時間に追われたり、気にする生活はこの春の退職で終わりを告げたはずなのに、脳内時計は相変わらず時間を気にしている。
休憩していても、(あと10分で出発しよう)
歩いていても(60分歩いたら休憩しよう)‥こんな感じだ。
毎日規則正しく満員電車に揺られていた、長年のサラリーマン生活の性は簡単には消えないようだ。
今日は18キロの行程しかないので、時間を気にせずに、時計を見ずにのんびり歩くことにした。
景色の良い場所があったらザックを下ろし、腹が減ったら飯を食い、気が向いたらカミさんにLINEをする。
時間を忘れることで非日常の楽しさを味わう。
これこそ旅の醍醐味だ。
歩く旅はなんとも贅沢だとつくづく思う。
時間配分はすべて自分の足が決めるからだ。
今日は明け方まで強く降っていた雨が止んでからの遅い出発となった。
村上の市街地から日本海に出ると海上に粟島の姿があり、ずっと島を見ながらの歩きである。
潮の香りが鼻をついて離れない。
国道345号線は整備された歩道がついており安心して歩くことができた。
海ばかりでは飽きるので、集落が出てくるたびに横道に逸れると、小さな発見もあった。
集落内には津波の避難経路の表示や防火水槽が目につき、民家の玄関先には水汲み場も。
まだまだ知らないことは多い。
越後早川駅を過ぎると粟島の島影はどんどん近づき、ゴールの桑川に着いたときには手に届く近さとなった。
持ちこたえてくれた梅雨空は、この旅初めての民宿の暖簾をくぐると同時に、申し合わせたように雨になった。
■2020年7月4日 新潟県村上市 29167歩 18.95キロ
■民宿ちどり
■くもり

※明治時代の最後の即身成仏が安置されている村上の観音寺

※観音寺で。仁王像があった

※日本海に出ると三面川と海岸線がすっきりと見えた

※国道沿いに佇むお地蔵さま


※粟島が遠くに見えた

※集落の民家には水汲み場があった


※国道345号線の歩道は広く快適


※バス停の休憩場。しばし昼寝

※越後早川駅。

※粟島が近づいてきた

※集落を歩く

※旅人は北を目指す

※粟島が更に大きくなった


※この注意書き、豊富な海の幸があることを教えている


※景勝地笹川流れの桑川に到着

※民宿の食べきれないほどの夕食に舌鼓を打った
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