昨夜は東北赴任時代の元同僚と、青森市内の居酒屋とスナックではしごをし、時間を忘れて飲んだ。
2年ぶりの青森だが、コロナは北の町にも深刻な影響を与えているようで、青森駅正面から直線に伸びる夜のねぶた通りは閑散としており、飲み屋街の人通りもまばらだった。
酔いが回るにつれ、元同僚は「ねぶた祭りが中止になったことが、大きなショックだ」と、何度もこぼしていた。
実は、つい10日前に秋田で同じ話を聞いた。
秋田の場合は『竿燈祭り』や『土崎祭り』だったが、東北人にとっては、祭りは心のよりどころであり、人生そのものだというのもうなずける。
経済的なダメージは図り知れないが、それ以上に精神的な支えがなくなったことが辛いのである。
来年のねぶたは、最大規模になることを願わずにはいられなかった。
さて、今日は北海道に上陸した記念すべき日になった。
青森駅前のホテルを出て、あおもりベイブリッジを渡り、フェリー埠頭まで歩く。
スタートの日にふさわしく、対岸の北海道までが遠くに見えた。
午前10時に津軽海峡フェリーに乗船。
乗客は少なく、フリースペースの部屋もガラガラで貸し切り状態だった。
青森から函館間の新幹線が開通してからも出張で何度も函館に渡ったが、船で渡るのは実に42年ぶりである。
19才の夏、青函連絡船の旅が最初で最後であった。
石川さゆり『津軽海峡冬景色』がヒットしていた頃で、青森港でも函館港でも、どこからともなく、風に乗ったメロディが流れていた。
どちらも演歌が似合う街なのである。
13時40分、函館港に到着。
ここから宿泊予定の函館駅まで6キロの距離があるが、明日の行程で再び同じ道を戻ることになるので、バスで移動することにした。
函館駅近くで北海道担当時代にお世話になった元同僚と待ち合わせ、食事をした。
スープカレーが美味い『吉田商店』。
出張時に何度も通った店だが、相変わらずの美味さだった。
元同僚はテレワークでのマネジメントの大変さと、先が見えないコロナ禍での仕事について苦労しているようだった。
退職して半年も経つと、そんな話も自分とはまったく無縁の別世界の出来事に思えてしまう。
あまりにも変わり身の早い自分に、改めて驚くのだった。
2年ぶりに訪ねた函館駅前は大きく変わっていた。
インバウンドを当て込んだ大型ホテルが何棟もできていたが、そのうちの一つはいまだにオープンが延期になっているという。
以前にはなかったマックスバリュで食料を調達し、ホテルに投宿。
明日からは新たなステージのチャレンジが始まる。
月末のハローワークと人間ドック、歯医者の予約日までに帰るという面倒なことは忘れて、のんびりと北海道を楽しもうと思う。
■2020年9月16日 青森県青森市~北海道函館市 7992歩 5.19キロ
■スマイルホテル函館駅前
■晴れ

※あおもりベイブリッジからの風景

※青函連絡船八甲田丸が係留されていた。

※ベイブリッジから見た埠頭方面。

※フェリー埠頭で。



※函館『吉田商店』チキンスープカレー

※函館駅前に立った。いよいよ北海道の旅が始まる。
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