2020 12123456789101112131415161718192021222324252627282930312021 02

日本縦断徒歩の旅【西日本編30】水俣~阿久根

疲れが溜まってきたのか、熟睡できないまま朝を迎えた。
今日の歩行距離は30キロ超え。
道草をしないかぎり、ほぼ100%国道3号線を歩くことになる。
単調で面白味はないが、道に迷うことはないだろう。

国道3号線は、おれんじ鉄道に沿って右手に水俣港を望みながら南下する。
袋駅を過ぎると県境を越え、鹿児島県出水市に入った。
ついに鹿児島に足を踏み入れたのだ。
これまで多くの県境を越えてきたが、歩き旅の最後を飾る県だけあって、感慨ひとしおだった。

出水は鶴の渡来地としても有名で、この先至るところに鶴のモニュメントや看板を見ることができた。

県境から米ノ津までは八代海を見ながら歩くが、同時に『北薩オレンジロード』と呼ばれるだけあって、みかん畑が広がり、無店舗販売所も目についた。

店を覗くと、一袋7~8個入って300円が相場。
そんなに食べれないし、何よりも重い。
店番をしていたおばあちゃんに2、3個分けて欲しいとお願いすると、
「歩いてるの?」「どこまで行くの?」
…と、矢継ぎ早に質問された。
「佐多岬まで歩きます」と返答すると、
おばあちゃんは、こぼれんばかりの笑顔で、
「好きなだけ持っていって」
と言って、みかんを私の手に乗せてくれた。
代金も受けとってくれず困ったが、ここはおばあちゃんに甘えて、3個をいただき店を辞した。

そのみかん、早速バス停のベンチで食べたが、甘くて美味しかった。

高尾野町に入り、鶴の渡来地を間近に国道を歩く。
広大な田園地帯をよく観ると、なんと、鶴がいるではないか。
黒くてデカイのは、ナベツルだろうか。
野生の鶴を見るのは、北海道の釧路でタンチョウツルを見て以来だ。
しばらく見ていると、3羽は大きな羽を拡げて優雅に羽ばたいていった。

単調な国道歩きが、タンチョウの話題を連想することになるとは思わなかったが、どっちにしろ良いものを見せてもらった。

午後を回り、阿久根市に入っても多少の起伏があるものの、単調な国道歩きが続いた。
先日、長野の温泉旅行に同行した長男の言葉をふと思いだした。
「何で、歩くの?」
彼には、歩いて日本縦断することを全く理解できないという。
その問いに対して、私の答え。
「歩きたいから、歩く」

これでは、「山があるから登る」と同じではないか。
これまでのところ、この手の質問には面倒なので「歩きたいから、歩く」で通しているが、本音は違う。

歩いて日本を縦断することは、自分にとっての『終活』だと思っている。
昨年、大病をしてそれがはっきりと認識できるようになった。
徒歩縦断に限らず、これからチャレンジすることはスケールの大小問わず、私にとっては『終活』なのだ。
生きてるうちに、やりたいことをやる。
やりきらなくてもいい。
やってみることが大事だと思っている。

午後4時、阿久根駅近くのホテルに投宿。
GO TOトラベルの割引を利用しても2850円という激安料金。
オープンしたばかりなので清潔、キレイなのはいいが、エコを謳っているだけに、“ないないづくし”だった。
パジャマなし、目覚まし時計なし、電話なし、テレビなし、髭剃りなし…。
究極は、夜間は従業員が誰もいなくなるということ。
こんなシステム、聞いたことがない。

さて、今夜は雑音を気にせず、熟睡しよう。
(寝坊しないようにしなくては…)

■2020年11月13日 熊本県水俣市~鹿児島県阿久根市
■46748歩 30.38キロ
■お宿みどこい
■晴れ

2020111320020268d.jpg
※早朝の水俣市内を歩く。

20201113200235474.jpg
※レトロな外観の水俣駅から国道3号線に入った。

20201113200204317.jpg
※野菜の種付け作業を見た。

20201113200205cb2.jpg
※鹿児島県に入った。

20201113200207453.jpg
※出水市に入ると、鶴のモニュメントが至るところにあった。

202011132002139bc.jpg
※同上。

20201113200208604.jpg
※無店舗販売所は地域の特産物を象徴する発信基地。

20201113200210a1a.jpg
※国道3号線は八代海を見ながら行く、景観も素晴らしいルート。

20201113200211fb0.jpg
※同上。

20201113200214289.jpg
※本日の昼ごはん。薩摩黒うどん定食 (出水屋文左衛門490円)

202011132002168a0.jpg
※高尾野町に入ると広大な田園風景があった。

20201113200217ace.jpg
※鶴の渡来地。

202011132002198bb.jpg
※ラッキーなことに鶴と出会うことができた。

202011132002200e4.jpg
※門司からちょうど300キロ。

20201113200222b93.jpg
※阿久根市に入った。意味がよく分からない看板。


メインサイト『琺瑯看板探検隊が行く』もどうぞご覧ください★

↓♪ 良かったらポチッとお願いします ♪ 
にほんブログ村 旅行ブログ 歩く旅へ

関連記事
スポンサーサイト



[ 2020/11/13 ] 日本縦断徒歩の旅 | TB(0) | CM(2)

佐多岬まであと少しですね。体調は如何ですか?

感想を二つ。

ミカンの御接待、有難いですね。心温まります。

次、意味が良く分からない看板。
〝面白看板〟は、北より南に来る程、特に九州で目立ちませんか?

今日もお元気で!
[ 2020/11/14 03:45 ] [ 編集 ]

bami-miさんへ

コメントありがとうございます❗
振り返ってみると、これがお接待というのですね。
初めての経験なので戸惑いました。
場所的に歩き旅の人もいるのでしょうか、おばあちゃんも慣れていたかもしれません。
今日もみかんの売店の店主に声をかけられました。
佐多岬まで、あと4日。
頑張ります!
[ 2020/11/14 16:26 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
https://tsuchinoko2006.blog.fc2.com/tb.php/2489-27409650