今日から区切り打ち3回目の歩きお遍路をスタートする。
結願を目指す2週間の旅である。
6時から始まるホテルの朝食サービスを、急いで流し込んで出発。
国道56号線をしばらく直進し、「道の駅内子フレッシュパークからり」を横目に、久万高原町に向かう国道379号線に入った。
歩き始めから体が重い。
数日前から右足裏に鈍い痛みがあり、昨日の7時間の電車移動が堪えたのか、腰痛も出てきたので、ロキソニンを飲んで歩いている。
今日は44番大宝寺を打ち、45番岩屋寺の手前までの40㎞近くの行程となるので、ひたすら歩くのみだ。
遍路道は国道から大瀬の集落に出ると、古い町並みが続く気持ちの良い生活道となった。
足を引きずるように歩くお遍路さんを追い越し、黙々と歩く。
クスリが効いてきたのか、痛みがないことを良いことに、ピッチを上げる。
続いてまた一人お遍路さんを抜く。
競争をしているわけではないが、調子が上がってきたようだ。
上田渡の集落から国道379号線を離れ、県道42号線に入ると、いつ終わるともしれないダラダラと登る坂道となった。
三島神社を過ぎると下坂場峠に向かう山道となったが、本日初めてアスファルトから解放されたので、トレランシューズの吸い付くような感触が心地よい。
峠からは森田の集落までいったん下り、そこからひわだ峠までの急登となった。
日頃のトレーニング不足を嘲笑うかのような登りに息が切れる。
13時。汗びっしょりになって峠に着くと、待っていたかのように雨が落ちてきた。
天気予報は夕方から雨ではなかったのか。
恨めしく天を見上げてみるが、雨足は強くなるばかりだった。
ザックカバーを付け、折り畳み傘を差して歩く。
久万高原町の中心部に着き、コンビニの前に出ると、店内のガラス越に、白衣を着たキレイな外人の女の子が満面の笑顔で手を振っていた。
オヤジ丸出しで、誘われるようにふらふらと店内へ。
買いたくもないパンや水を購入してしまった。
15時前に44番大宝寺に到着。
雨に打たれながら、久しぶりの般若心経を上げた。
ここから予約した宿までは3.5㎞あるが、県道12号線は交通量も多く、歩道がなかった。
全長623メートルある峠御堂トンネルも歩道がないので、入口に設置されている蛍光たすきを肩にかけ、ザックに赤色点滅ライトを付けて突破。
軽トラや乗用車ばかりだったのが幸いだったが、明日もこれを通らなければいけないことを思うと気が重い。
出口には「先日、トンネル内で重大事故がありました」という張り紙があり、歩き遍路には鬼門のようなトンネルだ。
16時、「いやしの宿八丁坂」に到着。
人気の宿ということで、なかなか予約が取れないみたいだが、お遍路のハイシーズンが過ぎたからか、一週間前の予約でOKだった。
清潔な畳に転がると、体が急激に弛緩するのを感じた。
今夜は雨が激しくなるようだ。
ついでに、明日は本降り。
スタートから雨とはついてないが、旅は始まったばかり。
まぁ、こんなこともあるだろう。
◼️2023年5月18日 内子~44番大宝寺
◼️59301歩 38.54㎞
◼️曇りのち雨
◼️いやしの宿八丁坂

※国道379号線を久万高原町に向かう

※お遍路無料宿泊所があった。中には布団も用意されていた。

※国道379号線を歩く

※古い町並みが軒を連ねる大瀬。

※千人宿大師堂

※久万高原町まではまだまだ遠い

※県道42号線に入ると、椎茸の原木が至るところに並んでいた

※ひわだ峠に続く山道を登る

※下坂場峠

※森田集落

※ひわだ峠を登る

※ひわだ峠。標高790メートル

※雨が降りだした峠を下った

※大宝寺山門

※大宝寺。石段から本堂を見る

※大宝寺本堂

※大宝寺大師堂

※峠御堂トンネル入口

※トンネル内は歩道もなく、しょっぱかった

※宿の豪華な夕食に舌鼓を打った
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