』さんは、カミさんの実家がある飛騨高山に帰省するたびにいつも前を通る店。
もちろん、何度も立ち寄っているし、下呂を代表する飲食店の一つだと思います。

味噌や醤油仕立ての若鶏の肉をキャベツや玉ねぎと炒める『けいちゃん焼き』は岐阜県飛騨地方を代表する郷土料理。
味付けやトッピングには店ごと、家庭ごとににいろんなバリェーションがありますが、『大安食堂』さんは、味噌仕立て、キャベツトッピング炒めがそのスタイル。

ちなみに私が家で食べる時は、ピリ辛味噌味のけいちゃんをネギと炒めるのが好きです。
けいちゃんは岐阜県内ならどこのスーパーでもあるし、タレも単品で売っています。
飛騨地方の国道沿いには無人販売所もあるくらい人気があります。
『大安食堂』さんには、鶏肉以外にも豚肉の『とんちゃん』や牛肉の『牛ちゃん』などもあって、どれも美味いです。

松重さんは、マトンも食べていましたね。

それと、シメのうどんや焼きそばも美味いし、おススメです。

昭和の雰囲気が漂う『大安食堂』さんの店内で、年季が入った取手が付いた鉄板に、じっくりと焼きながら食べるけいちゃん、とんちゃん。

一度食べてみれば、その深いお味の虜になると思います。

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※けいちゃん焼き

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※とんちゃん焼き

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※年季が入った鉄板でキャベツとじっくり炒めます

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※定食はごはんと味噌汁、冷や奴付き(とんちゃん定食800円)

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※『大安食堂』岐阜県下呂市萩原町上呂876 第3水休

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福井の旅③ 恐竜博物館へ

福井の旅3日目は、三国から勝山を経由して、岐阜県郡上八幡に抜け、帰宅するルートです。
目的は勝山にある人気スポット『福井恐竜博物館』です。

私は小学校から大学まで化石採集にのめり込んでいた時期があり、高校時代は地学部に所属して、日本全国に足跡を残してきました。
博物館がある福井県勝山地方や岐阜県飛騨地方には手取層群という中生代ジュラ紀~白亜紀の地層が分布しており、アンモナイトを求めて何度も化石採集をしたエリアです。

私が山や沢を彷徨っていた40数年前は、まだ恐竜の化石もようやく歯の化石が見つかっていた程度でしたが、あれよあれよという間にこの辺りは世界的にも貴重な恐竜化石の産地になったようです。

そんな思いもあって初めて訪ねた博物館ですが、いやはやその圧倒的なパフォーマンスに驚きました。
コロナ禍とあってネット予約オンリーでの入館制限をしていましたが、それでも広い館内には1000人くらいはいたでしょうか。
これで入館料730円は、間違いなくお得です。

すばらしい展示に酔い、満ち足りた気持ちで博物館を後にしました。
この施設は、福井が誇る第一級の観光スポットに間違いありませんね。

博物館からは、岐阜の自宅に帰るだけなので、目が覚めるような紅葉に染まった九頭竜湖を見ながら郡上八幡に出て、下道経由でのんびりと帰宅しました。

福井県を急いで回ったほんの3日間の短い旅でしたが、結婚36年周年を楽しく遊べた旅となりました。

来年こそはコロナ禍が収まり、海外に出ることができたら嬉しいですね。

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※福井恐竜博物館。入館するとすぐにティラノサウルスが迎えてくれました

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※同上

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※同上

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※『道の駅荒島の郷』のおろし蕎麦(ソースかつ丼セット1080円)。コシがあって美味い!!やはり蕎麦はこうじゃなくては

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福井の旅② 小浜~三国へ

福井を巡る旅の二日目は、小浜から一乗谷朝倉遺跡、永平寺、東尋坊と回ってきました。

一乗谷はずっと以前に訪ねたことがありましたが、発掘調査も進み、当時の町並みも再現されており、思った以上に人気スポットになっていました。
敷地は広大なので、散歩がてら歩くのにもいいです。
これから発掘が進むにつれ、観光客もさらに増えると思います。

一乗谷から永平寺に向かう途中で、昼食へ。
福井と言えば、ソースかつ丼と並んで外せないのが、おろし蕎麦です。

永平寺付近はそば街道と呼ばれるだけあって、たくさんの蕎麦屋さんが並んでいました。

その中の一軒、政府支援の旅行クーポン券が使用できる『か〇と』さんに突入。
祝日とあってけっこう混んでいましたが、しばらく待って、おろし蕎麦ととろろ蕎麦のセット(1530円)を注文。
天ぷらもついてビジュアルはなかなかでしたが、いかんせん蕎麦が…。

おろし蕎麦特有のコシが全くなく、麺が柔らかい。
茹ですぎじゃないか…と疑うほどのレベルです。
これはいけません。

他のお客はふつうに食べているところを見ると、私たちだけハマってしまったのだろうか…。
クレームをつけるべきか迷いましたが、クーポン券で食べていることを思って面倒なので止めにし、早々に店を出ました。

さて、気分を変えて、永平寺へ。
境内の樹々は紅葉に染まり、さすがに禅宗の総本山だけあって、ピンと張りつめた空気を感じます。
天井に植物の日本画が貼られた広間や巨大な法堂などを見学し、その圧倒的な存在感に驚きました。

永平寺には僧侶であった叔父や、その跡を継ぐ従弟が修行していたので、まったく縁がないわけではありません。
出席できませんでしたが、ちょうどこの日は、2年前に亡くなった叔父の本葬が秋田で行われているので、私たちが永平寺に導かれて参詣したのも、何か見えない力が作用したかもしれません。

永平寺を出て予約したホテルがある三国に向かいました。
夕暮れが近づいた時刻だったので、陽が沈む東尋坊を見学しました。

初めて訪れましたが、柱状節理の圧倒的なスケールに唖然。
ここから飛び降りるのは、止めた方がいいに決まってますね。

…ということで、この日の宿泊は、三国港近くのリゾートホテル。
ステーキ、カニ食べ放題のバイキングプランに、小市民的貧乏性の私たち夫婦は、ここぞとばかりにがっつきました(笑)。

チェックイン時に手にしたクーポン券で、久しぶりの夫婦カラオケを。

福井の夜が更けていきました。

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※一乗谷朝倉遺跡。復元された町並みで

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※朝倉義景の館跡全景

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※越前蕎麦を食す。いかんせん、麺が柔らかすぎる!!(か〇と 1530円)

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※お餅のような食感が美味い!! 團助本店のごまソフトクリーム(380円)

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※胡麻豆腐で有名な永平寺の團助本店

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※永平寺門前の参道を歩く

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※永平寺境内

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※同上

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※永平寺の大広間の天井画

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※永平寺で

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※同上

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※同上

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※夕暮れの東尋坊

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※同上

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※同上

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福井の旅① 敦賀~小浜へ

いくつか候補があったのですが、結婚記念日を兼ねた毎年恒例の秋の夫婦旅は福井にしました。

昨年はゴージャスに沖縄本島を回る旅をしましたが、今年はコロナ禍も収まる気配もないし、何より、政府の旅行支援に乗っかろうとしたもの、狙いの広島県や石川県はすでに応募終了。
岐阜県からは近場で今一つという感はぬぐえなかったですが、まぁ、美味しい魚でも味わおうという軽い気持ちで2泊3日の旅に出ることにしました。

自宅を10時過ぎに出て、名神高速~北陸道と乗り継いで敦賀で下車。
相変わらずボケているので、ETCカードを持ってくるのを忘れていました。

初日のスケジュールは小浜泊りなので、ゆっくり走っても時間的な余裕があります。
まずは敦賀市内で腹ごしらえ。

福井と言えばソースカツ丼と勝手に思っているので、敦賀の名店『ヨーロッパ軒』さんへ。
昼時とあって、けっこう混んでいました。

サラリーマン時代、福井の出張でよく訪ねた店ですが、敦賀店は初めて。
思いのほか脂身が多く、分厚く、ボリュームあるトンカツに胸やけ気味。
やはり、ソースカツ丼は薄いヒレカツをソースにくぐらせたタイプのほうが好みです。
店でいえば、『ふくしん』さんかな。

昼食後は、敦賀港をぶらぶら。
レンガ倉庫や大時計、旧国鉄の敦賀港駅、戦時中にナチスドイツに迫害され、亡命してきたユダヤ人の上陸の碑などを見て、カフェでのんびりと過ごしました。

その後は、民宿のチェックインまでは時間もたっぷりあるので、三方五湖を回りながら小浜に向かいました。
16時過ぎに、小浜市内から海岸線や森を抜け、小さな入り江のどんづまりにある漁村の民宿へ。

平日なのでお客は私たちだけかなと思っていたら、他にも2組の夫婦連れ(?)が。

さすがに若狭の海、夕食、朝食とも、食べきれないほどの魚とカニづくしでした。

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※敦賀港。警察船舶が浮かぶ港

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※旧国鉄敦賀港駅

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※敦賀港にある大時計。落雷に遭って4面ある時計はすべて狂っていた

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※敦賀港のレンガ倉庫

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※福井と言ったら、やっぱり恐竜でしょうか

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※敦賀港で。旧国鉄のキハが保管されていました

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昼食は『敦賀ヨーロッパ軒』のソースかつ丼(990円)

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※三方五湖をドライブ

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※同上

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※小浜の民宿で。食べきれないほどの海の幸が出てきました。これはホウボウの刺身。『民宿なかじま』

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東海道徒歩の旅18 水口~草津へゴール

東京日本橋から18日目。
5回にわたってリレーしてきた旧東海道の旅が、いよいよゴールを迎える。

水口宿から街道をまっすぐ歩き、泉の一里塚跡を過ぎると横田の渡し大常夜燈にぶつかった。
かつてはここから横田川(野洲川)を渡し船で渡ったというが、今は国道1号線にかかる横田橋を渡ることになる。

東海道は石部宿まで草津線の線路と並行しながら進むが、民家も多くてけっこう人臭い。
スマホで撮影するにも気を遣う。

要所には公民館に併設した休憩所もあって、トイレも完備されているのがうれしい。
歩き旅では、急にもよおしたりするので、トイレがないのは本当に苦しい。
情けないが、トイレを探しながら、そればかり考えて歩くことになる。
旧街道筋にはコンビニもないので、公園やこうした施設は、それこそ『神の助け』なのだ。

石部宿を出て、金山跡の手前から大きく迂回していく東海道を進むと、六地蔵の一里塚。
そこからすぐに『旧和中散本舗』の立派な木造家屋が出てきたが、贅を尽くした江戸時代の豪商の館らしい。
シーボルトも立ち寄って薬を買い求めたという謂れもあり、いまだにこうした建物が残っていることにも驚きだが、何と言っても古きものを守っていく姿勢が素晴らしい。

遠くに草津駅前の高層ビルが見えてくると、東海道の旅もいよいよゴールが近くなった。
JR手原駅を過ぎ、新幹線の高架をくぐり、国道1号線バイパスの上を通る橋を渡って、草津宿に入った。

ゴールまでは秒読みなので、旅の最後を慈しむように、所々に残る古い建物を眺めながらのんびりと歩いた。

12時ちょうどに中山道との合流点がある追分に到着。
JRの高架下の道標には、「左中仙道みのぢ 右東海道いせみち」と彫られていた。

2020年7月に見上げた道標が、ひどく懐かしく思えた旅の終わりだった。

■2022年10月28日 滋賀県甲賀市~草津市
■33282歩 21.63㎞
■晴れ

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※水口宿にある『水口石』と呼ばれる力石

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※水口宿のはずれにある美冨久酒造

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※横田の渡し大常夜燈

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※交通量が多い横田橋を渡る

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※住宅街にある夏見の一里塚跡

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※『ぜざいや』の看板がかかる旧和中散本舗

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※石部宿本陣跡

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※ホーロー看板を見つけた

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※六地蔵の一里塚跡

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※肩かえの松と呼ばれる松並木の残党があった

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※手原醤油醸造元

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※手のひらのベンチがあった

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※草津宿が近づき、東経136度の指標を見つけた

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※草津宿に向かう

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※草津宿の手前にあった一里塚跡

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※旧東海道は国道1号線バイパスの高架橋を渡り、草津宿に入った

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※中山道との追分にゴール

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※18日間の東海道の旅が終わった

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※東海道完歩を祝って、高級とんかつを食した。もちろんクーポン使用。(近鉄百貨店草津店かつくら とんかつ定食2730円)

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東海道徒歩の旅17 亀山~関~土山~水口

今日は、東海道の難所といわれる鈴鹿峠を越える日。
峠を越えるまでは店がなさそうなので、コンビニでサンドイッチとおにぎりを買って、昼めしに備えた。

小学生の登校の列とすれ違いながら、朝の亀山宿を歩く。

「東海道を歩いているの?」
鍵型に曲がった路地から突然現れた、ゴミ出しに向かうおばあちゃんに声をかけられた。

(ほう、どうやらこの私は旅人に見えているようだ)。
(…不審者じゃなくてよかった)。

東海道随一の白眉ともいえる景観をもつ関宿は、人っ子一人、猫も横切らないような静けさの中にあった。
電柱が埋設されているので、見上げる空が広い。

これまで何度も訪れて目新しさはないはずなのに、日本橋から17日間をかけて、ここまで歩いてきたということに感慨ひとしおなのである。

根が、単純なのだ。

感動は、カタチを変えればいくらでも味わうことができる。

関宿からは鈴鹿峠に向かって黙々と歩く。
山の中の隠れ里のような坂下宿を過ぎると、にわかに勾配が増し、東海道は植林された杉林を縫うように繋がる山道となった。

森の中にひっそりとたたずむ片山神社を見て、さらに急になった坂道を一気に登る。
東海道の難所といわれる鈴鹿峠だが、汗をかくまでもなく、意外にあっけなく登り切った。

峠にチャレンジする出で立ちとして、この時期に活動が活発になるというスズメバチにやられたくないので、白いシャツを着てみたが、それも気休めだった。

さて、そうしてたどり着いた鈴鹿峠。
平坦となった広場を切り開いたスペースには休憩所があり、そこには旅人の姿が。

40代くらいだろうか、ベンチに座っているのは、人懐っこそうな笑顔を浮かべたがっちりした大柄な男性。
傍らには、コロが付いたカートのような、それとも背負子のような器具に、たくさんの荷物をくくり付けている。

リヤカーのようにこれを引いてきたのか…。

訊けば、岡山の男性で、6日前に京都三条大橋を出発し、道の駅や公園で野宿をしながら東海道を日本橋まで歩くそうだ。
テントや生活用具をくくりつけたカートは、いかにも重そうだ。

この先の経路について情報を欲しがる彼を、無下にすることはできない。
東海道に関しては、ほんの少し先達である私としては、おせっかいながらもちょっとしたアドバイスをしなければいけない使命感に捉われてしまった。

東海道は名古屋や神奈川、東京といった都市部を通るので、はたして野宿する場所があるのか、箱根峠越では荷物は担がないと難しい…といった具合だ。

どちらにしても1日10数キロの移動では、あとひと月近くかかってしまいそうだが、頑張ってくださいとエールを送って休憩所を後にした。

お茶畑に挟まれた東海道を一気に下ると国道1号線に合流し、滋賀県に入った。
東京から数えて6つ目の県境を越えたことになる。
泣いても笑ってもこれが最後だ。

峠越えがあまりにもあっけなかったので、ここからはスピードを上げてずんずん歩く。

鬱蒼とした森の中にたたずむ田村神社を過ぎ、国道1号線を跨ぐと道の駅「あいの土山」に出た。
名物の団子や抹茶ソフトクリームなんぞ食べる。

そういえば、峠であった男性は、昨夜はここで泊まったと言っていたなぁ…今日は関に泊まるとも。
峠までほんの数キロではないか…。
要らぬお世話だが、亀のような歩みでは東京着はいつになるやら…。

東海道の宿場らしく、本陣や高札場跡が残るにぎやかな土山宿を抜ける頃には“峠の男性”のことは脳裏からすっかり消え去り、歩くスピードもさらに上がった。

16時、宿場の雰囲気を色濃く残す、水口宿に到着。
ホテルに隣接したアルプラザ平和堂で焼き鳥と鯖寿司を購入し、投宿。

政府の旅行支援もあって、宿泊料金は激安の3700円、さらに3000円分のクーポン券がおまけについた。

これで、ゴールを迎える明日は、豪華な打ち上げができそうだ。

■2022年10月27日 三重県亀山市~滋賀県甲賀市
■54027歩 35.11㎞
■晴れ
■宿泊 水口センチュリーホテル

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※早朝の亀山宿。ツタに覆われた廃屋

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※亀山城西の丸跡

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※亀山宿の風景

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※野村一里塚。土塁と樹木が残っていた

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※2005年にも撮影したホーロー看板は健在だった

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※人っ子一人いない関宿を歩く

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※同上

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※同上

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※坂下宿に向かう途中でキジに遭遇

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※坂下宿を歩く

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※坂下宿の旧尋常高等小学校(現在は鈴鹿峠自然の家)

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※鈴鹿峠の登り口にある片山神社

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※鈴鹿峠を登る

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※鈴鹿峠からは茶畑が広がっていた

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※滋賀県に入った

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※土山宿に向かう

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※土山宿の一里塚跡

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※土山宿 二階屋本陣跡

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※土山宿。古い町並みが素晴らしい

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※土山宿本陣

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※野洲川に沿って水口宿に向かう

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※今在家一里塚跡

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※水口宿に入った

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※水口宿。正面には高札場が見える

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※水口宿。古い町並みがよく残っていた

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※同上

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※同上

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東海道徒歩の旅16 桑名~四日市~亀山

旅の2日目はホテルの朝食サービスをがっつり食べてから、7時過ぎにスタートを切った。

桑名市内から静かなたたずまいの旧東海道を辿ると、常夜燈を見て員弁川にかかる町屋橋跡に出たが、ここで行き止まりとなってしまい、仕方なくUターンし県道まで戻り、員弁川を渡った。

近鉄の伊勢朝日駅前には東芝の工場があり、通勤時間と重なったこともあり、工場に吸い込まれていく社員さんたちの群れに混じって歩く。
ふと、電車に揺られて通ったサラリーマン時代を思い出したが、すでに2年以上経過し、今となっては“遠い昔”の思い出である。
平日の通勤時間に、ザックを担ぎ、好きな歩き旅にうつつを抜かす自分は、傍から見たら世捨て人のように映るだろうか。
まぁ、仕事もせずに好きなことができている幸せは、言葉に表すこともできない。

そんなことを思いながら歩を進めると、力自慢を唸らせた、重さ27貫(約100㎏)もある力石がで~んと置かれていたり、酒蔵や由緒ある神社仏閣もあって、東海道が通る町の風景に彩を添えていた。

富田の一里塚を過ぎ、再開発中の近鉄富田駅付近を通過すると、4㎞毎に出てくる一里塚を数えながら黙々と歩くだけになった。
昔の旅人もそうだったのだろうか。
あと二里、あと一里…そんなことを思いながら目的地に急いだかもしれない。

四日市に入ると、市を挙げて東海道を宣伝しているのか、道筋にはやたらとゆるキャラの「小入道くん」がプリントされた幟が目についた。
それ以外にも【←東海道→】と書かれた木札やプレートもいたるところにあって、これを追っかけて行けば迷わずに歩いて行けるからうれしい。
旧街道を歩く楽しみには、地図を見ながらオリエンテーリングのように道を探索する要素もあると思うが、過剰サービスと取れなくもないが、案内がまったくなくて迷ってしまうよりはありがたい。

四日市宿の旧東海道は、諏訪神社の参道にあるアーケード商店街の中を通っており、出口では首が伸び縮みするろくろく首の大入道のハリボテが迎えてくれた。

本陣2軒と98軒の旅籠があった四日市宿には、昔の面影はまったくなく、古い民家がポツリ、ポツリと出てくる程度で、案内板がなければここが東海道とは分からなかった。

日永の追分を過ぎ、内部川を渡り、息を切らして一気に杖衝坂を登ると、石薬師宿。
気温が上がり、ペットボトルのお茶をがぶ飲みしながら、休むことなくひたすら歩く。
東海道は民家が軒を並べる道から田んぼのあぜ道、国道の高架をくぐったりしてのらりくらりと続いていく。

広重の「庄野白雨」で有名な庄野宿で資料館に立ち寄り、高札場に掲げられた木札や瓦などの貴重な資料をボランティアの女性の説明を交えて見学。
小さな宿場だが、地域に根差したこうしたサービスは素晴らしく、そこに従事する人々には頭が下がる。
いつか自分も同じようなことができたらと思うが…やはり、思うだけかな。

庄野宿で説明を受けた「女人堤防碑」を過ぎ、鈴鹿川に沿って進むと亀山も近くなった。
和田の一里塚を過ぎ、道が大きくカーブしていくと、そこが亀山宿の東の入口で、古い民家には旅籠の屋号が書かれた木札がかかっていた。

16時、JR亀山駅近くにあるホテルに入った。
晩ご飯は隣接するスーパーで買い出しした握り寿司と缶ビール。

旅に出てまだ二日目なのに、早くも顔は日焼けして黒くなった。

明日は、いよいよ鈴鹿峠越えだ。

■2022年10月26日 三重県桑名市~四日市市~鈴鹿市~亀山市
■53346歩 34.67㎞
■晴れ
■宿泊 ホテルエコノ亀山

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※員弁川にかかる町屋橋跡にある常夜燈

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※近鉄伊勢朝日駅に向かうと、古い民家も並ぶ

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※朝日町。案内板もあり道を間違えることもない

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※鈴鹿山脈を見ながら朝明川を渡った

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※要所にはこうしたプレートもあって、地図無しでも歩くことができる

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※タカハシ酒造

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※27貫目(約100㎏)もある力石

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※三ツ谷の一里塚跡

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※四日市市に入るとゆるキャラの小入道くんが迎えてくれた

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※万古焼を模ったこんなキャラも

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※左手に四日市のコンビナートを見ながら歩く

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※右手には鈴鹿山脈。御在所岳から武平峠、鎌ヶ岳がくっきりと見えた

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※文化七年建立の碑が立つ四日市宿南町

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※四日市宿。東海道は諏訪神社参道のアーケード商店街をくぐっていく

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※諏訪神社。旅の安全と孫娘の健やかな成長を祈願した

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※アーケード商店街は買い物客もまばらだった

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※圧倒されたハリボテ。一見の価値あり!?

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※四日市駅前で。小入道くんの自販機もあった

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※作家の丹羽文雄生誕の碑

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※四日市から日永に向かうと古い民家も少しだが出てきた

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※建物に挟まれて建つ日永一里塚の碑

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※昼食は煮干しラーメン(ラーメン伝丸 790円)

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※杖衝坂に向かう

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※石薬師宿の小澤本陣跡

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※石薬師の一里塚跡

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※田んぼの脇道を歩いて庄野宿に向かう

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※庄野宿入口に立つ案内板

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※昼下がりの庄野宿。気温が上がって暑くなった

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※和田一里塚。亀山宿も近い

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※亀山宿に入ると旅籠だったという古い民家も出てきた

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東海道徒歩の旅15 名古屋~桑名

前週に続いて、東海道歩きに旅立つ。

滋賀県草津から京都三条大橋までの間は、2020年の日本縦断の中山道の旅で歩いているので今回はパスし、ゴールを草津宿とする。
歩く距離は約120㎞。
4日間の行程である。

日本橋から数えて15日目、旧東海道の完歩を目指す旅が始まった。

早朝自宅を出て、JR中央西線、地下鉄と乗り継いで、前回ゴールした熱田神宮前の佐屋街道との分岐へ。
天候は曇り、気温16度。
いきなり冬がやってきたような肌寒いなか、ゆっくりと歩き出した。

常夜燈がある七里の渡し場まではすぐで、堀川の運河に広がる風景を見ても江戸時代の面影は全くない。
いにしえの旅人たちにとって、潮によっては十里にもなったという、ここから遥か七里先の桑名宿までの船旅はどんな思いで渡ったのか分からないが、陸路の場合は25㎞の行程となるので、いずれにしても一日がかりの旅となったのだろう。

陸路を歩く私は、国道1号線の南を走る県道59号線を選んで、ひたすら西に歩を進める。
県道59号線が通る中川区にはそのものズバリ東海道と書く地名があるが、紛らわしいが呼び方は「とうかいどおり」である。
松並木の跡が残っていたりするので、これも旧東海道の名残りだろうか。

今年3月に73年の歴史の幕を閉じた土古の競馬場を過ぎたが、庄内川と新川を渡るあたりで道を間違えてしまい、約1㎞のロス。
旅に出る直前に、長男の新築工事を巡ってちょっとしたトラブルに見舞われたので、どうやらそれがトラウマになってしまって頭から離れず、歩くことに集中できていないようだ。

旅を存分に楽しむためにも、この4日間で頭を空っぽにして帰還したい。

佐屋街道は稲沢市の神守から佐屋を経由して桑名に抜けるが、今回は最短距離を狙って国道1号線に沿って蟹江から弥富に抜け、木曽川を渡ることにした。

地に足が付かない不安定な歩道が併設された木曽川鉄橋を渡ると、三重県桑名市に入った。
日本橋がある東京都から数えて5つ目の県境を越え、残すは滋賀県のみとなった。

長良川と揖斐川鉄橋を渡り揖斐川の堤防に沿って歩くと、桑名の七里の渡し跡である。
「一の鳥居」と呼ばれる大鳥居から覗くと、ボートが係留されている水路に桑名城の石垣が続いているのが見えた。
この辺りが桑名宿のメインだろうか、大きな青銅の鳥居が残る桑名総社を眺めながらのんびりと歩く。

桑名宿を通る旧東海道は、直角に曲がったり、思わぬ路地に入ったり、プレートや案内板を探しながら歩く。
復元された火の見櫓もあったりして、古い町並みを眺めながらの歩きは楽しい。

午後3時を回り、空が暗くなったと思った途端、傘を出す間もなくいきなり降りだした雨に打たれた。
ウインドブレーカーのフードをかぶり、そのまま国道に出ると、ドンピシャのタイミングで予約していたホテルがあった。
まだ日は高く、歩いた距離は28㎞と物足らなくもないが、初日はこんなもんでいいだろう…と、ヘンに納得して投宿。

夕食の時間までは少し早いので、仮眠をしてから店を探すことにした。

午後6時。
ホテルを出るとまだ雨が落ちていた。
こうなると、店探しが面倒になってしまい、ホテルのすぐ前にある吉野家で妥協。

楽しみにしていた鰻や、炭火焼鶏は露と消えてしまった。

■2022年10月25日 愛知県名古屋市~愛西市~三重県桑名市
■44521歩 28.93㎞
■曇り後雨
■宿泊 ホテルエス・バリュー桑名

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※熱田の七里の渡し跡

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※堀川の運河を見ながら歩く

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※今年3月に73年の歴史の幕を閉じた土古競馬場

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※日光川を渡った

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※木曽川鉄橋を渡る。歩道は凸凹して頼りない

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※三重県に入った

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※揖斐川鉄橋を渡った

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※桑名の七里の渡し跡公園

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※桑名宿。七里の渡しの船着き場

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※桑名城の石垣が残る水路

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※青銅の鳥居が残る桑名総社

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※桑名宿は水の都のようだ

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※迷路のような旧東海道も案内板を頼りに歩くことができた

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※古い町並みが残る桑名宿

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※矢田立場跡の火の見櫓

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親子二代、タマホームで建てる27~引き渡しから引越しまで

思いっきりブログの更新をサボっていました(大汗)。

その間に、旧東海道を完歩したり、福井に夫婦旅行に行ったりしていました。
長男の自宅も引き渡しが終わり、昨日は引越しでした。

やり直しを要求した玄関土間とポーチのタイルは、引き渡しの一週間前に完成。
目地幅5㎜、貼り方はランダム貼りでこちらの注文通りに仕上がっていました。

…と、ここまでは順調に進みましたが、最後に大どんでん返し発生。

引渡し前に着工予定だった外構工事が、なんと業者のドタキャンに遭ってしまい頓挫。
落ち着いた折にこの顛末を詳しく書くつもりですが、簡単に言えば業者側の債務不履行です。

現在もこちらからの再三の連絡に対して音信不通状態で、社長は雲隠れ。
外構は野ざらしのまま放置されています。
この対応に関しては、弁護士と連携している市の消費者相談センターにも入ってもらっています。

本来なら引越し時に全体の5割くらいは外構工事が進んでいたと思いますが、いまだに手つかずのままです。
業者とは請負契約書を交わしていましたが、お金のやりとりがなかったことが幸いです。

これから新たな業者を探したり、見積りをしたりと一からやり直しになり、外構の完成はずっと先に延びしてしまいました。

まぁ、自分が信じて決めた業者ですから、運が悪かったと思うしかありませんね。
これから新生活を踏み出す長男夫婦には、辛い仕打ちになりました。
どんな事情があるにせよ、逃げた業者には腹が立ちますが、長男とは10年後には笑い話にしようじゃないか…と割り切ることにしました。

さて、引越しの昨日は、朝からバタバタでした。
長男夫婦がアパートを引き払って新居に向かう間に鍵を開けて、家電業者の洗濯機搬入やエアコン取付に立ち会ったり。
また、長男夫婦より先に着いた引越し業者に、下ろした荷物の配置を指示したり。
引越しの荷ほどきをしている長男夫婦に代わって、午後からはカミさんと孫の面倒を見たり…。

いやはや、久しぶりのフル回転の一日に、どっと疲れました。

さて、長男一家の新生活も始まったし、外構工事の件を落着させれば、これからは心機一転です。

近くに住むことになった長男夫婦とは、ほど良い距離感を保ちながらお互いに干渉しないことを意識し、接していこうと思います。

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※やり直しをした玄関ポーチ。

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※同上。きっちり目地幅5mmで施工されました

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※カーテンの取り付け

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※外構業者のドタキャンに遭い、タマホームのご厚意で提供してもらった駐車場のマット

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※エアコンの取り付け

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※引越しはタマホームと提携しているサカイさんで

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※引越しの様子。きちんと養生し、丁寧に運んでくれました

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