雨になった。
それもかなりの降り。
更に、風も強く吹いているとなれば、三拍子揃った悪天候である。
7時半まで待つが一向に止む様子がなく、覚悟を決めて宿を出た。
県道779号線を海岸線に沿って南下するが、傘が裏返しになるほど風が強い。
雨は横殴りに叩きつけてくる。
真っ直ぐ歩けない向かい風のなか、休む場所もなく、7キロ歩いてJR稀府駅に到着。
しかし、無情にも県道から駅舎に行く道がない。
目の前に見えている駅を泣く泣く見送り、いっそう激しくなった雨風のなかトボトボと歩く。
靴の中はずぶ濡れで気持ち悪いが、出発してからそのまま休まずに10キロ歩いて、JR黄金駅に着いた。
ようやくザックを下ろすことができ、人心地ついた。
黄金駅からは国道を避け、東室蘭に向かう海岸沿いの最短ルートを行く。
途中で大勢の釣り人が竿を出しているのを見た。
声をかけると、鮭を釣っているとのこと。
釣果を見せてもらったが、大きな鮭に驚く。
オスはリリースし、卵を持ったメスのみ持ち帰るということだった。
そういえば、八雲町の川で見た巨大な魚はやっぱり鮭だったんだろう…と確信した。
正午近くになっても雨は止まず、雨具を脱ぐこともできず東室蘭駅に着いた。
今日の宿は室蘭駅近くのホテルを予約しているが、時間もまだ早いので先に進むことにした。
ここまで雨のなか22キロを歩いてきたが、幌別までのあと10キロを頑張ることに決める。
東室蘭駅前にある『味の大王』で昼食。
昨日に続いてカレーラーメンを食す。
室蘭とくれば、やっぱりカレーラーメンである。
東室蘭から幌別までは県道782号線を忠実に辿るが、広い歩道が整備され、コンビニや飲食店も多くある歩きやすい道だった。
しつこかった雨も上がり、雨具も脱げて少し身軽になった。
すっかり忘れていたが、ザックにはバナナが4本あり、今さらだが一気に3本食べた。
少しでも軽くしたい荷物だが、食べ物に関しては割と無頓着なのである。
幌別の街が近づくと気温が一段と下がったようで、ゴアテックスの雨具の上着を羽織り、駅までの道を急いだ。
16時53発の室蘭行きに乗車。
すっかり暗くなった頃、室蘭駅に到着。
雨と風に嫌というほど虐められた長い一日が、ようやく終わった。
■2020年9月23日 伊達市~室蘭市~登別市 47980歩 31.18キロ
■第二プリンスホテル室蘭ビューホテル
■雨のち曇り

※激しく降る暴風のなか、県道779号線を歩く。

※海も空も鉛色だった。

※ようやくザックを下ろすことができた黄金駅。

※海岸で鮭を狙う釣師たち。

※メスの鮭は筋子をたっぷり持っているという。

※雨は一向に止まない。

“鉄の街”室蘭に入った。

※東室蘭駅

※二日連続のカレーラーメン(味の大王東室蘭西口店 880円)

※幌別に向かう県道782号線は歩道も広く歩きやすかった。

※南天の実。秋が深まってきている、

※幌別の街が近づいた。

※幌別駅にゴール。
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こんにちは。
幌別駅まで歩かれたのですね。
私も10年前に黄金駅で一休みしました。
駅舎の外観を覚えていないのですが綺麗に見えるので建て替えたのでしょうか。
鮭は北海道のいくつかの川でたくさん見ました。
稚内では幅2mほどの小川に鮭の大群がいたので驚きました。
懐かしい日々を思い出させていただき、ありがとうございます。
コメントありがとうございます❗
今日は鮭の遡上を多く見ました。
鮭は放流した川に帰ってきます。
賢い魚ですね。
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