春日井『きんめん茶屋』きんめんランチ

JR勝川駅前にあるきんめん専門店。
下街道ウォーキングの途中で立ち寄りました。

名古屋人なら誰もが知っている、きんめん。
時々無性に食べたくなることがあります。

きんめんの暖簾に導かれて入ったこの店。
棚にはずらりと日本酒が並び、夜は居酒屋に変身でしょうか。

注文は日替わりランチ(890円)を。
きんめんとミニ天丼のセットでした。
大好きなひじきの煮物もついて、なかなかのボリューム。

これから名古屋までのあと10㎞を歩かなくちゃいけない身としては、ここでしっかりパワーをつけておかないと…。

そんな気持ちで、ガツガツと。

きしめんは濃い目のかつおだしに、ツルツルの食感がたまりません。
これを食べると、あぁ、私はきしめんが好きなんだなぁ…と思わずにいられません。
生まれも育ちも名古屋人なので、幼少期から慣れ親しんだ味と食感。

天丼もサクサクでいうことありません。
これも食感を味わう料理なんですね。

隣のお客が単品で串カツを頼んでいるのを見て、思いっきりそそられましたが、これでもかなりのカロリーオーバー。
ぐっと我慢して、完食しました。

久しぶりに食べたきしめん。

想い出の名古屋の味でした。

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※『角千本店 きしめん茶屋』愛知県春日井市勝川町6-143 ラ・ポール勝川1F

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土岐『とんきち』野菜ソースかつ丼&福井ソースかつ丼

イオンモール土岐店のフードコートにあるかつ丼専門店です。
オープン以来、何度か足を運んでいる店です。

最初に食べたのが福井ソースかつ丼(3枚782円)。
次は、それをベースにした野菜ソースかつ丼(2枚791円)。

福井のソースかつ丼は、ご飯の上に直接カツが乗っかったタイプ。
甘辛ソースにどっぷりとくぐらせた薄めのカツが、なんといっても美味い。
福井の名店『ふくしん』さんを彷彿とさせる旨さがあります。

野菜ソースかつ丼は海老、レンコン、かぼちゃ、ししとう、コーンに何故か梅干し。
ご飯との間に挟んだキャベツも、さっぱりしていて美味いです。

フードコートとあって、価格もリーズナブルで良いですね。

この店のメニューは豊富で、地元瑞浪が誇るあんかけかつ丼や、土岐限定のみぞれかつ丼、愛知のみそかつ丼、新潟のタレかつ丼などもあって、大いに迷います。

メニュー完全制覇までは時間がかかりそうですが、足繁く通いたいと思います。

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※『とんきち イオンモール土岐店』岐阜県土岐市土岐津町土岐口1372-1 イオンモール土岐 2F

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名古屋『宮宇本店』うな丼

四国遍路から帰って、まだほんの数日しか経っていないというのに、毎晩のように遍路をしている夢を見ます。

呼ばれているのでしょうか。
そうとしか思えません。

次のチャレンジに旅立つのは、おそらくそんなに遠くはないと予感します。

さて、今はしばしの充電期間です。
溜まった食レポをブログに書いたり、カミさん孝行をしたり、のんびりと過ごすことにします。

まずは、食レポを。
名古屋市西区押切町にある『宮宇本店』さんは、2月に美濃路を歩いたときに食べたうなぎやさんです。

どこからともなく風に乗った香ばしい匂いが、鼻孔をくすぐった…たまらず、昼めしはうな丼にしました。

価格はうな丼がお吸い物付きで2500円。
リーズナブルです。
うなぎで有名な私の地元では、最低でも3500円はしますから。

ちょうど昼時とあって、一階は満席。
2階の座敷に通されて、待つこと20分。

香ばしい匂いを放つうな丼が到着。

風味、ふわふわ感とカリっと感、ほど良い甘味。
そして、焼き具合。
申し分のない出来栄えです。
久しぶりのうなぎということもありますが、これは美味いです。

がっつりと、あっという間に完食。
うなぎが好きでないカミさんも、美味しいと言いながら完食。

午後からのウォーキングのエネルギー補給になりました。

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※『宮宇本店』愛知県名古屋市西区押切1-13-18 月休

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サクラサク、春真っ盛り

2週間の四国遍路の旅を終え、高知から帰って4日が経ちました。

マメの痛みも取れ、足のむくみも元に戻りました。
昨日は、旅の途中で欠けてしまった歯の治療も。

いつのまにか、巷は百花繚乱。

年々早くなる桜の開花と花盛り。
寒い、寒いと震えていた季節も終わりですね。

さて、次は何をしようか。
遍路の旅の続きも視野に入れながら、次のチャレンジを考えます。

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[ 2023/03/25 ] ▼日記 | TB(0) | CM(4)

四国歩きお遍路(13) 28番大日寺~30番善楽寺

快適な宿となった、サイクルセンターを7時に出発

右足には親指を除いて4本すべての指にマメができている。
左は大丈夫なのに、右ばかり。
靴が合っていないのか、それが痛い。
痛みをこらえながら、28番大日寺に向かう。

香南市赤岡町には絵金蔵という大衆演劇場があるが、歴史のある町並みをフラフラ歩いているうちにいつの間にか通り越していた。

10㎞歩いて大日寺に到着。
先着していたSさんが本堂前で読経をしていた。

納経を済ませ、Sさんと連れ立って29番国分寺に向かう。
物部川を渡ると広い田園地帯になり、のんびりと歩く。
途中に大師堂と遍路小屋が合体した建物があり、靴下を脱いで蒸れた足を乾かした。
予報では、好天も今日まで。
今夜から雨が降りだし、しばらく続くようだ。

29番国分寺は静寂の中に佇んでいた。
境内の桜はチラホラ。
高知の春は、これからが本番だ。

ここまで飲食店もなく空腹を抱えて寺を回っていたが、国分寺のすぐ隣にはおしゃれなカフェがあり、ジジイ二人組には似つかわしくないが意を決して突入することにした。

日替りのカレーランチを注文。
これがめっぽう美味い。
デザートには苺ジュース。
我々が座るカフェテラスは、周りは若い女性ばかりだった。

30番善楽寺は気持ちの良い田園地帯を抜け、国道が走る逢坂峠を越えたところにあった。
通しか、区切り打ちか悩んだが、今回の旅はここまでと数日前に決めていたので、名残惜しいがこれをもって最後の参拝とする。
気持ちを込めてお経を読んだ。

スタート時はあれほどつっかえていた般若心経も、少しは様になってきた。

納経を終わり、境内のベンチで腰を下ろし、Sさんと談笑していると、外人の女性お遍路からカタコトの日本語で話かけられた。
どこまで行くかとか、どこに泊まるのとか、たわいもない会話だが、日本語が全くできないアメリカから来た大学生と、スマホの翻訳アプリを使って会話を楽しんだ。
お遍路は外国人にも人気があるようである。

若い女性がお遍路姿で一人で旅をするのを見ていると、四国の風土や人々がお遍路を理解し、寛容なことをひしひしと感じる。
安全な旅を担保できるのは、四国ならでは、お遍路ならではだ。
世界遺産登録を目指すなら、日本の若い女性たちもどんどんお遍路の旅にチャレンジできる環境づくりも必要なのではないだろうか。

改善を望むとするなら、宿泊事情か。

外国人たちにはバックパッカーの精神が当たり前にあり、野宿も厭わないし、お遍路ハウスやドミトリーという格安の宿を利用するのが一般的のようだ。
しかし、日本人の多くは一泊二食付6000~7000円の民宿に泊まり、宿泊の選択肢の一番には民宿がある。

その民宿が旅を続けるなかで、予約の争奪戦となっている。
宿が少ないエリアでは、満室のため宿が取れず、仕方なくバスや電車を利用して近隣の宿を確保するということも多い。
宿事情を解消し、安心安全な旅ができる環境を整えるためにも、格安で泊まれる宿や民泊がもっと増えることを望みたい。

さて、我々ジジイお遍路二人は、善楽寺を離れ、高知市内に向かう。
すでに歩行距離は30㎞を越えた。

16時。高知駅からはりまや橋の途中にあるビジネスホテルに到着。
13日間の私の四国遍路が終わった。

投宿のあと、Sさんとはりまや橋近くの居酒屋で飲んだ。
Sさんは連れがいなくなったことをさかんに嘆いていたが、お遍路の旅を続けるSさんには、きっとまた違う道連れができることだろう。

同じ目的(霊場)に向かって歩を進める、人と人との出会い。

それがお遍路の魅力である。

◼️2023年3月20日 28番大日寺~30番善楽寺
◼️53009歩 35.4㎞
◼️晴
◼️ホテルファースト

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※サイクルセンターを出てトンネルがある自転車道を歩く

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※香南市赤岡町にある伊能忠敬の碑

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※赤岡町の古い町並み

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※28番大日寺山門

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※同上。本堂

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※同上

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※物部川を渡るSさん

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※石仏が佇む

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※田園地帯を歩き、29番国分寺に向かう

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※大師堂と組み合わさった遍路小屋があった

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※29番国分寺山門

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※同上。本堂

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※カレーランチを食べる(コットンタイム 980円)

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※水が張られた田んぼのある風景を歩く

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※同上

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※30番善楽寺を打つ。今回の旅が終わった

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四国歩きお遍路(12) 唐浜~香南

土佐くろしお鉄道の伊尾木駅から、昨日ゴールした唐浜駅に電車で移動し、12日目がスタートした。

同じ電車で来たSさんは、荷物を安芸のホテルにデポしてきたとあって、「同行二人」の頭陀袋のみのスタイル。

今日はお寺の参拝もないので、ひたすら海岸線に沿って歩く短調なコースとなる。
天気はこの旅一番の快晴。
気温も20度近くに上がるようだ。

安芸川を渡り、安芸漁港に向かう。
漁港には「しらす食堂」という人気グルメスポットがあり、せっかくなので名物のしらす丼を食べることにした。
開店前に到着したにも関わらず、すでに10名ほどの順番待ち。
並んでまで食べた、しらす丼&かき揚げは美味だった。

今日は歩行距離も短く、時間もたっぷりあるので、何度も休憩をし、海を見ながらのんびりと歩く。
国道55号線と並走する自転車道路が遍路道となっているので、クルマの心配もなく歩くことができる。

美しい砂浜が広がる琴ケ浜では、砂浜で遊ぶ子どもたちやバーベキューを楽しむ家族を横目に歩く。

右足のマメの痛みが気になり出した頃、海岸線から離れた集落で、この旅二回目のお接待を受けた。
人の良さそうな年配の女性からコーヒーとシュークリームをご馳走になった。

女性曰く、歩き遍路の人はずいぶんと少なくなったという。
確かに、今日は私たち以外に歩きは見ていない。
また、ここまでの間にもお接待所があったが、建物は朽ち果て、内部にはゴミが散乱していた。
コロナの影響なのか、単にお遍路の数が減ったのかは分からないが、こうして歩き遍路は廃れていくのだろうか。
住民との交流ができなくなっていくのは、寂しい現実である。

途中のコンビニで食料を調達し、15時に予約していたサイクリングターミナルに到着。

二段ベッドが二台ある部屋に一人で投宿。
洗濯をし、風呂に入り、今夜は快適に過ごすことが約束されたようだ。

◼️2023年3月19日 唐浜~香南市
◼️38744歩 25.18㎞
◼️晴
◼️香南市サイクリングターミナル

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※唐浜から国道55号線を歩き出す

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※この旅一番の快晴となった

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※「男はつらいよ第49作 寅次郎花遍路」の舞台になる予定だった高知。渥美清死去により幻の作品となった。これはその記念碑

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※安芸市の古い町並みを歩く

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※同上

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※安芸名物のしらす丼を食べる(安芸しらす食堂 しらす丼かき揚げ付1080円)

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※遍路道は自転車道路となる。先頭を歩くSさん

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※振り返ると、3日かけて越えた室戸岬が見えた

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※琴ケ浜の砂浜が広がった

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※お遍路さん接待所があったが、内部はゴミが散乱していた

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※自転車道路をのんびりと歩く

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※遍路道(自転車道路)は松林のなかを行く

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※太平洋の景観をどっぷりと味わった

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※空中に浮かぶようなレストラン

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四国歩きお遍路(11) 27番神峯寺

予報は外れ、朝7時を回っても雨が強く降っていた。
我慢できず、昨日と同じ雨具上下の姿で出発。

道路を隔てた宿の向かいにあるお遍路休憩所の老遍路は、テントを畳んでベンチに座り、ぼんやりと雨を眺めていた。
おそらく、再び会うことはないと思うが、元気でやって欲しいという一心で、わずかな金を握らせた。
お遍路がお遍路に接待をするのも変だが、これも一期一会。
我が身に当てはめた時、他人はどうしてくれるだろうか。
旅の出会いを大切したいと思う。

今日のコースは、27番神峯寺を打つだけだが、これが25㎞歩いた唐浜から更に山道を4㎞登った場所にあるというロケーション。
歩行距離は35㎞を超え、けっこうハードな状況が見えている。
注意して対策を施していても、いくつかできてしまったマメが痛むので、35㎞は辛いものになりそうだ。

しかし、それを救ってくれたのが、ここ数日、同行している長野のSさんと、東京の大学生 Kさん。
彼らと楽しく話をして歩くだけで、脚の痛みも、ザックの重さも忘れさせてくれる。

遍路の良さは、同じ目的を共有する同志の、短くも結ばれた仲間意識と団結力ではないかと思う。
20代、60代、70代の世代を越えたチームなぞ、お遍路だからこその即席編成チームであり、こんな可笑しなリンクは、滅多にあるまい。

町並み保存地区の吉良川を過ぎた午前9時頃に、しつこかった雨もあがり、太平洋が抜けるような青空に映えて、爽やかな青を見せてきた。

こうなると、海岸づたいに歩くことが楽しくなってくる。
花壇の手入れをしているご老人のグループと、しばし談笑したり、散歩を楽しむおばあちゃんに道を尋ねたり…。

天気が左右するのもお遍路の魅力だろうか。
確かに、雨や陰鬱な曇天は気持ちも沈み込む。

奈半利で昼食のカツ丼を食べ、再会を約束してKさんと別れ、27番神峯寺に向かう。
舗装道路から山道に続く遍路道の急な登りに差し掛かると、脚の痛みに苦しむSさんのペースが落ちた。

ここまで一緒に歩いてきた仲間なので、Sさんのペースに合わせて歩く。

14時30分、神峯寺到着。
ほとんどの参拝客(お遍路)がタクシーやクルマで登ってくるなか、我々ロートル歩き遍路は、チームワークで登り切った。

納経を終えると、電車に間に合わせるため急いで山を下る。
二人とも寺に近い唐浜駅近辺で宿が取れず、Sさんは安芸、私は伊尾木で宿を確保したために電車移動しなければいけない。

唐浜駅16時21分発の土佐くろしお鉄道に乗り、10分後に伊尾木駅に到着。
コンビニで夕食を調達し、築90年の民泊のお遍路宿に入った。

久しぶりの30㎞超となった、長い一日であった。

◼️2023年3月18日 27番神峯寺
◼️53079歩 34.50㎞
◼️雨のち晴
◼️お遍路の宿三毛猫

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※防潮堤のような役割なのか、台風対策なのか、高い石垣に守られた家屋が並んでいた

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※空海伝説はここにもあった

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※雨が止まぬなか、ひたすら歩いた

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※先を行くSさん

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町並み保存地区の吉良川町を歩く

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※同上

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※雨が上がり、すっかりと晴れ上がった

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※同上

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※同上

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※27番神峯寺に向かう

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※神峯寺門前

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※本堂に続く石段

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※神峯寺本堂

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※神峯寺から太平洋を望む

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※土佐くろしお鉄道。明日はゴールした唐浜駅に戻ってスタートする

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四国歩きお遍路(10) 24番最御崎寺~26番金剛頂寺

体調がまだ万全ではないのか、寝汗をかく一夜となった。

今にも落ちてきそうな重く垂れ込めた曇天のなか、7時過ぎに出発。

室戸岬手前にある24番最御崎寺までは、荒涼とした海を左手に見ながら行く。

しめ縄が張られた夫婦岩や、空海が修行したという御厨人窟に立ち寄りながら歩くと、遍路道は急な山道となった。

雨が強くなってきたので雨具の上下を着込み、24番最御崎寺まで一息に登り、門前に立った。

3日ぶりの納経を済ませ、雨に煙る遠望を楽しみながら室戸スカイラインを下り、室戸の集落に出た。

25番津照寺を打ち、途中にあった津波避難用タワーの真下でパンを食べたが、時折出てくるこの施設が唯一の雨宿りスポットだった。

26番金剛頂寺に向かう遍路道の入口には今日泊まる予定の民宿があり、宿の女将さんに一言伝えて寺の往復に向かう。

宿の前にはシャワー室とトイレが完備されたお遍路休憩所があり、テントを立てている人が見えたので、親しみと興味本位もあって立ち寄ってみた。
テントの主は、かなりのご老人だが、金剛杖が置かれているので、お遍路のようだ。
立ち話をすると、ずっと野宿で回っていることだった。

雨が強くなった午後3時、26番金剛頂寺を打ち下山すると、先ほどの老遍路の話の続きが気になってしまい、頭から離れない。
自販機でお茶のペットボトルを買い、差し入れがてらテントに立ち寄ることにした。

80才の老遍路は、私のぶしつけな質問にも訥々と話してくれた。
それは驚くべき内容だった。
なんと30年も遍路をしており、生きる支えは托鉢である。
順打ち、逆打ちを含め、100回を超えてから数えることを止めたという。

バブルがはじけたことで事業に失敗し、行者の経験があったこともあり、四国に流れてきたという。

昔は自分のような遍路は200人ほどいたが、今では数人しか残っていない。

老遍路は自らを「乞食遍路」と呼ぶが、単なるホームレスではなく、遍路としてのプライドを失っていないように見えた。

100回以上回った人にしか与えられない、錦の納め札を売って欲しいという人に対しても、決して金に変えることはなかったという。

行者の修行で21日間の断食経験があり、食事ができない状態が続いても我慢ができるというが、風呂には入りたいと、本音をこぼした。

歩き遍路をする意味合いが分からないまま四国に来た私に対して、
「あんたはお大師様に選ばれた人であり、四国に来たのは導かれたからだ。なので、最後まできっちりやり遂げるべきである」
というアドバイスまでいただいた。

行政の援助を含め、生きていく手段はいくつもあるのに、なぜ苦しい野宿の旅をするのか。
死ぬまで歩き続けるという老遍路に対して、私には、そのこだわりを理解する裁量はない。
答えは当人だけが持っている。

別れ際に、老遍路は言った。
「こうして出会ったのも、偶然ではなく、前から決まっていたこと」

私が泊まる宿と道路を隔て、向かい合わせで野宿をする老遍路。
外の雨は、強さを増した。
遍路の世界の業の深さと哀しみ。
そして闇を見た気がする。

数ヵ月前に読んだ「草辺土」(上原善広著)との出会いは、衝撃的だった。

◼️2023年3月17日 24番最御崎寺~26金剛頂寺
◼️40530歩 26.34㎞
◼️雨
◼️民宿うらしま


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※雨のなか、鉛色の海を見ながら歩く

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※夫婦岩

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※前を歩くSさん

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※こうした看板が随所にあった

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※巨大な弘法大師像

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※室戸岬が近づいた

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※空海が修行したと伝わる洞窟

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※漁業遭難者を弔う石仏があった

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※24番最御崎寺の登り

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※最御崎寺本堂

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※同 大師堂

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※金属音が鳴る石があった

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※室戸岬灯台

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※室戸スカイラインを下ると、室戸の町が一望できた

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※津波タワーが至るところにあった

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※25番津照寺目指して歩く

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※同上

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※25番津照寺

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※26番金剛頂寺の登り

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※同上 本堂

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四国歩きお遍路(9) 宍喰~佐喜浜

宿に泊まったおかげで、11時間の爆睡。
寝不足を取り戻したからか、まぶたが垂れるような浮腫も元に戻った。

ゴールした宍喰駅までJRと世界初の乗り物DMV(デュアル・モード・ビークル)で移動。
どちらも始発とあってか乗客は私一人だった。

国道を海岸線に沿って歩き、トンネルを潜ると高知県に入った。
これでとりあえず、一国打ちはできた。

東洋町の古い町並みを歩いていると、後ろから道の駅日和佐で会った青年に声をかけられた。
旅は道連れなので、今日一日同行することにした。

探検部に所属する東京の大学生Kさんは、徳島から高知までの野宿旅。
テント無しなので、寒さとの闘いのようだ。

山の話をしながら同じペースで歩いていくが、やはり若いだけあって体力の差は歴然だ。
60リットルのザックを担ぐ姿が様になっている。
まだ、二回生とのことだが、これからが楽しみだ。

40才以上も年が離れた息子のような年齢の若者と、こうして同じような目線で話しができるとは、お遍路の旅ならではか。
体調も今一つでモチベーショも上がらなかったが、彼のおかげもあって、旅が面白くなってきた。

また、今日は昨日にも会った香港の女性とも歩いた。
2ヶ月かけて通し打ちをするという。
日本語もほとんど話せず、不慣れな日本で、まさに、チャレンジャーである。

肌にまとわりつくような、ネバつく海風にさらされながら広大な海岸線を歩いた。
短調な景色のなかにも変化はある。

国道から離れ遍路道に入ると、そこには人の営みがあった。
体育館に敷き詰めたような巨大な網を一生懸命補修する若い漁師たち。
崖にへばりつくように建つ墓石に花を捧げる老夫婦?
過酷な自然と共存する室戸岬に近い町には、そんな風景があった。

14時30分。室戸岬まで18㎞と迫った場所にある民宿に着いた。
自宅で待っているカミさんに、浮腫んでいない顔をLINE動画でようやく見せることができた。

洗濯と入浴を済ませた頃、香港の女性と、数日前に脚の故障でリタイアした長野のSさんが宿に到着。
Sさんは徳島のホテルで休養したあと20番と21番をパスして、電車に乗り継いで来たという。
今日の歩いた距離は40㎞。
脚が治って良かったと思う。

明日は室戸にある三つの寺を打つ。
好天続きに飽きたのか、天気予報は雨を告げている。

◼️2023年3月16日 宍喰~佐喜浜町
◼️39638歩 25.76㎞
◼️曇り時晴れ
◼️民宿徳増

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※JR牟岐駅で。始発の電車に乗る

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※県境を越え、高知県に入った

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※東洋町の古い町並みを歩く。10年ぶりの再訪だった

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※同上

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※二人の若者と歩く。先頭が香港の女性、後ろが大学生の Kさん

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※太平洋が迫る海岸線をひたすら歩いた

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※佐喜浜の町に入った。宿まであと5㎞を踏ん張る

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※遍路道に入ると、寂れた漁村の風景があった

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※津波地域から離れた集落が見えた

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四国歩きお遍路(8) 日和佐~宍喰

旅のブログをリアルタイムで毎日発信するつもりだったが、昨日はさすがにその気力もなく、サボってしまった。
生存確認のためのカミさんとの約束を破ってしまった。

3月の四国を舐めていたのか、道の駅日和佐での野宿は想像以上に過酷なものとなった。

国道を疾走するクルマの騒音は我慢できるとしても、寒さだけはどうにもならぬ。
あるものすべてを着こんで寝袋に潜りこんだが、あまりの寒さに我慢できずに午前2時頃にテント内でガスを点火し、湯を沸かしてお茶を飲み、ほとんど眠ることができないまま朝を迎えることとなった。

四国はそれほど寒くないだろうとの先入観から、軽量化を図るためモンベルのリミット4℃の寝袋を持ってきたが、どうやらこれが失敗だったかもしれない。
せめてシュラフカバーがあれば良かったと思うが、仕方がない。
これも良い経験になるだろう。

手足はむくみ、体調も芳しくないので、道の駅から13㎞先にある宿に泊まることにして、ぼんやりとした頭で出発。

コースとしては、寺を打つこともなく、ぼぼ国道を行くので面白味がないが、その分、寄り道もせずに黙々と歩ける。
「遍路の宿南天」さんに幕営用具を預け、軽くなったザックで22㎞先にある宍喰駅を目覚した。

鯖大師を過ぎると海も近くなり、うららかな暖かさで、眠気が襲ってきた。

眠気と格闘するように阿佐海岸鉄道の宍喰駅に到着。
世界初という、電車とバスが一体になった乗り物DMV(デュアル・モード・ビークル)に乗り、海南駅に到着。

宿のスタッフが迎えにきてくださり、投宿となった。

宿は普通の民家で、どちらかというと民泊に近く、元々は食事が出ないということだったが、ピザを焼いたので食べて、と女将さんからあり、空腹を満たすことができた。

この日は、夕食をしてから午後6時半に倒れるように寝入った。
部屋には暖房はなく、体調を崩していたからか、何度も悪寒が走り、それこそ布団にくるまるように爆睡した。

◼️2023年3月15日 日和佐~宍喰
◼️49930歩 32.45㎞
◼️晴れ
◼️お遍路の宿南天

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※国道55号はトンネルが多い

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※国道から外れた遍路道を行く

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※小松大師

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※のどかな風景が続くなか、牟岐に向かう

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※海を見ながらの旅となった

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※同上

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※室戸岬にある24番札所までちょうど50㎞となった

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※宍喰駅に到着

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※世界初の乗り物DMV(デュアル・モード・ビークル)に乗った

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※宿で。ピザをご馳走になった

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四国歩きお遍路(7) 23番薬王寺

ゆっくりと身支度を整え、8時過ぎに出発。
出掛けにご主人から、ペットボトルの水やミカン、パンや菓子をご接待された。
重たくなるが、行動食用にありがたくいただいた。

今日の行程は22㎞先にある23番薬王寺を打つだけなので、楽なコースである。
この旅三回目の野宿を道の駅日和佐で予定しているので、あまり早く着いてしまうのもいただけない。
のんびりと歩き、何回も休憩をとることにした。

歩き始めてしばらくすると月夜というロマンチックな集落に出会い、そこには真新しい遍路小屋が建っていた。
残念ながらトイレや水場がないので、野宿には不向きだ。
これまで多くの遍路小屋を見てきたが、そのほとんどがトイレ、水なしだった。

一里塚跡を過ぎたところで、一昨日に同行してから何度も顔を会わせる北海道のAさんに追いついた。
ここまでの山越えルートを含め、歩いてきたことに女性ながらアッパレである。
しばらく一緒に歩くことにし、貝谷峠に向かう旧道手前で別れた。

峠に向かう途中には、廃校となった小学校があり、校舎の入口には快適そうな休憩所があった。
置かれていたノートの書き込みを見ると、ここで泊まったお遍路さんも多くいるようだった。

竹林と杉林の旧土佐街道の遍路道を登ると、貝谷峠に出た。
この旅初めての海が眼下に見えた。

そこからのんびりと下り、由岐の町を抜け、田井の浜へ。
のどかな春の海の風景が広がっていた。
津波災害区域なので、そこかしこに避難経路の案内が掲示され、もし、今、津波が起きたらどこに逃げればいいのか、四方の山を見ながら歩いた。

遍路道は海岸に沿って伸びており、海を見飽きた頃、日和佐の町に入った。

薬王寺は日和佐の町を見下ろすような山の中腹に建っていた。
山門から長い石段を登り、本堂へ。
遍路ツアーの団体客や外人の観光客もいて、境内は賑わっており、韓国語や中国語が飛び交っていた。
境内のサクラはまだつぼみだったが、来週には開花のたよりが届くだろう。

納経を済ませて寺を下り、すぐ目の前にある道の駅に向かう。
17時30分の終了時間までまだ2時間以上あり、コンビニで買い出しをしたり、観光案内所の職員からこの先の遍路コースの情報を仕入れたりして過ごす。

まるで遍路小屋のような作りに仕切られた建物の中にテントを張り終えた頃、でかいザックを背負った若者登場。

訊けば、徳島から高知までの海岸線を野宿して旅しているという。
テントを持たずに寝袋だけで、遍路小屋や道の駅で夜を過ごしたそうだ。
今夜は道の駅に隣接したJR日和佐駅の待合室で眠るということだった。

無鉄砲な若者のパワーを見た思いだが、考えてみれば、64才になっても、似たようなことをしている自分が可笑しい。

いつまでも青春の夢を引きずっていく人生。
これもありか…。

今夜は冷えそうだ。

◼️2023年3月14日 23番鶴薬王寺
◼️38287歩 24.88㎞
◼️晴れ
◼️道の駅日和佐

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※お遍路の旅、7日目が始まった

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※月夜集落の遍路小屋

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※遍路道となっている旧道の土佐街道を歩く

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※まむしの季節ではないのが幸いである

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※お遍路休憩所の近くにあった手作りの標識。児童の作品かな

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※廃校にあった休憩所

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※土佐街道を歩く

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※貝谷峠の登り

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※峠からはこの旅初めての海が見えた

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※田井の浜に出ると遍路休憩所があった

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※海に面した由岐の町

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※こんな看板もあった

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※遍路休憩所でしばし休む

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※日和佐の町までは海岸線を歩く

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※日和佐の町並み。薬王寺も近い

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※薬王寺山門

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※同上。本堂

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※薬王寺境内からは、眼下に日和佐の町が見えた

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※今夜は道の駅日和佐で野宿。目の前に国道が通り、クルマがうるさい。

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※夕食はラーメンと肉団子、缶詰め。ラーメンにはコンビニの刻んだキャベツをたっぷりと入れた

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四国歩きお遍路(6) 20番鶴林寺~22番平等寺

午前2時。雷鳴がとどろき、バケツをひっくり返すような土砂降りの音で目覚めた。
優雅な雨だれの音を楽しもうと寝入ったのに、バタバタとテントがはためき、フライシートに雨が当たっている。

道の駅の軒下にテントを張っていたのは正解だった。
雷鳴をいくつか数えたところで、気づいた時には、再び深い眠りに落ちていた。

雨が上がるのを待って、午前7時に出発。
今日は、この旅二回目となる遍路ころがしが待つ20番鶴林寺から21番太龍寺を打つ。

昨日までの暖かい気温が一転して、まるで冬が戻ってきたような寒さと曇天。
ジャージの上着の上に白衣を着て、ネックウォーマーと手袋の防寒対策をして登る。

しかし、高度が上がるにつれ、汗が流れてくる。
暑い、寒い…を繰り返しながら、鶴林寺に着いた。

本堂と大師堂を参拝し、納経して早々に太龍寺に向かう。
太龍寺は更に標高が上がったのか、登るにつれどんどん寒くなってきた。

吐く息が白くなった頃に到着。
寒さに震えながら納経をした。
「一に焼山、二に鶴林、三に太龍」と謳われる遍路ころがしの悪路も、意外にあっけなく登りきった。

太龍寺からは遍路道から長い林道と県道を下るが、国道195号に出るまでは大型ダンプがひっきりなしに脇を抜け、危険この上なかった。
遍路ころがしより、こちらの方が「遍路泣かせ」じゃないだろうか。

阿瀬比の集落には遍路小屋があったが、東屋に毛が生えたような作りなので、今の時期は寒くて使えないかもしれない。
夏ならば、そのままゴロ寝はありか。
ただし、蚊との格闘になりそうだが。
この旅のなかで一度は泊まってみようと思っているが、今のところチャレンジに値いする小屋には出会っていない。

小屋を離れ、本日最後の登りとなる美しい竹林が続く大根峠を過ぎると22番平等寺に着いた。
バスの団体客で賑わう境内にザックを置き、今日の参拝を終えた。

連日の野宿では風呂にも入れないので、一昨日に同行したSさんに勧められて同宿予定だった民宿に投宿。
女将さんの話では、Sさんは脚を痛めてキャンセルしたそうだ。
今日の行程や宿で会えるのを楽しみにしていたが、怪我には勝てない。
Sさんは、ひとまず徳島駅に戻り、しばらく休養してから再度チャレンジするということだった。
この話を聞いて、徳島県内で歩き遍路の三割が脱落するということが分かった気がした。

投宿した宿「山茶花」は、女将さんが一人で回しており、洗濯と乾燥はお接待だった。
泊まり客は私以外に1名。
東京から今日入ってきた人だった。
毎月5日間の休みを取っての区切り打ち。
還暦を迎える今年中に結願を目指すという。

私は優柔不断なので、どこまで行くのか決めてもいない。
風まかせも悪くないが、糸が切れた凧ではないので、そろそろゴールのことも考えてみようと
思う。

遍路6日目にして、全身が筋肉痛に喘いでいる。
あれほど対策を打ってきたマメもいくつかできてしまい、昨日は昔治療した歯が欠けてしまった。

明日は寒さが柔らぐだろうか。
まだまだ、旅は続く。

◼️2023年3月13日 20番鶴林寺~22番平等寺
◼️37433歩 24.33㎞
◼️曇り時々晴れ
◼️民宿山茶花

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※鶴林寺への登り。桜が咲いていた

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※出発した勝浦の町が眼下に広がった

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※鶴林寺の登り

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※鶴林寺山門

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※鶴林寺

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※太龍寺に向かう

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※のどかな山の風景のなか歩いた

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※廃校となった小学校のトイレを借りた。お礼として納め札を入れた

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※水井橋を渡った。ここから再び登りが始まる

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※太龍寺に登る途中には、弘法大師像やお遍路の墓があった

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※同上

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※こんなやつに会った

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※太龍寺

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※同上

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※同上。龍神の天井画

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※遍路小屋

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※22番平等寺に向かう

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※太龍寺を下り、22番平等寺に向かうと竹林

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※平等寺の仁王像

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※22番平等寺

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※ボリュームある夕食に舌鼓を打つ。民宿山茶花

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四国歩きお遍路(5) 18番恩山寺~19番立江寺

昨夜はWBCの中継を見ながらいつのまにか眠ってしまった。
四国に入ってからの睡眠不足を取り戻すような爆睡ができた。

朝8時前に出発。
JR牟岐線の線路に沿って市街地を抜け、18番恩山寺に向かう。

国道から遍路道に入り、仁王像がない山門をくぐると急な山道となり、お大師様の巨大な像がある恩山寺に着いた。

いつものように本堂、大師堂とお経を上げていくが、般若心経はまだ覚えられないし、相変わらず何度もつっかえてしまう。
さらに水屋で手を浄めることすら、うっかりと忘れている始末だ。

いつになったらお経を覚え、作法通りに参拝ができるのか、まだまだ先のような気がする。

恩山寺からは、北海道から来た女性と同行することになった。
この数日間、何度も顔を会わせており、ほぼ同じペースで回っている。

女性一人の歩き遍路は珍しいと思っていたが、この5日間で香港から来た人を含め、3名と出会った。

北海道のAさんは初めてのお遍路で、高知まで行くと言う。
歩きにはこだわっていないようで、バスやタクシーも使っている。
人それぞれのスタイルがあるお遍路なので、それもありだろう。

恩山寺から19番立江寺までは近く、Aさんのペースに合わせてのんびりと歩く。
立江寺の山門で、香港の女性と昨日同行したSさんとすれ違った。
皆同じコースを歩いているので、当たり前だが、知った顔に会えるのは嬉しい。
お遍路ならではの楽しみだろうか。

納経を終え、Sさんから教えられた食堂で昼食。
今夜は野宿なので、寒さに負けないスタミナをつけるために、しょうが焼き定食でガッツリいった。

昼食を終え、約15㎞のお遍路道を歩く。
京都嵐山の竹林を彷彿させる景観や、山里の風景に癒される、お遍路をしていることが楽しいコースだった。
最も、女性と二人連れなので、尚更か。
いかん、いかん、要らぬ煩悩を捨てねば(笑)。

日本縦断の旅では、ストイックに黙々と一人歩く、それこそ修行のような旅であったが、四国に入ってからは毎日、違った人と歩いている。
お遍路ならではの出会いだと思う。
まさに“一遍路一会”

午後16時30分、道の駅「ひなの里かつうら」に到着。
宿から迎えがきているAさんとはここで別れ、私は道の駅内にある観光案内所へ。

施設は17時で閉まるので、どこにテントを張っても構わないという。
駐車場には、毛布が用意された遍路休憩小屋があったが、東屋と同じ屋根だけの施設なので、雨が吹き込みそうなのでパス。

…というわけで、この旅二回目の野宿は、建物の軒下にテントを張っている。
すぐ近くにはコンビニもあり、快適な一夜を、過ごせそうだ。

天気は下り坂。
予報通り、きっちりと雨が降りだしてきた。
今夜は、雨だれの音を子守唄にして眠ることにしよう。

◼️2023年3月12日 18番恩山寺~19番立江寺
◼️45478歩 29.56㎞
◼️晴れ、夜雨
◼️道の駅「ひなの里かつうら」で野宿

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※JR牟岐線に沿って市街地を歩いた

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※勝浦川を渡り、小松島市に入った

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※鉄橋を渡る電車

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※勝浦川からの風景

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※へんろ道の道標があった

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※無人販売所にはキャベツがあった。1個100~150円

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※弘法大師お杖の水入口にある石像

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※恩山寺

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※同上。大師堂

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※Aさんと立江寺に向かう

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※遍路道は、田んぼのあぜ道のようなところもあった

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※時折出てくる仏様が旅の疲れを癒してくれる

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※立江寺山門

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※立江寺本堂

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※二つの寺を打ち、今日のゴール目指して歩く

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遍路道はみかん畑も通った。これはトロッコ

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※遍路道をいく

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※美しい竹林の中を歩いた

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※のどかな山里の風景

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※今夜は道の駅で快適な野宿となった

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※サッポロ一番塩ラーメンにレタスをぶちこんだ

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四国歩きお遍路(4) 13番大日寺~17番井戸寺

キャンプ場でのたった一人の夜を、寒さと疲れから眠れないまま朝を迎えた。

東日本大震災から12年。
私は徳島県を歩いている。

夕暮れが迫るなかで昨日出会った、長野県のSさんと大日寺手前で合流し、何となく一緒に歩くことになった。
昨日も山口県のFさんと歩き、お遍路ならではの一期一会、否、“一遍路一会”だ。

Sさんは73才。
3回目の歩き遍路である。
何と、初めての遍路は50年前で、納経帳には50年前の朱印があった。
この数日で出会った人たちは、皆、何度も四国を回っている。

お遍路はそれほどまでに人を惹き付けるのだろうか。
暑さとクルマの排ガスに辟易し、痛みだした足を気にしながら歩く私には、その答えはしばらく出そうもない。

今日の行程は13番大日寺から17番井戸寺を打つ20㎞弱の歩きなので、昨日とは違って遠足気分である。
Sさんのアドバイスで、明日の宿の予約をするために電話をしたが、生憎の満室。
この旅二回目となる野宿が決まった。

午後14時に徳島駅前でSさんと別れ、ビジホに投宿した。
素泊まりで3600円。
しかも1000円クーポン付き。
建物は古く、浴衣、洗濯機なしなので設備は良くないが、テントに比べれば天国である。
今夜は是非とも寝不足を解消したい。

さて、今日の出来事で書き残しておきたいことがある。
初めて、それも二回も、お接待を受けたこと。

最初は大日寺の手前で、民家から出てきた80才のご老人から、家に招かれコーヒーとチョコレートのお接待。
汗臭いことを気にして、玄関の上がりかまちで腰を下ろさせて貰った。

二回目は、ホテルのすぐ隣にあった銭湯。
番台に座る女将さんから「お四国さんですか?」と問われ、「入浴料はお接待します」と言われた。

さりげない親切に、四国のお遍路文化の一端に触れたような気がした。

さて、明日から高知県を目指す新たな旅が始まる。
送られてくる初孫の可愛い動画を見て癒され、人の思いやりや親切に触れる毎日。

まだまだ、私のお遍路は続く。

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※鮎喰川に沿って13番大日寺を目指す

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※大日寺

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※14番常楽寺の本堂と大師堂

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※15番国分寺

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※16番観音寺

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※酒蔵。旭牡丹酒造

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※17番井戸寺

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※同上。お堂の中にある井戸を覗くと、ずっと底に映った私の顔が、揺らいでいた。
顔が映らないと死期が近いという

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※徳島駅に近づいたところで、徳島ラーメンを食べた。(麺王650円)

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※阿波おどり会館の前を歩き、ホテルに向かった

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※お接待を受けた銭湯

◼️2023年3月11日 13番大日寺~17番井戸寺
◼️33338歩 21.66㎞
◼️晴れ
◼️ビジネスホテルアバンティ

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四国歩きお遍路(3) 11番藤井寺~12番焼山寺

朝6時30分、鴨島駅近くのホテルを出発。
昨日に打った11番藤井寺への道を再び歩く。

途中にあったファミマに立ち寄るが、ホテルで貰った徳島県旅クーポンは使えなかった。
有効期限は今日までなので、勿体ないが2000円分は捨てることになってしまった。

2.5㎞歩いて藤井寺に到着。
ここから12番焼山寺までの12.5㎞の遍路転がしが始まる。
最初は緩い登りだが、徐々に勾配がきつくなり、呼吸が荒くなった。
10キロを超えるザックが肩に食い込み、放り投げたくなる。

長戸庵で先行しているお遍路さんに追いついた。
どうやら朝一番の先頭のようで、クモの巣をはらいながら歩いているという。

ここからは私が代わって先頭に立ち、クモの巣と格闘していくことにした。

山口県から来た61才のFさんは三回目の歩き遍路で、今回は松山から打ち始め、今日で20日目。
とても気さくな人で、ここから今日一日、ずっと一緒に同行することとなった。

遍路転がしの急登はしつこく続き、それこそハーハー、ゼイゼイ。全身が汗まみれである。

なんでこんな辛い思いをしてまで何度も遍路をするのか?という、私の質問に対しての彼の答えは、「四国病なんです」。
なるほど、お遍路に取りつかれてしまったのかもしれない。
お遍路には人生を狂わす魅力があるのか。
今の私には分からないが、この旅を通して体感していくうちに答えが出てくるかもしれない。

11時30分、焼山寺に到着。
本堂と大師堂にお経を上げ、納経所へ。
料金は500円だった。
納経の金額は一律300円が決まりだと思うが、ここは特別のようだ。

焼山寺から鍋岩の集落を通る遍路道を歩く。
梅の花が咲き、閑散とした限界集落に彩りを添えている。
林道を歩いたり、急な山道を登ったり。
疲れた体に追い討ちをかけるような試練だ。

ようやく県道に出て、阿野の集落にある植村旅館に泊まるFさんと別れた。
ここまで同行していただいたことに感謝である。
一期一会になるかもしれないが、お遍路の先達の良い話が訊けただけで収穫ある一日となった。

野宿の私は県道をひたすら下り、鮎喰川の河原にある軽井沢レジャーランドキャンプ場に向かった。
昨日、管理事務所に電話したところ、「4月いっぱい休業だけど、お遍路さんならいいよ」というありがたい返答。

…ということで、誰もいない貸し切り状態のキャンプ場でテントを張った。
管理人のおばちゃんも私の受付を済ますと早々に「じゃ、ゆっくりしてね」と言ってバイクに跨がり帰ってしまった。

残されたのは私一人。
疲れもピークだ。

空は、満天の星となった。
今夜はぐっすりと眠ることにする。

◼️2023年3月10日 11番藤井寺~12番焼山寺
◼️53236歩 34.6㎞
◼️晴れ
◼️軽井沢レジャーランドキャンプ場

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※藤井寺から焼山寺に向かう遍路道に入る

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※遍路転がしが始まった

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※標高が上がるにつれ、眼下に鴨島の町が広がった

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※どうやってこの急登の道を担ぎ上げたのだろうか。遍路道にはたくさんの石仏が鎮座していた

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※なんのために、こんな苦労をしているのか、自問自答をしながら登った

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※廃村を見ながら歩く

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※最後の遍路転がしを越えると、巨大なお大師様の像が迎えてくれた

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※息を切らして登った先に、焼山寺の山門があった

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※焼山寺の本堂

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※焼山寺を下るにつれ、眼下の町も近づいてきた

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※阿野の町に下りると、こんな広場が目を楽しませてくれた

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※この旅最初の野宿

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※軽量化を図るため、夕食は徳島製粉のラーメンに乾燥野菜を入れて済ませた


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四国歩きお遍路(2) 6番安楽寺~11番藤井寺

宿でご一緒した神奈川のFさんと、相前後して出発。
66才のFさんは2回目のお遍路で、今回は足摺まで行くという。
テントがパッキングされた私のザックを持ち上げて、その重さに驚きながらも、これからのコースや宿の情報などをアドバイスしてもらった。

私が先行しながらも、10番切幡寺まで何度もご一緒し、また世話好きなのか、単独で歩いている女性のお遍路さんにもアドバイスをされていた。

今日出会った2名の女性は、私の数段上をいく、かなりの無鉄砲さ。
宿の手配も行き当たりばったりで、地図さえ持たずにお遍路をしている。
更に、これまでほとんど長距離を歩いた経験がないという。
若い女性は高知まで行くと言い、年配の女性のほうはどこまで行くのか決めていない…おそれいりました。

さて、お遍路二日目は変化に溢れたコースとなった。
333段の石段がある切幡寺は、汗にまみれながら登った。

息を整え納経をし、山門入口まで下りてきたらFさんにばったり。
荷物は入口の民家で預かってくれるそうだ。
なるほど、空身の人が多い理由が分かった。

今夜は鴨島駅近くのビジホで泊まる予定なので、明日のことも考えて、11番藤井寺を打つことにした。
切幡寺から約10㎞をのんびりと歩く。

吉野川にかかる沈下橋を渡り、藤井寺へ。
私一人しかいない静寂のなか、般若心経を上げた。

明日、再びこの道を戻ることになるが、12番焼山寺への遍路転がしの登りが待っているので、野宿をするために少しでも時間を稼ぐ必要がある。
そんなことを思いながら山門を出ると、なんと年配女性のお遍路さんにばったり。
あり得ない足の早さだ。

話を聞くと、途中でクルマのお接待を受けたそうだ。
しかも今日だけで二回も。
女性は、ここまでで体力を使い果たしたような過労困憊の姿。参拝が終わったら、足が痛むのでタクシーを呼んでいるそうだ。
歩き遍路にこだわる私としては、呆れてしまうが、人それぞれである。

クルマに乗せて貰えたのは、女性だからだろうか、否、そうじゃない。
お接待をしてもらえることに、人徳を見たような気がした。

そういえば、Fさんが言っていたが、お接待は期待しないほうがいいと。
通し打ちをしたFさんでも一度もお接待されたことがないということだった。
確かに、この二日間あまり声をかけられなかったし、そればかりか、白衣で歩いている私の脇を猛スピードで走っていくドライバーもいた。
狭い遍路道といえどもお構い無しだ。

お遍路を敬うという、古くから四国に根付いた文化は廃れてしまっただろうか。
そんなことを思いながら、明日の食料の買い出しに、鴨島駅近くのスーパーに立ち寄った。

店を出てからスマホの電話が鳴った。
ハウスメーカーからの自宅の5年点検の案内。
そのやり取りの最中、私に近づいたお婆さんが、突然「お遍路さん、お接待」と言いながら、白い封筒を差しだした。
「え…」と振り向いたとき、
お婆さんは、
「なんや、電話中ね」と差し出した封筒を引っ込めて、カートを引いて店内に入って行ってしまった。
唖然とする私。
まさに、夢を見ているようだった。

白衣と金剛杖はお大師様の分身。
おろそかに扱ってはならぬ。

襟を正して、明日からまた歩くのみだ。
旅はまだ始まったばかりである。

◼️2023年3月9日 6番安楽寺~11番藤井寺
◼️41769歩 27.14㎞
◼️晴れ
◼️セントラルホテル鴨島

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※6番安楽寺 仁王像

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※安楽寺山門

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※7番十楽寺山門

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※十楽寺本堂

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※三木武夫邸跡には、快適そうなお遍路の休憩所があった

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※8番熊谷寺山門

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※熊谷寺仁王像

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※熊谷寺本堂

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※9番法輪寺

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※お地蔵さまがそこかしこにあった。手を合わせていく

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※切幡寺を登る

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※同上 333段の石段を息を切らせて登った

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※切幡寺本堂

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※快適そうな遍路小屋

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※昼食は「八幡うどん」名物のちゃんぽんうどん(790円)

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※蒸れた足をさらす。テーピングが増えてきた

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※お遍路マークに導かれ、歩く

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※吉野川を渡った。杖はお大師様の化身なので、橋の上では突いてはいけない

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※歩いてきた橋を振り返った

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※お遍路さん限定、一泊のみOKの遍路小屋

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※桜も満開。春本番

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※11番藤井寺

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四国歩きお遍路(1) 1番霊山寺~5番地蔵寺

今日から始まった四国お遍路。
夜が明けたばかりの6時、白い息を吐きながら高松駅に向かう。
1番札所がある霊山寺の最寄駅のJR高徳線板東駅までは各駅停車の2時間弱の旅だ。

9時前に霊山寺に到着。
昨日の朝に自宅を出てから二日がかりで、ようやくお遍路のスタート地点に立った。
これから風の吹くまま、どこまで行くのか、同行二人の旅が始まる。

門前のお遍路用品店で旅支度を整える。
まずは白衣だが、店主の勧めで七分袖にしたが、これは後で後悔。4月下旬の陽気になった今日は、歩き始めてから暑くなり、袖無しでも良かったと思うが、三寒四温の時期なので、再び寒くなれば重宝するかもしれない。
店主曰く、ちなみに白衣は野宿する際にも寝るときには着用しておいたほうが良いとのこと。
お遍路さんと分かれば、地域の人たちも不審がらないそうだ。

次に金剛杖。
これはカバーと鈴が付いたものを購入。
鈴はちょっと恥ずかしいので外したが、途中で取り付けることにした。
外見を気にする必要もなく、堂々とお遍路さんと分かって貰うほうがいいと思ったからだ。
白衣、杖の他に、納経帳(ミニタイプ)、経本、納め札を購入。
全部で8500円だった。

孫にも衣装か。どこから見てもお遍路姿になった。これでとりあえずは、旅支度が整ったので、いよいよ参拝を開始する。
門前で合掌し、境内に足を踏み入れるが、どこが本堂か大師堂か分からない。
案内板を見て、まずは水屋で手と口を浄め、本堂に向かう。

灯明と線香をあげ、納め札、賽銭、鐘。
それから慣れないお経。
略式だが、般若心経と御本尊真言、御宝号を唱えた。
般若心経は経本を詠みながらも、とちまくり。
これを大師堂でも繰り返し、ようやく納経が終わった。

これで安心したのか、2番札所の極楽寺に向かう。
しかし、寺が見えてきたところで、納経帳に朱印を貰うのを忘れていたことを気づく。
全くお笑いである。

踵を返して1㎞の道を戻り、納経所に飛び込むことになった。
いやはや、とんだズッコケスタートである。

気温がぐんぐん上がり、汗だくとなって2番極楽寺から5番地蔵寺までを回る。
般若心経は相変わらずとちまくりだが、そのうち慣れてくるだろう。
読経をし、願い言を胸に呟くと、何故だか込み上げるものがあり、涙が溢れそうになった。

午後3時過ぎに予約していた民宿に到着。
長い一日になったが、私のお遍路の初日が終わった。

◼️2023年3月8日 1番霊山寺~5番地蔵寺
◼️28173歩 18.31㎞
◼️晴れ
◼️民宿寿食堂

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※8時47分にJR板東駅に着いた

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※1番札所霊山寺。お遍路の旅が始まった

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※納め札を書いた

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※2番極楽寺

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※遍路道には所々に標識があり、迷うことはない

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※元は酒蔵だろうか

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※遍路道にはたくさんのお地蔵さまや石仏があった

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※2番札所から3番は傾斜がない山道を登った

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※こんな貼り紙があった。私は何かを残せるだろうか

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※3番金泉寺

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※不動明王を祀った愛染院

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※石仏が並ぶ遍路道を歩く

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※4番大日寺

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※5番地蔵寺

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※コロナの影響か、お接待所は休みだった

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※更に遍路小屋も閉鎖していた

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※ずしりと重いザックを担ぐ。明日も良い旅ができますように

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四国歩きお遍路~高松に来ました

青春18きっぷでJRを7回乗り継ぎ、述べ8時間かけて高松に到着しました。
学生はそろそろ春休みでしょうか。18きっぷのシーズンになったこともあり、平日というのに、電車内はけっこうな混雑でした。

今夜は駅前のビジホに泊まって、明日の早朝に1番札所霊山寺がある板東に移動し、お遍路の旅を始めます。
荷物はテント、シュラフ、炊事用具を入れて約8キロに抑えましたが、久しぶりのバックパッキングなので、ずしりとくる重さです。
すべて野宿するわけではなく、野宿ができる場所があれば積極的にしたいと思っています。
とりあえず、明日は宿を予約しました。

体が慣れてきたら、徐々に野宿体制になっていくと思います。

長丁場なので、無理せず、のんびりと歩きたいと思います。

◼️2023年3月7日 香川県高松市
◼️晴れ
◼️東宝イン高松

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四国遍路を始めます

来週から四国を歩くことにしました。
八十八ヶ所の霊場を回るお遍路の歩き旅です。

仏心もない私が、はたしてお遍路ができるのか…
もちろん、遍路の旅はスタンプラリーなどではなく、この旅を通してしっかりと自分を見つめ、
何かを得ることができたらいうことありません。

定年を迎えた2020年の日本縦断の旅から始まった私の終活ですが、
お遍路の旅も、生きているうちに経験したいことの通過点の一つとしてとらえ、チャレンジしたいと思っています。

今回は野宿も視野に入れているので、テントやシュラフ等の幕営道具を準備し、『へんろみち保存協会』から地図も購入しました。
新調したモンベルのトレイルランニング用シューズは、先日の美濃路歩き60㎞で足慣らしをしたので、役立ってくれると期待しています。
事情を説明し、主治医からコレステロールの薬を2か月分と、花粉症のアレルギー薬と腰痛対策のロキソニンを処方してもらい、今日はカミさんに頼んで、電気バリカンで頭を丸めて貰いました。

3月早春の四国はまだまだ寒く、野宿には厳しいかもしれませんが、無理をせずに楽しむつもりです。

さて、どこまで行くか、最後の88番まで通しで行くのか、それも決めていません。

のんびりと、風の吹くまま、歩いてきます。

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清須『鐘庵』桜えびのかき揚げとそば&おろしそば

清州城下町を歩いたときに立ち寄りました。
静岡のチェーンのようですが、なるほど、桜えびのかき揚げがウリというのもうなずけます。

注文は定番の桜えびとそばのセット(790円)とカミさんはおろしそばのセット(850円)を。
入口にある券売機でチケットを買い、テーブル席でしばし待ちます。

出てきたそばと桜えびのかき揚げは、いかにも美味そう。
シンプルなビジュアルも思いっきり食欲をそそります。

まずは、かき揚げから。
シュワシュワ、サクサク。
そのまま食べても、塩を振っても、麺つゆに浸しても…どんなふうに食べても美味いです。

そばは幾分細身ですが、しっかりした歯ごたえがあり、これもなかなかです。
私は温かいそばですが、カミさんが注文したおろしそばは、冷たくて更にコシが強く美味でした。

久しぶりに美味いそばとかき揚げを食べた気がします。
店は外観からすると立ち食い店のような感じでしたが、いやはや侮れません。

機会があれば、ぜひ再訪してみようと思います。

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※『鐘庵名岐バイバス春日店』愛知県清須市春日高札32-1 火夜休

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福井、冬の名残旅

ホーロー看板を探しに福井を旅してきました。
若狭から越前へ、自宅を出てから1泊2日の800㎞のドライブです。

福井県にあっても若狭地方は比較的暖かいのか、北陸地方に春一番が吹いたこの日、気温はぐんぐん上がって17度C。
ダウンも脱いで、薄着でハンドルを握りました。

一転して翌日は、まだ深い雪が残る越前の山岳地帯へ。
道路を除いて、集落は雪の中。

春はまだまだ先のようです。

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※若狭の町並み

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※福井の山奥の春はまだまだ遠い

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※こうした看板もまだ残っていました

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