雨が小降りになるのを待って、8時半に出発。
国道5号線は交通量が多く、歩道を歩いていても濡れ鼠状態。
靴の中までびしょ濡れである。
大沼公園を過ぎても雨は止まず、雨雲レーダーの予報では11時には雨が上がるはずだが、益々雨足が強くなっている。
正午近くになって、眼前に駒ヶ岳が見えた。
中腹から上は雲に隠れているが、雄大な裾野がよく見えている。
振り返ってみると、日本縦断の旅を始めてから悪天に阻まれて、見えるはずの山が見えないまま、その存在を感じつつ歩いてきた。
山形では鳥海山はまったく見えず、青森の岩木山は裾野が少しだけだった。
天気が回復した明日は駒ヶ岳がきれいに見えるだろうか。
森町に入ると雨も上がり、薄日も射してきた。
『道の駅You・遊・もり』には広大な公園が隣接しており、テントを張るには絶好のポイントだったが、まだ時間が早くもうひと踏ん張りできそうなので、そのまま国道5号線を北上することにした。
国道は、JR石谷駅の手前にあるトンネルと、線路の上を通過する跨線橋の部分がなかなかのいやらしさだった。
440メートルのトンネル内には幅50センチ程度の歩道しかなく、疾走してくるトラックの風圧に耐えながら壁を伝うように通過した。
また、跨線橋については歩道がなく、とにかく急いで脱出することを考え、老骨に鞭打って150メートルを走り下った。
どちらもクルマが来なければ何でもないが、交通量が半端ではない。
まったく息が抜けずに、緊張感を持続させながらの対応だった。
さて今夜の宿であるが、JR石谷駅(無人駅)でステーションビバークをすることにした。
駅舎の前でガムを踏んづける(それも、両足とも)という失態をしたが、この駅舎、レトロでなかなか渋い。
待合室に置かれたノートには、徒歩や自転車でこの駅に立ち寄った旅人のメモがあった。
日本一周や縦断の人もいた。
とっぷり日が暮れ、すでに4時間ばかり待合室にいるが、到着した4本の普通電車はいずれも乗降客なし。
22時33分の最終まであと2本。
ありがたく一夜の宿をいただこう。
それにしても、駅寝をするのは何十年ぶりだろうか。
青春時代を思いだす(笑)
■2020年9月18日 北海道七飯町~森町 46224歩 30.04キロ
■JR石谷駅 ビバーク
■雨のち曇り

※雨の仁山駅を通過すり函館本線の電車。

※国道5号線。大沼公園の蓴菜沼を左に見る。

※雨に煙る駒ヶ岳と大沼。

※大沼を抜けるとラッキーピエロがあった。

※天気が回復してきた。駒ヶ岳が大きく姿を現した。

※森町の道の駅に隣接した公園

※国道5号線を行く

※歩道の幅が狭く、いやらしかったトンネル。

※駒ヶ岳が近づいてきた。

※今夜の宿、無人駅の石谷駅。レトロな駅舎である。

※石谷駅のホームから。

※今夜の夕食は森のいかめし。


※寒くなってきたのでテントを張らせてもらった。どうか大目に見てほしい。(許してください)
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