ナチス戦犯のアドルフ・アイヒマンの最期の日々を描いた映画『アイヒマンが処刑された日』(ジェイク・パルトロウ監督 イスラエル・米合作 2023年)を観てきました。
イスラエル映画というのは初めて見たと思います。
非合法の誘拐により南米からイスラエルに移送されたアイヒマンが、1962年に死刑判決を受けたところから物語が始まります。
火葬の風習がないイスラエルでは、執行後のアイヒマンの遺体を焼却するため秘密裏に焼却炉の製作が進められ、そこで働く13歳の少年や工場主、アイヒマンを担当した刑務官、ホロコーストの生存者である警察官らの姿を通し、アイヒマン最期の舞台裏を描き出しています。
映画の中ではアイヒマンの登場場面も少なく、寝姿を除いて、顔はもとより後ろ姿のみしか全体像を映していませんが、散髪する後頭部のアップや死刑執行後の足だけ映し出された姿にリアリティを感じました。
全編を通して暗い映像が続きますが、時折映し出されるイスラエルの陽光が溢れる埃っぽい風景が対照的でした。
そもそもこの映画、ナチスやアイヒマンに興味がある人しか観ない? かなりマイナーな映画なので、客の入りは悪いだろうと踏んで、公開3日目の平日に行きました。
やはりというか、観客は私を入れて5人。
おかげで、中央の席に座って、思いっきりリラックスしながら観ることができました。

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