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秋晴れの週末

秋晴れに恵まれた土日。
土曜は兼ねてから準備していた会社のOB会に行ってきました。
コロナ禍もあって4年ぶりの開催となりましたが、名古屋市内のレストランで総会と懇親会を行いました。
今年はあろうことか寝耳に水の幹事にされてしまい、他のメンバーとともに夏ごろから案内メールやハガキの発送、会場の打ち合わせなどで結構忙しく働いておりました。

もちろんボランティアですが、それをいいことにあーだ、こーだと注文を付ける古参会員も多いので、まったく疲れましたね。
OB会は全国組織で私は東海支部の係をやっていますが、基本的には退職されたOB間の親睦を図るのが狙いです。

なので、物故会員の情報はあえてオープンにしていません。
そっと会員リストから削除されていくだけです。
なのに、会員からは総会で弔意を示せとか、開示しろとか要望が出ます。
偲ぶ会じゃないんだから、これから鬼籍に入る方が増え続ける以上キリがありません。

…ということで、当日の受付から撮影、HPへの報告とここ数日、とにかく忙しい日々となりました。

もう一つ、日曜には長男夫婦に誘われて近場の森林公園へ。
市の児童館のイベントに行ってきました。
どんぐりを拾ったり、しゃぼん玉を吹いたり…
1歳4か月になってようやくヨチヨチ歩きができるようになった孫とのひととき。

見事な紅葉にも癒されました。
知らないうちに秋は深まっていたんですね。

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[ 2023/10/30 ] ▼日記 | TB(0) | CM(0)

川崎『元祖ニュータンタンメン本舗』タンタンメン+半チャーハン

自治体の特定検診に行ってきました。
身長、体重、血液、尿検査そして心電図。
私の場合は心電図は特別メニューで少し長く測定してもらいました。
結果は、脈拍平均60で不整脈はなし。
今のところ問題はなさそうでした。
今月歩いた甲州街道の210㎞が効果があったのでしょうか。
40台だった心拍数は50台になってきました。

それと、空腹時血糖値は143、Ha1cは7.2という数値でした。
今月から投薬を再開したので、数値は下がってきていますが、まだまだ満足が行く数値ではありません。
引き続き、運動を中心に頑張りたいと思います。

さて、このところブログの更新をサボっていたので、久しぶりに食レポの更新から。

今月初めに旅した神奈川県川崎市のタンタンメンの店です。

川崎のソウルフードとして定着しつつある元祖ニュータンタンメンは、丁寧に煮出した鶏ガラスープとふわっと溶き卵が中太麺によく絡む自慢の一杯という謳い文句です。
ランチタイムに偶然飛び込みましたが、人気店なのか11時の開店間際だというのに、けっこう混んでいました。

初めて、そして空腹なので、注文はタンタンメンと半チャーハン(1000円)の禁断のセットメニューを。
可愛い店員の女の子曰く、タンタンメンの辛さは「私は普通では物足らないかな」とのこと。

よぉし、ここは中辛を。

出てきたタンタンメンはたっぷりのふわふわの溶き卵に、ゴロゴロとしたひき肉。
そして散りばめられた大量の唐辛子。
スープは真っ赤。

『ひぇ~』
思わず、声が出そうになりそうでした。

これを食べることができるのか…早くも後悔の嵐。
先に出てきていた半チャーハンを口に含みながらすかさずスープをすすり、ズルズルといきます。
ふわふわの卵のスープはマイルドなのに、後から辛さがきます。
チャーハンもほど良く塩味が効いて美味しいですね。

この変わり種タンタンメン、ツルツルの麺の感触もよくて、抜群に美味いです。
気づいたときには辛さも忘れて、ガシガシとお腹に収めていました。

チャーハンとタンタンメン。
究極のダブル炭水化物は、午後からの20㎞を歩くウォーキングのエネルギー補給に効果てきめんでした。

卵と挽肉、ニンニク、そして唐辛子たっぷりの川崎タンタンメンは、これまで私がもっていたのタンタンメンの概念が一変した美味い一杯でした。

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※『元祖ニュータンタンメン本舗鹿島田店』神奈川県川崎市幸区下平間223 無休

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栗きんとん祭りへ

秋晴れに恵まれた今日、岐阜県土岐市にある「テラスゲート土岐」で開催されている栗きんとん祭りに行ってきました。

私が住む岐阜県東農地方は、今の時期の名産品として栗きんとんが有名です。
中でも中津川市には、老舗の『川上屋』と『すや』さんを始め、栗きんとんを作る店がたくさんあります。
今回のイベントはそうした和菓子店が一同に会し、朝から多くの客で賑わっていました。

味比べもしたいので、6店舗から栗きんとんを10個購入。
統一価格で一個280円です。
一口で食べれそうな小さな栗きんとんですが、これが高いか安いかは微妙です。
でも、新栗が出る今の時期にしか食べれないことを思うと…うーん、やっぱり高いかなぁ。

午後から長男夫婦が孫を連れてやってくるので、ついでにシャトレーゼに寄って和栗のモンブラン(550円)も買って帰宅しました。

さて、そのお味は…
食べ比べてみましたが、甘味が強いものとそうでないもの。粒が入ったものやサクサクしたもの。
どれも文句なしに美味しい。

今が旬の栗をケーキも含めて、心行くまで味わうことができました。

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大阪『元祖串かつだるま』串かつを堪能

甲州街道の歩き旅から帰宅して、さっそく翌日から日課のウォーキングを始めました。
毎朝5㎞、時に夕方に同じコースを歩きますが、朝のコースで決まって出会う人がいます。

私よりいくつか年配に見えるその人もウォーキングをしているのですが、どうにもこうにも気に入らない輩です。
いつも決まって私とすれ違う直前に、これ見よがしにポケットから取り出したマスクをするのです。
そして、私との距離が離れたのを見計らって、マスクを外す。

コロナが流行りだした頃からなので、もう3年は続いているでしょうか。
これがわざとらしく、腹が立つ。
おそらくもう300回はされているでしょうね。
私だけじゃなく、他の人にも同様なことをやっているのも見ますから、癖になっているかもしれません。

ひょっとしたら先方は、相手に感染させたくないという優しい配慮というかエチケットからなのかも。
しかし、これはあくまで性善説。

でも、ひねた私はそうは思いません(笑)。
おそらく、マスクおやじ(私は陰でそう呼んでいる)は、私を感染源か病原菌のように思っているのでは…。
マスクをするのは自分を防御するためだわ。
と、これは性悪説。

どうにもこうにも腹が立つので、ついこの間は、私が先手を打って両手で鼻と口を押さえてすれ違ってやりました(笑)。
面白いのは、慌ててマスクを取り出すおやじ。

笑いが止まりませんでした。

…と、こんなブラックジョークいつまで続くんかいな。

私の周りは今年に入ってから老父や妹、長女やカミさんも含めて次々に感染し、私のようにコロナに罹ったことがない人のほうが少なくなりました。

どっちにしても、いい加減、コロナ収まってほしいわ!

さて、話変わって、昨日の食レポの続きを。

8月の大阪の旅での夕食は、本場の串かつが食べたいというカミさんのたっての希望を聞き入れて、串かつにしました。
道頓堀で串かつと言えば、昔から『だるま』さんと決めているので、心斎橋や↓の画像の道頓堀の店に予約の電話を入れましたが、どこも満席でかなりの時間待ち。

すぐに食べれそうな千日前のアーケードから少し外れた場所にある、『串かつだるま なんば本店』さんに入りました。
と言っても、さすがに人気店。店内は満席で、10分ほど待ってようやくカウンターへ。

さすがにだるまさんです。
ハズレはないですね。
何と言っても安くて、美味い!
初めて食べた紅しょうが。
これは病みつきになりそうでした。

ほんの1時間に、カミさんと二人で何度も追加注文をしてガシガシと食べました。
キャベツが有料(100円)となっていたのはいただけませんが、物価高のご時世なら仕方ありません。
それと、相変わらずのコロナの影響なのか、容器に入ったソースも。

二度づけなしの、どっぷりとソースをくぐらせたあの頃が懐かしいです。

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※『元祖串かつ だるま なんば本店』大阪府大阪市中央区難波1-5-24 無休

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大阪『ゆかり千日前』お好み焼き&焼きそば

旧甲州街道の歩き旅から帰宅して、撮影した画像の整理をしたり、本を読んだりしてのんびりと過ごしています。
コロナに罹ったカミさんも、発症して一週間が過ぎ、今日から元気にパートに出かけました。
今のところ私には症状も出ていないので、家庭内感染は大丈夫だと思っています。

では早速、しばらくはブログネタもないので、溜まっている食レポをアップしていきたいと思います。

少し古くなりましたが、8月の大阪旅行で訪ねたお好み焼き店です。
なんば花月を観て、さてどこで昼ご飯をたべようか…とうろうろしているときに目に飛び込んできたのが『ゆかり千日前店』さん。
数人が並んでいましたが、ここは大阪、二日続きのお好み焼きですが、何度食べてもどこで食べても外れはなし。という信念をもって私たち夫婦も並ぶことにしました。

10分ほどで店内に案内されてカウンターへ。
注文は、おススメの特選ミックス焼き(1450円)とスペシャル焼そば(大盛1650円)を。
もちろん、へたくそな自分たちが焼くのではなく、スタッフの方に調理してもらったものを食べます。

最初に出てきたのは焼きそば。
有頭エビ、豚バラ、イカ、マッシュルーム、ヨード卵というトッピングが良い眺めです。
エビはこれぞ夫婦愛とばかりにカミさんに進呈。

少しピリ辛で甘目を感じるソースの旨味が光りますね。
この味は家庭では出せないなぁ…と一気に食べました。

続いて焼きあがったお好み焼きは、言うことなしの美味さ。
さすがに大阪のお好み焼きですね。

ふわふわ感と香ばしさがたまりません。
青のりをかけ忘れたのが失敗でしたが、それも後で気づいたこと。
かけることで、味をごまかさずにかえって良かったかもしれません。

二日間にわたって二軒のお好み焼きと焼きそばを堪能しましたが、改めて思うのは“恐るべし大阪”。
口が肥えた大阪人はもっと高いレベルで店歩きをしていると思いますが、情報を持たない私たちのようなお好み焼き初心者にとっては、飛び込みで訪ねた2軒は十分すぎる美味しさの店でした。

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※『ゆかり 千日前店』大阪府大阪市中央区千日前2-11-12 不定休

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甲州街道徒歩の旅(9) 上諏訪~下諏訪へゴール

上諏訪の温泉ホテルで快適な一夜を過ごすことができた。
素泊まりなので、コンビニ弁当の夕食は侘しかったが、朝風呂も堪能できて甲州街道歩きの締めを飾るには申し分ない最終日となった。

朝ドラを見てから出発。
ホテルが建つ諏訪湖畔から昨日ゴールした上諏訪駅まで戻り、放送大学の脇を抜けて旧甲州街道に合流した。
ゴールの下諏訪までの街道は生活道路になっているので、通勤に急ぐクルマがひっきりなしに通り、のんびりとスマホを向けて撮影することもままならない。

後ろからズドーンとされないように注意して、一里塚の碑や道祖神、常夜塔を撮影した。
諏訪湖が眼下に見えるようになってくると、街道を歩く楽しさとは裏腹に今日で終わってしまう寂しさを感じた。

10時に下諏訪宿の諏訪大社下社秋宮に到着。
ゴールの中山道と甲州街道の合流点はすぐ近くだが、先に参拝を済ませることにした。

これまでに何度も足を運んだ諏訪大社だが、日本橋からはるばる歩いてきたことに感謝とお礼の参拝ができた。
神社の鳥居の前には観光バスが並び、観光客でごった返し、韓国語が飛び交っていた。

早々に離れて、日本橋から210㎞を歩いたゴールへ。
合流の地の道標は一昨年の中山道歩きの時に立った場所である。

これで五街道のうち中山道、東海道、そして甲州街道の3つを完歩したことになるが、正直言ってなんの感慨もなかった。
日本縦断や四国遍路を含めたこれまでの歩き旅と比べればスケールが小さく、達成感が薄いのはその理由だろうか。

それでも日を追うごとに深まっていく秋を感じながら歩いた甲斐から信濃の道は、かつて遊んだ南アルプスや八ヶ岳の峰々が、大らかな優しさをもって見守ってくれていた。
ゴールの諏訪が近づくほど、旧街道を歩く楽しさが増してきたことも良かったと思う。

さて、次はどうしようか。
しばらく自宅でのんびりしたいが、まずは、コロナに罹ったカミさんに代わって家事をすること。
それが先決だろうか。

◼️2023年10月17日 上諏訪~下諏訪
◼️11294歩 7.34㎞
◼️晴れ

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※上諏訪宿片羽一里塚跡

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※上諏訪宿の町並み

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※温泉寺のお地蔵様

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※道祖神。両脇に建てられた柱は諏訪神社ゆかりの御柱を模したものだろうか

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※信州に入ってからは、ほとんどの道祖神がこのタイプ

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※常夜塔。古いタイプだろうか、皿のようなものは燭台かな

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※下諏訪に近づくにつれ、諏訪湖が大きく見えてきた

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※江戸時代の面影がそのまま残る茶屋。高島藩の御用商人をしていた「橋本屋」が建築したという

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※同上

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※こんなポストがあった。違う角度から見ると、ちょんまげまで細工してあった

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※4本の御柱に囲まれた道祖神

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※明治のアララギ派詩人、島木赤人の居宅。無料で見学できた

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※諏訪湖が一望できた

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※下諏訪の冨部一里塚。江戸から53番目の塚

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※承知川橋の橋石に奉納された地蔵尊

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※諏訪大社下社秋宮に到着

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※午前10時、下諏訪宿の甲州街道と中山道の合流点にゴール。204㎞の旅が終わった

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甲州街道徒歩の旅(8) 富士見~上諏訪

深く立ち込めた霧のなかを出発。
茅野駅を7時15発の普通電車に乗車し、昨日ゴールした富士見駅に向かう。

本来なら下諏訪にゴールし、甲州街道完歩の予定だったが、コロナで臥せるカミさんがいる自宅には帰宅できない。
安全策をとって明日の帰宅にすることにし、今日の行動は上諏訪までとした。

富士見駅からしばらく国道20号線を歩き、綿半ホームセンターから南下し、旧甲州街道に合流した。

ちょうど小学校の登校時間に重なったこともあり、ランドセルを背負った子どもたちが元気いっぱいに「おはよう」の挨拶をしてくれる。
子どもたちばかりでなく、すれ違うご老人も声をかけてくれる。
フレンドリーな町である。

昔は商店をやっていたという、塩とたばこの看板が軒下に貼られた民家の前で、腰が曲がったお婆ちゃんとしばし話す。

富士見駅前の商店街ができる以前は、甲州街道のこの通りは、行き交う人や荷物を運ぶ馬でずいぶんと賑わっていたという。
そんな街道も今は、人通りもなく静かな時を迎えている。

日本橋から48番目の神戸の一里塚を通過。
両側にケヤキの巨木が聳える圧倒的な存在感がある一里塚である。

そこから金沢宿まではのんびりと歩く。
路傍に佇む石仏がたくさんあったが、集落は新しく建て替えられた民家ばかりで、面白味はない。
その上、若い女性が連れた散歩中のデカイ黒い犬に、飛びかからんばかりに散々吠えられて、
恐ろしい目に遭った。

金沢宿からしばらく国道20号線を歩き、旧甲州街道に入った。
茅野の駅までは、ホテルのチェックイン時間を調整しながら何度も休みながら歩く。

茅野駅近くにあるダイヤ菊酒造に立ち寄り、蔵にあるホーロー看板を撮影し、若くて美人の女将さんと談笑。
今回の旅ではいくつかの酒蔵を訪ねているが、どこの蔵でも見学ばかりで、何も買っていない。まぁ、重いのでご勘弁。

茅野駅と直結しているレストランでソースカツ丼の昼食を摂り、フロアをブラブラして時間を潰す。
茅野に縁があるのか、小津安次郎のコーナーもあった。
また、興味深いのは「まちライブラリー」という市民が持ち寄った本のコーナー。
ここでは一枠毎に仕切られた本棚のスペースを借りて、自分の本を自由に並べることができる。
市民がそれを借りることができる仕組みである。
図書館とはまた違ったユニークさがある。
ご当地ならではだろうか、並んだ本には山の本が多かった。

茅野駅前から国道20号線を経由して旧甲州街道に入った。
クルマもあまり通らないので、のんびりと歩けた。
上諏訪宿までは道祖神や常夜塔も残っており、退屈しない。

駅前通りから高島城に立ち寄り、15時ちょうどに諏訪湖畔にあるホテルに着いた。
今夜は一日早い打ち上げだが、ゆっくりと温泉を楽しみ、8日間の旅の汗を流すつもりだ。

明日は最終日、下諏訪までの5㎞の歩きで、短いようで長かった旅が終わる。

◼️2023年10月16日 富士見~上諏訪
◼️37191歩 24.17㎞
◼️晴れ
◼️ROKO華乃井ホテル

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※7時30分、昨日ゴールした富士見駅をスタート

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※富士見駅から旧甲州街道に出ると、古い民家も残っていた

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※昨日の悪天からうって変わった快晴となった

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※茅野に向かう国道20号線。日本橋から184㎞を歩いてきた

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※国道から旧甲州街道に逸れると、馬頭観音がたくさん奉られていた。馬の名前が彫られたものも多くあった

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※神戸の一里塚。塚にはケヤキの巨木があった

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※金沢宿から南アルプスの甲斐駒ヶ岳と鋸岳が見えた

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※金沢宿。土手の斜面に安置された穴観音

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※茅野が近づき、八ヶ岳が見えてきた

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※金沢宿から茅野に向かう

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※道祖神がずらりと並んでいた

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※茅野駅が近づいた

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※八ヶ岳が大きく見えてきた

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※ダイヤ菊酒造

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※まちライブラリーの本棚

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※ご当地グルメのソースカツ丼

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※信州特有のペア道祖神がたくさんあった

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※見事なコテ絵が描かれた土蔵

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※上諏訪の町が見えてきた

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※ペア道祖神

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※秋も深まってきている

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※常夜塔

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※上諏訪宿を歩く

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※諏訪湖近くにある高島城

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甲州街道徒歩の旅(7) 穴山~富士見

天気予報は大きく外れ、終日雨に降られた日になった。

旅館を6時に出て、雨対策のフル装備で歩き出す。
韮崎駅から6時20分発の松本行きに乗り、穴山駅で下車。
冷たい雨が降る集落を抜け、つづら折りの坂道を下って、昨日ゴールした入戸野入口バス停に到着。

雨はこれでもかと、ざんざんと降っている。
予報では8時くらいに上がるというが、それを期待するしかない。
飛沫を上げて疾走していく大型トラックの水しぶきでびしょ濡れになりながら国道20号線を歩く。

台ヶ原宿までは国道から逸れる旧甲州街道を拾うが、日曜の朝とあって、集落の道で出会う人もいないし、クルマも通らないので、道のまんなかを歩いていく。

台ヶ原宿の手前に「古道入口」の石碑があり、草が繁っているのを見て少し躊躇したが、すでに靴の中はずぶ濡れなので、突入することにした。
古道には石仏があったり、無記名の巨大な石柱が鎮座していたり、見どころも多かった。

台ヶ原宿に着き、清酒「七賢」を造る酒蔵を見学。
この蔵にはこれまでに三度ほど立ち寄っているが、一度も酒を買ったことがない。
今回も重いのでパスし、しっかりと蔵の見学だけをさせてもらった。

正午前にサントリーの白洲工場がある松原地区に入ったが、雨は一向に止む気配はない。
標高が高くなった分、気温が下がったのか、寒くなったきた。

教来石から蔦木宿に向かうと釜無川を渡る新国界橋に出た。
本来の旧甲州街道は橋の手前から左に入る道だが、傍らに建つ会社の私道のようで、しかも草に埋もれていた。
この先の橋を渡った所に悪名高い電気柵がある。
突入するかどうしようかと迷ったが、雨が降っているので感電したくないし、何より自分はそこまでチャレンジャーじゃない。
電気柵の洗礼は笹子峠の入口ですでに受けたし、こんなのに二度も関わりたくない。
…と、いろんな理由をこじつけてパスすることにした。

国道20号線から新国界橋を渡り、やはり気になるのか、電気柵を見に行ってみた。
柵の扉の鍵はチェーンを巻いてある一ヶ所だけなので、簡単に外せそうだ。
二ヶ所あった笹子峠のほうに軍配は挙がりそうだが、どっちにしても近づきたくない。
忠実に旧道歩きにこだわるなら、困った設備には違いない。
情報によると、ここで感電した人もいるらしい。

さて、天気予報は大きく外れ、雨は降ったり止んだりを繰り返し、その都度、雨具を着たり脱いだり、傘を出したりと全く忙しい。

雨宿りする場所もなく、濡れた地面に座る気もしないので、休むことなくダラダラと歩く。
国道から離れて最後の2㎞の坂道を登り、今日のゴールの富士見駅に15時に到着。

駅の待合室に入った途端、小雨だった雨は、待ってましたとばかりに土砂降りに。
雷まで連れてくる始末だった。

富士見駅からは今夜の泊まりのホテルがある茅野駅まで乗車。
今日の行程は、憎っくき雨のおかげで、早く終わって欲しいと願うばかりの30㎞だった。

明日は下諏訪にゴールし自宅に帰る予定だったが、コロナで臥せっているカミさんから「あと一日帰ってくるのを延ばして」とのコール。

おかげで、上諏訪の温泉ホテルで一泊し、明後日に下諏訪にゴールという、嬉しいような、嬉しくないような、おかしな誤算となった。

どっちにしても、コロナには勝てない。

◼️2023年10月15日 山梨県韮山市穴山~長野県富士見町
◼️46140歩 30.02㎞
◼️雨
◼️ちのスカイビューホテル

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※6時間38分、JR穴山駅から雨のなかを歩き出す

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※穴山駅からつづら折りの道を下り、昨日ゴールしたバス停まで下る

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※釜無川を渡った

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※おはか道の集落。人の気配もない

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※同上。なまこ壁の土蔵が美しい

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※旧甲州街道の集落には、定番のホーロー看板があった

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※一里塚

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※古道の入口の案内。ここから古道に入る

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※古道。すぐに草でぼうぼうになった

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※古道にあった無名の石柱

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※古道にあった石仏

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※刈り取りな終わった田んぼ

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※台ヶ原宿の七賢酒造

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※同上。蔵の中

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※台ヶ原宿の金精軒

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※台ヶ原宿の風景

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※台ヶ原宿の一里塚

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※旧甲州街道を教来石宿に向かう

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※幾何学模様のような田園風景

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※パラゾールのホーロー看板がある風景

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※サントリー白洲工場の入口

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※石仏群があった

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※田んぼに張られて気色の悪い電気柵

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※新国界橋を渡り、長野県に入った

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※悪名高い電気柵

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※日蓮上人の高座石

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※ペアの道祖神

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※ホーロー看板がある風景

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※蔦木宿

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※これもペア道祖神。

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※富士見駅前の通り

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※富士見駅にゴール

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甲州街道徒歩の旅(6) 甲府~穴山

甲府市内で午前中いっぱいをかけてホーロー看板を探した後、甲州街道を12㎞先の韮崎まで歩く計画で六日目の旅が始まった。

朝6時にホテルを出て、南甲府、甲斐住吉から山梨大学の周辺まで歩きまわり、結局、10㎞も歩いてしまった。

ホーロー看板は予定通り撮影できたので、10時過ぎに切り上げて甲府駅前を出発。
国道52号線を韮崎に向かって歩き出した。
今日も晴れているが、空気が冷たい。
気温は21度だ。
それでも半袖シャツで歩いている。

山梨県立文学館と美術館の前を通過し、国道から旧甲州街道に入る。
美術館にはミレーの「種蒔く人」と「落ち穂拾い」が収蔵されていることで有名である。

竜王新町に入ると、見事な球形の道祖神があった。
山梨県に入ってから似たような道祖神を見てきたが、ここまで完璧な球体は初めてだ。

古い鳥居が残る稲荷神社を過ぎたところで、何気なく振り返ってみたら富士山がドーンと見えた。

旧道は坂道が続き、標高がじわりじわりと上がってくると、富士山はもとより、八ヶ岳や南アルプスの甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山が見えるようになってきた。
これをみると、甲府が山に囲まれた盆地であることがよく分かる。
山に夢中になっていた頃、四季を問わず足繁く通った峰々だが、遠い昔のことなので、感慨もなくなってしまった。

白壁の土蔵が並ぶ今井の集落を過ぎ、中央線の線路に沿って歩くと、韮崎市内になった。
時間はまだ13時なので、もう少し距離を稼ぐことにし、7㎞先の穴山駅まで頑張ることにした。

甲州街道は国道20号線を歩いたり、旧道に逸れたりしながら黙々と歩く。
左足のカカトにできたマメが痛い。

穴山駅が近くなり、国道から穴山駅につながる道を地図でチェックすると、なんと、目の前に高く聳える山を登って降りるルートだということに気づいた。

韮崎から諏訪までの間は富士見駅を除いて、JRの駅にはすんなりと行けない。
なかでも穴山駅は国道からまだ近いほうだが、山越えの1.9㎞をこなさなければならない。
しかし、ここまで歩いて来たからには戻るわけにも行かず、先に進むことにした。

国道から穴山駅に向かう道に出ると、ちょうどそこに入戸野入口バス停があった。
時刻表を見ると、ラッキーなことに10分後に韮崎駅前行きのバスが来るではないか。

明日はここからのスタートとなるが、7㎞を縮めることができたのが良かった。

時間通りにやってきたバスに乗り、15時30分に韮崎駅前に着いた。
駅前にはショッピングセンターがあり、晩ごはんの買い出しをして駅前旅館に入った。

午前中のホーロー看板探しが余分だったが、蓋を開けてみれば、今日も30㎞超えの歩きとなった。

天気予報は明日の雨を告げている。
30㎞先の富士見までがんばるつもりだが、
モチベーションを維持して歩けるだろうか。

まぁ、なんとかなるだろう。

◼️2023年10月14日 笹子~甲府
◼️47904歩 31.13㎞
◼️晴れ
◼️旅館正栄荘

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※午前中は、こんなホーロー看板を探した。ナショナルがスポンサーになっている町名看板。甲府市内にはこうした古い看板が、たくさん残っている。

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※甲府市内から韮崎に向かう

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※見事な球体の道祖神

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※大切に保存されている仏さま

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※今井の集落。重厚な土蔵が並んでいた

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※まるで、だるまさんのような道祖神

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※レンガ作りの中央線ガード

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※富士山と土蔵のツーショット

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※ペアの道祖神もあった

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※これは球体道祖神

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※こちらは黒壁の土蔵

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※稲荷神社

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※振り返ると富士山が大きく見えた

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※前方には南アルプスの甲斐駒ヶ岳と鳳凰三山

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※韮崎市内の醤油醸造元


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※穴山駅が近づき、切り上げた

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甲州街道徒歩の旅(5) 笹子~甲府

日本橋をスタートして五日目。笹子峠を越える日を迎えた。
今日のコースは甲府までの約30㎞を歩くので、都留市駅を6時3分の始発に乗車し、大月駅から中央線に乗り換えた。
6時38分に昨日ゴールした笹子駅に到着。

ひんやりした空気の中、国道20号線を歩き出す。
笹子川を渡り、新田下の集落から笹子峠に登る登山道に入るが、すぐに道をふさぐ害獣避けの電気柵に阻まれた。

先人の記録ではこれを避けて大きく迂回する人も多いようだ。
しかし、ここはチャレンジあるのみ。
まぁ、感電したら運がなかったということか(笑)。

柵に触れないように注意して、二ヶ所ある鍵を外し、扉を開けて無事突破した。

ここからは森の中を縫うように延びる山道をひたすら登る。
県道が並走しているので、気分的には安心である。
怖いのはクマやイノシシ。
ぬた場もあちこちにあったので、どこから出てくるのか分からないのが一番怖い。
それと山ビル。
奴らは知らないうちに侵入してくるので、靴下をめくってチェックする。

8時に矢立の杉に到着。
高さ26メートル、幹回り14メートルの県の天然記念物に指定された巨木である。

ここから最後の急登をこなすと笹子隧道に出た。
ちなみに笹子峠は尾根を少し登ったところにあるが、先を急ぐので登るのはパス。
ヘッドランプを点けてトンネルを潜ったが、冷たい風が通り抜けるのでかなり寒かった。

ここまで笹子駅から休まずに一気に登ってきたが、意外にあっけなく登りきることができた。
しかし、笹子越えの核心は下りにあった。

県道から離れて植林された林の中を下っていくが、伐採された植林の斜面で何度も道を見失い、面倒なので杣道を見つけては感に頼って下った。

やがて県道に出たが、ここから集落がある駒飼宿までがけっこう長かった。
国道20号線をしばらく歩き、県道34号線に右折して勝沼宿に入ると、そこはぶどうロード。
決まって、◯◯園という屋号のぶどう農園がどこまでも続いていた。

興味本位に覗いてみると、人気のシャインマスカットは二房入って一籠1800円だった。
コロナで臥せっているカミさんに送ろうかと思ったが、高いので手が出せなかった。

ちょうど昼時なので、中華料理店に入った。
空腹だったので、禁断のチャーラーを。
炭水化物ダブルの効果で、甲府までのあと10㎞を頑張ることがでそうだ。
店のお婆ちゃんはよく喋る、喋る。
「甲府まで歩くの? もの好きだねぇ」…とこけ脅されて、最後は「頑張って!」と満面の笑顔で送り出された。

店を出てからは、国道411号線を10月と思えぬ暑い日差しに汗を拭きつつ、甲府市内まで黙々と歩いた。

15時30分、予約した安宿に到着。
長い一日だったが、甲州街道の核心部が終わった。
四日続きの晴天もそろそろ下り坂のようだ。

秋の風景を目に焼き付けながら、後三日をのんびりと歩きたい。

◼️2023年10月13日 笹子~甲府
◼️49721歩 32.31㎞
◼️晴れ
◼️ビジネスホテルあづま

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※都留市駅を始発の電車で出発

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※6時38分、笹子駅をスタート

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※ユニークな表情の石仏があった

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※稲刈りが終わった風景

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※笹子峠に向かう道。電気柵に阻まれるが、突破

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※柵を越えると気持ちの良い山道になった

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※同上

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※矢立の杉

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※笹子隧道

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※ヘッドランプを点けてトンネルを歩いた

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※笹子峠から下る。怪しげなキノコを見つけた

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※峠からの下り

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※駒飼宿

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※柏尾古戦場跡にある近藤勇の像。クモの巣が絡んでいた

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※大善寺山門。薬師堂は国宝

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※勝沼宿の町並み

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※勝沼宿の旧中野銀行。無料で見学できた

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※勝沼宿から石和温泉まではぶどう農園が続いた

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※同上

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※昼ごはんは禁断のチャーラー

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※笛吹川を渡り、石和宿に入った

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※笛吹川を渡ると笛吹権三郎の像があった

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※なにげに富士山が見えたりする

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※こんな道祖神がたくさんあった

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※甲府市内に入った

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甲州街道徒歩の旅(4) 上野原~笹子

8時ちょうどのあずさ2号で♪
昨夜見た歌番組で狩人が歌った「あずさ2号」がリフレインし、頭から離れない。
春まだ浅い信濃路へ♪
そう、私は秋が深まる信濃路へ向かっている(笑)。

7時に上野原のホテルを出発し、大月に向かって黙々と歩きだす。
鶴川宿から野田尻宿、犬目宿を経由し、下鳥沢宿までは国道20号線から遠く離れた山間の旧甲州街道を歩く。
クルマもあまり通らないので、のんびりと歩いて行けるのはありがたい。
何より、景色が良い。
一里塚や道祖神を見ながらの歩きは、これぞ街道歩きの醍醐味といえる。

三日続きの晴天もありがたい。
半袖で歩いているが、空気がカラリと乾燥しているので、それほど暑さを感じない。
右足の指に小さなマメができているが、今のところは痛みもそれほどではないので、今日もしっかり歩けそうだ。

13時に大月駅前を通過。
時間もまだ早いので、もう少し距離を稼ぐことにし、12㎞先の笹子駅を目指す。

国道20号線は道幅が一段と狭くなり、歩道がない区間が連続するようになった。
肩先に触れそうなくらい接近してくる大型トラックも多いので、生きた心地がしない。
国道はクルマだけの道ではない。歩行者もいるんだぞ。

敬愛する山本周五郎の生家を過ぎ、笹一酒造の蔵を見て、15時20分に笹子駅に到着。
これで明日の行程が楽になった。

笹子駅からは大月駅を経由して、富士急都留市駅までの電車に乗った。
大月駅周辺には素泊まり9000円の東横インを除いて宿がないので、これも仕方がない選択だ。
競争相手がいない寡占化された殿様商売にも腹が立つが、9000円とはまったく貧乏ツーリスト泣かせである。

16時過ぎに都留市駅前の旅籠屋ホテルに投宿。
寝巻、スリッパ、歯ブラシなし、しかも現金払い。
ホテルのサービスレベルもここまで削がれると、呆れてしまう。

部屋に入って、いつものようにカミさんに無事到着のライン電話を入れると、病院に来ているという。
喉が痛く、微熱があるので検査をしたら、コロナに罹ってしまったという返事。
さらに、畳み掛けるように「16日まで帰らないで」という仰せ。

カミさんには可哀想だが、これを不幸中の幸いというのか。

明日は、この旅一番のしんどいコース。
笹子峠越えが待っている。

◼️2023年10月12日 上野原~笹子
◼️46746歩 30.78㎞
◼️晴れ
◼️ファミリーロッジ旅籠屋都留市店

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※上野原を出て、鶴川宿に向かう。鶴川を渡った

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※鶴川宿

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※鶴川宿の神社

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※大椚一里塚跡

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※野田尻宿

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※甲州街道は狭い山道となった

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※同上

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※こんな看板があった

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※中央道の談合坂サービスエリアが眼下に見えた

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※犬目宿

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※恋塚一里塚

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※秋の風景

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※同上

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※猿橋

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※東電の発電所を通った

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※大月市に入った。日本橋から87㎞

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※石仏群

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※大月市内を歩く

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※大月宿本陣

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※日本橋からちょうど100㎞

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※山本周五郎生家

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※笹子駅が近づき、笹一酒造の前を通過した

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※15時20分、笹子駅にゴール

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甲州街道徒歩の旅(3) 八王子~上野原

7時に八王子のホテルを出発。
二日続きの願ってもない快晴となった。

しばらくは国道20号線を歩く単調なコースだが、どこまでも続くイチョウ並木に癒される。
…と思いきや、歩道に散らばる悪臭を放つ銀杏を避けながら歩くことを忘れない。

JR高尾駅からは駒木野宿から小仏峠に向かう県道516号線を行かなければならないところ、うっかり見落としてしまい、気づいたら国道20号線を1㎞ほど進んでいた。
合わせて2㎞のロスにがっかりしながら県道に戻る。

旧甲州街道はJR中央線の線路に沿って延びているので分かりやすいし、いつでも途中でリタイアできるので、五街道の中でも歩きやすいコースのようだ。
モチベーションが落ちたら電車の旅に切り替えても良いかなぁ…などと少し弱気になりながら歩く。

駒木野の関所跡を過ぎ、県道の終点に出ると小仏峠への登山道となった。
ここで長袖の白いシャツに着替える。
気休めかもしれないが、白いものには寄ってこない習性があるという、スズメバチ対策なのだ。
私は30年以上前、沢登り中にオオスズメバチに刺されたことがあり(2箇所)、腕が丸太ん棒のように腫れた。
五寸釘を打ち込まれたようなその時の強烈な痛みは今も忘れることがない。
厄介なのは、二度目に刺されることで発生するアナフィラキシーショックだ。
なので、この時期に活動が活発になるスズメバチは私にとっては天敵なのだ。

登山道には平日というのにハイカーの姿もちらほらいた。
先行している人がいればスズメバチのリスクも減るだろう。

息切れすることもなく一息に峠まで登った。
スマートウォッチの心拍数は90前後まで上昇したが、徐脈と不整脈を抱える身にはかえって好都合なようだ。
医師からは運動を奨励されているので、心拍数が上がるのは良い。

小仏峠は高尾山からの縦走路にあたるので、多くのハイカーがいた。
平日でこれなら、休日はどんな状態なのか想像がつく。
麓の豆腐屋で仕入れた豆乳で作ったドーナツを食べて、相模湖に向かって一気に下る。
休むことなくそのまま小原宿の本陣まで歩いた。

本陣は無料開放されており、見学させてもらった。
スタッフと話すと、甲州街道を歩く人は多く、電車が利用できるので、ゴールの下諏訪まで何回かに分けて歩くようだ。確かに、都内の人なら高いホテルに泊まらなくても日帰りできるのが良いかも。

与瀬宿から吉野宿、関野宿はこれといった見所もないまま通過。
国道20号線から旧甲州街道に逸れたりして歩くが、国道には歩道がない区間も多くあり、交通量が多いだけに危険極まりなかった。

寂れた感じの上野原の町に入り、コンビニで晩ごはんを買い出してホテルに投宿。

日本橋からここまで75㎞歩いてきた。
まだまだ先は長い。

◼️2023年10月11日 八王子~上野原
◼️44256歩 28.76㎞
◼️晴れ
◼️ルートイン上野原

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※八王子から高尾に向かう

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※八王子から高尾まではイチョウ並木が続く

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※この時期ならではの風景

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※小仏の関所跡

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※甲州街道念珠坂の石碑

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※小仏峠に向かう

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※こんなモニュメントがあった

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※小仏峠の登山道

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※小仏峠にある石碑

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※小仏峠からの風景

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※何十年ぶりのドーナツをパクつく

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※工事中の中央道を潜った

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※小原宿の町並み

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※小原宿本陣

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※同上

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※相模湖が眼下に見えた

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※路傍に佇む石仏

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※吉野宿高札場跡

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※吉野宿本陣跡

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※上野原に入ると酒まんじゅうの店が軒を並べていた

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甲州街道徒歩の旅(2) 西調布~八王子

立川市内で二ヶ所のホーロー看板を撮影した後、電車を乗り継いで昨日ゴールした西調布駅に8時30分到着。

うって変わった晴天に感謝だ。
今日は八王子まで22㎞の短いコースなので、道草をしながらホーロー看板も撮影していくつもりである。

西調布駅を出て旧甲州街道に入るとすぐに上石原の西光寺に出た。
境内には近藤勇の銅像があった。上石原は近藤の出生地という。
日野は土方歳三なので、甲州街道は新選組ゆかりの道である。

府中市内に入り、甲州街道から外れ、ホーロー看板の撮影に道草。
3箇所ほど回り、約7㎞の道草をし、再び甲州街道に合流した。

日野の渡し場から立日橋を渡り日野宿に入ると、古い建物もそこかしこに残っており、ここにきてようやく街道歩きをしているという実感が湧いてきた。
近藤や土方が学んだ天然理心流の道場もあるようで、ここは新選組の町である。

気温は26度、昨日とは打って変わった暑さとなった。
コンビニで禁断のアイスを買う。定番から外れたのか、ファミマもセブンにも大好きなあずきバーがなかった。

日野自動車の巨大な工場を通過。改めてここが日野だということに気づいた。
これまで気にすることもなかったが、日野自動車は日野なんだ(笑)。

西日の暑さに辟易としながらひたすら歩き、大和田橋を渡り八王子に入った。
ゴールは八王子駅近くのホテルだが、まだ16時前。市内のホーロー看板の物件に向かおうと思ったが、見る見るうちに空が怪しくなり、大粒の雨が落ちてきた。

看板探しは諦めて、駅前のドンキに慌てて逃げ込む。
結局、ここで晩ごはんの買い出しをしてホテルに投宿となった。

昨日の雨のなか濡れた靴で歩いたのがいけなかったのか、早くも右足の指にマメができてしまった。
最も、この5日間で100㎞以上歩いて入るので、これも想定内。
そろそろ来るものが来たか、というべきか。

明日は上野原までの約30㎞のコースなので、マメがひどくならないように、のんびりと歩きたいと思う。

◼️2023年10月10日 調布市~八王子市
◼️45165歩 29.35㎞
◼️晴れ
◼️三恵シティホテル

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※近藤勇の座像がある西光寺

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※染谷不動尊

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※しばし神社でまどろんだ。蚊に刺されてしまった

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※東日本最古と伝わる谷保天満宮

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※馬頭観音

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※日野の渡し場跡

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※立日橋を渡り、日野宿に入る

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※同上

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※日野宿はレトロな建物も多く残っている

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※日野本陣

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※近藤勇らの天然理心流の木刀が奉納された八坂神社

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※同上

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※旧道にあった石仏

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※大和田橋を渡ると八王子に入った

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※八王子駅にゴールした

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甲州街道徒歩の旅(1) 日本橋~西調布

横浜と東京で四日間のホーロー看板探しを楽しんだあと、予定通り日本橋の起点に立った。

天気はこれ以上ないくらいの悪天。
雨もひどいがそれ以上にビル風が強く、折り畳み傘がひしゃげてもっていかれそうだ。
天気を嘆いても仕方ないが、よりによってスタートからこれだから、日頃の行いが悪いとしかいいようがない。
ともあれ、中山道、東海道に続いて三つ目の五街道、甲州街道の歩き旅が始まった。
日本橋から大手町を抜けるが早くもずぶ濡れ。ビル風も半端じゃない。傘で風を避けながら歩く。
6月に続いて今年二度目となる皇居前を歩く。

雨に煙ったお堀に沿うように桜田門を通過し、半蔵門から四谷方面に折れた。
三連休の最終日だが、あいにくの雨とあって、四谷駅前も人の姿は少ない。
しかし、新宿駅前から西新宿の通りは相変わらずのごった返しだった。
まだ11時の開店前なのに、人気のラーメン店には長蛇の列。
雨のなか並ぶ根性に感心する。

甲州街道は国道20号線に沿ってひたすら歩くので、こと都内23区内はまったく面白味もない。
笹塚を過ぎた辺りでCoCo壱番で昼食。店を仕切っていたスタッフは金髪美人。
流暢な日本語で接客と、切れ目なくやってくるテイクアウトの客とウーバーイーツを捌いていた。
お見事、お見事。

宿場の面影もない下高井戸宿と上高井戸宿を通過するが、トイレもないし、雨宿りするところもない。
ようやく出てきたガソリンスタンドでトイレを借りる。
年配のスタッフに「日本橋から歩いてきた」と言うと、「そりゃまた御苦労様です」という返事。
それからしばらく世間話をしてスタンドを後にした。
明治大学を過ぎ、高井戸陸橋から国道20号線を離れ、旧甲州街道に入る。

雨は相変わらず落ちてくる。
雨具上下にザックカバー、右手に傘というフル装備で歩いているが、気温が17度程度なので蒸れて暑いということもない。
しかし、靴の中はびしょびしょ。
今回の旅のために新調した防水のウォーキングシューズもこの雨では効果がなかった。
さすがに歩きっぱなしは疲れたのか、雨宿りがてらモスバーガーでコーヒータイム。
雨水が滴る雨具を脱いで、しばしまどろんだ。

14時、気づかないまま調布に入った。
下石原にあるホーロー看板を撮影するために道草し、15時に西調布駅にゴール。
そこから電車を乗り継いで立川駅前のホテルへ。
調布のホテルはどこも満室で予約できなかったので、苦肉の策である。

駅前のドンキで晩ごはんを買い出しし、雨に濡れた身体をようやくベッドに投げ出すことができた。

雨に祟られた初日が終わった。

◼️2023年10月9日 東京都日本橋~調布市
◼️43037歩 27.93㎞
◼️雨
◼️立川リージェントホテル

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※日本橋をスタート。激しく降る雨の中、長野県下諏訪を目指す甲州街道の旅が始まった

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※同上

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※雨に煙った皇居前を歩く

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※同上

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※四谷駅前

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※珍しいホーロー看板の展示品が並んだ店のショーウィンドウ

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※新宿駅前を通過

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※大橋場跡の金属製の親柱と石仏

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※三体の石仏が大切に保管されていた

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※日本橋から17㎞。国道20号線の甲州街道を行く

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※こんなポストがあった

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※なかなかレトロなアーケード

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※壁のモニュメント。これは芸術品

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※円空仏のレプリカ?が鎮座する石仏

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※15時、西調布駅にゴール

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大阪駅『お好みたまちゃん』お好み焼き&焼きそば

少し遅くなりましたが、8月にカミさんと旅した大阪の食レポです。
ルクア大阪店のレストラン街にある『お好みたまちゃん』は、JR大阪駅直結でモロに改札口の真下にあります。

大阪に来たからにゃ、最初のスタートはやはりお好み焼きだろう、ということで突入しました。

注文は店員さんおすすめのたまちゃんデラックス焼き(1680円)と豚焼きそば(1180円)を。
お好み焼きは20分ほどかかるというので、待つ間に先に出てきた焼きそばから食べます。

「うんまぁ!」
一口食べて、カミさんと同時に唸りました。
なんといっても濃い目のソースがたまりませんね。
屋台の味というか、この香ばしさとコクはどこからくるんでしょうか。
二人してあっという間に完食しました。

そして待ちに待ったお好み焼き。
マヨネーズが波のようにかかったビジュアルがまるでケーキのようです。

生地はふあふあ、圧倒的な感触にびっくりです。
エビや肉、海鮮、玉子といった具もたくさん入って、濃い目のソースと混ざって複雑な味になっています。
生地にはおそらく山芋を使っているんでしょうか。
家では到底マネできない美味さに驚きました。

それにしても恐るべし、大阪。
さすがに、粉もんの街。

まずは一軒目からノックダウン、幸先の良いスタートとなりました。

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※『お好み たまちゃん ルクア大阪店』大阪府大阪市北区梅田3-1-3 ルクア大阪 B2F 不定休

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9月の読書

10月に入りようやく涼しくなってきましたね。
待ちに待った秋本番です。

今週から少し長い歩き旅に出ることにしました。
どんな風景に出会えるのか、今から楽しみです。

さて、9月の読書ですが、7冊という相変わらずの低空飛行で終わってしまいました。
振り返ってみても特に忙しかったわけでもないですが、暑さで読書に身が入らなかったということでしょうか。

今月は旅に出ますのでさらに読書量が落ちますが、良書に巡り合えればいうことありませんね。

画像は琵琶湖近くで撮影した朝の風景です。

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9月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2031
ナイス数:346

白装束集団を率いた女 (論創ノンフィクション)白装束集団を率いた女 (論創ノンフィクション)感想
謎の白装束集団騒動のことは記憶の片隅に残っている。
その時にパナウェーブ研究所という家電メーカーのような名称が刷り込まれたが、実際は千乃正法会という宗教でも政治団体でもない奇怪な組織。
本書は中心である千乃裕子の生涯に迫っていくが、資料に頼り過ぎて千乃本人の人間像が掴めず、ベールに包まれたまま最後まで実態が見えてこなかったのが残念。
千乃に人を惹きつける求心力があったとは思えないが、気づいたら周囲から祭り上げられていのではないだろうか。
狂信的な幻想と幻視、幻聴が織りなす狂騒劇に翻弄された人々が哀れでならない。
読了日:09月28日 著者:金田直久

つげ義春日記つげ義春日記感想
1975年から80年の日記。この時期は著者にとって精神の高揚と低迷に翻弄された時期である。
高揚は長男の誕生と育児、低迷は不安神経症の発症と妻マキの病気。
体調の不安定さを書き続ける後半の日記は、読む側にもその不安が乗り移るかのように重くのしかかってくる。
この時期のことを綴った藤原マキの『私の絵日記』と『別離』(87年)も併せて再読しながら日記を読むと、著者の苦悩が一層伝わったきた。
私小説をこよなく愛し、マンガだけでなく文筆にも非凡な才能をもった著者。
『別離』から長い休筆となっているのがファンとして寂しい。
読了日:09月25日 著者:つげ 義春

つげ義春の温泉つげ義春の温泉感想
この作品は2003年にちくま文庫版で読んだが、初版の単行本が手に入ったので、改めて再読してみた。
昭和40年代の温泉場の写真、『長八の宿』『ゲンセンカン主人』などの漫画、そして温泉旅行をもとにしたエッセイ。
そのどれもが、つげワールド。このバランスの良さとクオリティの高さは非凡なる故か。
著者が好んで描いた、鄙びて、寂れて、貧しい…そんな昭和の情景が匂い立つような温泉場や宿も絶滅危惧種になってしまったが、東北の山奥には自炊ができる湯治場もまだ残っているという。
いつの日にか、作品の残像を探しに訪ねてみたくなった。
読了日:09月14日 著者:つげ 義春

多読術 (ちくまプリマー新書)多読術 (ちくまプリマー新書)感想
久しぶりに覗いたら『千夜千冊』は1829夜。圧倒的な知の大海原になすすべもなく、尻尾を巻いたまま眺めている。
著者のいうキーブックでの多読術は、こだわりもなく読み散らかすスタイルを通してきた私には、到底真似できぬ方法なので参考に留める。
ひとつ上げるとすれば、どんなときも、愉快なときも悲しいときも、調子が良いときも悪いときも本を読む…これこそ読書家たるもの。心にずしんと響く。
ある程度の好奇心は目で見て体感することで満たされるが、それに知的要素を加え、更に視野を広げる手段として本が一役買う。これに尽きる。

読了日:09月14日 著者:松岡 正剛
完全なる白銀完全なる白銀感想
山岳小説としての描写にこだわって読んだ。
厳冬期のデナリはトップエキスパートにだけ許された山という印象がある。
カメラマンの藤谷緑里がこの山に挑む実績や実力があるのか、夏のデナリの登頂経験があってのチャレンジなのか。
この点については国内での難易度が高いアルパインクライミングや冬山登攀のリアルな描写を挟んでくれたら納得もしたが、シーラも含めてプロセスを省いたばかりに、冬のデナリが無謀登山に感じてしまう。
ロープワークなど登攀技術の描写も甘く、デナリ特有の雪崩の脅威など厳しさをもっと描き込んで欲しかったところ。
読了日:09月12日 著者:岩井 圭也

【改訂完全版】アウシュヴィッツは終わらない これが人間か (朝日選書)【改訂完全版】アウシュヴィッツは終わらない これが人間か (朝日選書)感想
ホロコースト関連を読み漁ってきたが、これは『夜と霧』に並ぶ名著であり、必読の書。
読メ読了3000冊目の節目として読めたことが嬉しい。
「自分のパンを食べよ、そしてできたら、隣人のパンも」は、人間としての尊厳をも奪い取るラーゲルの生活を端的に表している。
その上でダンテの表現を借りて、人間破壊されて死んでいく人々を「溺れるもの」と辛辣に比喩していることは衝撃的である。
ナチが行った非人間的な残虐行為、その狂気の本質の根源を生涯かけて追及した著者は、単なる生存者ではなく、歴史が生んだ選ばれし者に他ならないだろう。
読了日:09月08日 著者:プリーモ・レーヴィ

丑三つの村 (徳間文庫 120-5)丑三つの村 (徳間文庫 120-5)感想
映画化されたこの作品は、横溝正史『八つ墓村』を始め、岩井志麻子『夜啼きの森』、松本清張『闇に駆ける猟銃』など、津山三十人殺しを題材にしたなかでも史実をもとに再現したノンフィクション小説として秀逸だと思う。
事件後43年という、当時の関係者が健在での取材と執筆は説得力があり、惨劇のデテールを克明に描くことに味方している。
それ以上に、未曽有の殺人へと向かう犯人犬丸継男の内面心理の変化や、土俗的、閉塞的な集落に生きる人々の人間模様と時代背景を冷めた文体で表現することに成功している。
これが一段と恐怖を煽るから凄い。
読了日:09月02日 著者:西村 望


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[ 2023/10/02 ] ▼読書 | TB(0) | CM(0)