今日から始まった四国お遍路。
夜が明けたばかりの6時、白い息を吐きながら高松駅に向かう。
1番札所がある霊山寺の最寄駅のJR高徳線板東駅までは各駅停車の2時間弱の旅だ。
9時前に霊山寺に到着。
昨日の朝に自宅を出てから二日がかりで、ようやくお遍路のスタート地点に立った。
これから風の吹くまま、どこまで行くのか、同行二人の旅が始まる。
門前のお遍路用品店で旅支度を整える。
まずは白衣だが、店主の勧めで七分袖にしたが、これは後で後悔。4月下旬の陽気になった今日は、歩き始めてから暑くなり、袖無しでも良かったと思うが、三寒四温の時期なので、再び寒くなれば重宝するかもしれない。
店主曰く、ちなみに白衣は野宿する際にも寝るときには着用しておいたほうが良いとのこと。
お遍路さんと分かれば、地域の人たちも不審がらないそうだ。
次に金剛杖。
これはカバーと鈴が付いたものを購入。
鈴はちょっと恥ずかしいので外したが、途中で取り付けることにした。
外見を気にする必要もなく、堂々とお遍路さんと分かって貰うほうがいいと思ったからだ。
白衣、杖の他に、納経帳(ミニタイプ)、経本、納め札を購入。
全部で8500円だった。
孫にも衣装か。どこから見てもお遍路姿になった。これでとりあえずは、旅支度が整ったので、いよいよ参拝を開始する。
門前で合掌し、境内に足を踏み入れるが、どこが本堂か大師堂か分からない。
案内板を見て、まずは水屋で手と口を浄め、本堂に向かう。
灯明と線香をあげ、納め札、賽銭、鐘。
それから慣れないお経。
略式だが、般若心経と御本尊真言、御宝号を唱えた。
般若心経は経本を詠みながらも、とちまくり。
これを大師堂でも繰り返し、ようやく納経が終わった。
これで安心したのか、2番札所の極楽寺に向かう。
しかし、寺が見えてきたところで、納経帳に朱印を貰うのを忘れていたことを気づく。
全くお笑いである。
踵を返して1㎞の道を戻り、納経所に飛び込むことになった。
いやはや、とんだズッコケスタートである。
気温がぐんぐん上がり、汗だくとなって2番極楽寺から5番地蔵寺までを回る。
般若心経は相変わらずとちまくりだが、そのうち慣れてくるだろう。
読経をし、願い言を胸に呟くと、何故だか込み上げるものがあり、涙が溢れそうになった。
午後3時過ぎに予約していた民宿に到着。
長い一日になったが、私のお遍路の初日が終わった。
◼️2023年3月8日 1番霊山寺~5番地蔵寺
◼️28173歩 18.31㎞
◼️晴れ
◼️民宿寿食堂

※8時47分にJR板東駅に着いた

※1番札所霊山寺。お遍路の旅が始まった

※納め札を書いた

※2番極楽寺

※遍路道には所々に標識があり、迷うことはない

※元は酒蔵だろうか

※遍路道にはたくさんのお地蔵さまや石仏があった

※2番札所から3番は傾斜がない山道を登った

※こんな貼り紙があった。私は何かを残せるだろうか

※3番金泉寺

※不動明王を祀った愛染院

※石仏が並ぶ遍路道を歩く

※4番大日寺

※5番地蔵寺

※コロナの影響か、お接待所は休みだった

※更に遍路小屋も閉鎖していた

※ずしりと重いザックを担ぐ。明日も良い旅ができますように
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