13万部突破の新書。
副題に『内向的人間の幸福論』とある。
実はこれ、新聞の書評をみて、読みたくなった本。
蛭子さんはテレビの露出も多く、印象としては限りなく"変なおじさん"である。
事実、地そのままをいく、我がままな変なおじさんなんだけど、反面、それを補って余るほど"良い人"。
できるだけ目立たずに、出しゃばらない。
自己主張なんてとんでもない。
友達は作らない。
ひとりぼっちは楽しい…
こうした蛭子さんのポリシーは、実は、自分にとって思いっきり共感ができる。
同じ匂いを感じるのだ。
今の仕事をする上で、人とのコミュニケーションや、状況によっては積極的な関わりが不可欠であるが、できれば、そんなもの全部捨て去って、一人になり、楽になりたいと絶えず思っている自分がいる。
群れなくてはやっていけない職場社会で、群れたくない自分は、絶えず心の葛藤を感じている。
休日はいつも一人で、好きなことをするのが自分流だし、一人でいることのほうが性に合っていることも蛭子さんと同じである。
…かといって、孤独が好きなわけではない。
矛盾しているかもしれないが、私のことを肉親以上に理解しているカミさんといることが自分にとって一番落ち着くのも事実で、
できれば単身赴任から一刻も早く解放されたいと思っているくらいだ。
人づき合い、って本当に必要なんだろうか。
社会のルール、習慣に惑わされて、人や地域社会と接点を持っていくことが流れ作業になっていないだろうか。
人づきあいをしなくても、生きていくことはできないだろうか。
ひとりぼっちを笑ってほしくない…
人間は一人で生まれて、一人で死んでいく。
死ぬために生まれてきたということを忘れてはいけない。
"変なおじさん"の蛭子さんの本、"変な自分"には思いっきり、どストライクでした。

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