日本縦断徒歩の旅【西日本編17】徳山~防府

朝までに上がる予報の雨が、まだ降っていた。
雨具上下にザックカバーを着けて出発。

徳山駅から県道172号線に出て、工場地帯に入る。
雨に煙る煙突や巨大なタンクを見ながら抜けると、ようやく民家が現れ、福川の町に出た。

午前9時を過ぎても雨は止まず、気温も低いままで寒い。
ちょうど見つけたコンビニで温かいコーヒーを飲みながら、雨が小降りになるのを待った。

福川からは県道を離れ、グーグルマップで検索した最短距離で防府に向かう。
夜市川に沿って歩くと、荒涼たる風景が広がった。
川岸には真っ白なサギが小魚を狙い、巨大なネズミが悠然と目の前を横切っていく。

私たちが生きていくと同じように、動物や昆虫たちにも生命の営みがある。
小さな蟻一匹といえども、踏まないように避けて足を置く。
歩き旅は苦しくなると目線がどんどん下を向いていくので、そんな時こそ気遣いが必要なのだ。

国道2号線を横切り、最短距離のルートに導かれて小さな集落を通り抜け、山の中に突入。
坂道を息を切らせて登り、今度は同じくらい急斜面を下った。
地図上では最短距離でも、これではかえって時間がかかると思う…。
そんなことを考えながら歩いていくと戸田の集落に出た。

戸田には戊辰戦争の慰霊碑や神社があったり、古い商店や廃業して朽ち始めている酒蔵があった。
こうした発見があるからこそ、歩き旅は楽しい。

できれば国道は避けたいが、今回の旅を振り返ってみると、全行程の6割くらいは国道歩きに終始しているように思う。
旧街道を歩きたいと思っても、時間と距離を考えるとどうしても安易な国道に流れてしまう。
そんな意味では、西国街道と旧山陽道を繋げてのチャレンジは中途半端なもので終わりそうだ。

国道2号線はJR富海駅の数キロ手前から歩道が無くなり、例によって点滅ライトをザックに着けて歩いていく。
更に富海から防府市街地に向かう県道に入ると、歩道がないトンネルが連続。
交通量も多く、覚悟を決めて一気に抜けた。

防府市街地に入ると、いつの間にか快晴の空が広がっていた。
あとは、のんびりと宿泊ホテルまで歩くのみ。

途中でカミさんにLINEを送ると、すぐに返信が。
えっ、と思って「今日はパート休みなの?」と返す。

なんのことはない。
土曜日だということをすっかり忘れていた。
旅に出て17日が経ち、曜日でさえ忘れていた。

さて、長いようで短かった旅、明日でいったん区切りをつけることにする。

■2020年10月17日 山口県周南市~防府市
■39281歩 25.53キロ
■ホテルアルファーワン防府
■雨のち晴れ


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※雨の中、福山駅前を通過する。

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※福山港を見ながら進む。

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※福山の工場地帯を抜けた。

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※福川から夜市川に沿って歩く。

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※同上。

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※戸田の集落に向かう山の中の道。

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※戸田。戊辰戦争の慰霊で建立された神社。

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※戸田。レトロな商店があった。

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※戸田。お地蔵さまもあった。

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※戸田の集落から国道2号線に合流。

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※富海に向かう途中、国道を離れて集落に入った。

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※富海から防府市街地に向かう県道には、歩道がないトンネルが連続した。

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※防府市のマンホール。

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※防府市に入ると青空が広がった。


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[ 2020/10/17 ] 日本縦断徒歩の旅 | TB(0) | CM(0)

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