2022 09123456789101112131415161718192021222324252627282930312022 11

築100年の旅館

「うちは築100年経ってますんで、天井が低いんで、頭ぶつけないようにしてくださいね~」
ガタ、ビシ、ギィと音が鳴る、黒光りする廊下を歩きながら、部屋を案内する旅館の女将さんに言われた。
この週末に、三重県伊賀上野にある旅館に泊まったときのひとコマである。
築100年の旅館は、まさに『男はつらいよ』の寅さんシリーズに出てくるようなパフォーマンスだった。
いわゆる駅前旅館というのだろうか。素泊まりで4000円の価格もさることながら、どこかに懐かしい味が漂っているような、なんとも言われぬ情緒を感じた。
でも、部屋は暗く陰気臭いし(元は仏間だったか)、もちろんエアコンなどなく、ストーブ。テレビはチャンネル式(凄い!)、二階だというのにトイレは水洗ではなく、直下型のボットン式だった(最高!)。
快適さを追求すればキリが無いが、考えてみれば、「寝るだけでいいや」なんて思っている僕なんで、こうした宿に泊まることも、また楽しいわけです。
その日の同宿に、工事の仕事で連泊されているおじさん3人がいた(僕もおじさんだけど)。
礼儀正しき人たちで、こうした宿に泊まるのは慣れているのだろうか、風呂場で一緒になったときも、「お先に」と声を掛けられたし、音が筒抜けの隣の部屋での酒盛りは、午後9時には終わった。そして、ヒソヒソ声が聞こえたと思ったら、朝は5時から出かけていった。
ホテルでは考えられないような、隣人に対する気遣いが生きていた。
こうした旅館も少しづつ減っていってるようだが、旅好きな人は、寅さんが生きた時代を体現するのも良いかと思う。
ちなみにこの旅館、風呂場の入口に「女性入浴時間は○時~○時まで」とあった。
女性も泊まるのだろうか。ちょっと勇気がいるかもなぁ…。

築100年


関連記事
スポンサーサイト




コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
https://tsuchinoko2006.blog.fc2.com/tb.php/197-188fa291