今年度のアカデミー賞作品、ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』(2019年韓国)を観ました。
受賞が決まってすぐの雨の日曜とあって、広い会場は満員の盛況でした。
経済大国になった韓国の貧富の格差を描いた作品ですが、そこに受験戦争や若者の就職難といった韓国が持つ深刻な社会問題が盛り込まれています。
半地下という住居があることすら知りませんでしたが、さらにその下に存在する地下生活者がいるという実態についても描がかれており、現代の韓国が抱える貧困層の実態を知るうえでは貴重な作品になったと考えます。
2018年に公開された是枝裕和監督作品『万引き家族』とどこか似ている点も感じましたが、どちらの作品もするどくえぐった視点で現代の闇を切り取ったことで成功した作品になったのではないでしょうか。
ネタバレになるのでこれ以上書きませんが、映画はやっぱりハッピーエンドじゃないと後味悪いですね。
この映画がアカデミー賞にふさわしいかどうかは別として、私的にはアカデミー賞作品は『何度観ても飽きない』『繰り返し観たい』という映画じゃなければ、と思っています。
ずいぶん勝手な基準ですが、そんな意味ではこの映画、二度目はないかな。
昨年のアカデミー賞作品『グリーンブック』は劇場で観て、DVDでも観て、忘れたころにまた観てみたいと思うし、2017年に作品賞を逃すも大ヒットした『ラ・ラ・ランド』にいたっては繰り返し何度も観ています。
映画は、ハッピーエンドですね。

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