佐多岬から帰って、3日ほどのんびりと過ごした。
連日の長距離の歩きで緊張していたのか、体が弛緩し始めると同時に、そこらじゅうが筋肉痛になった。
我が家の二階にある、寝室までの階段の上り下りも苦労するくらいである。
しかし、足の裏はまだ皮膚がカチカチになっており、今なら長距離を歩いてもマメはできないだろう…ということで、かねてから考えていた自宅から中山道の御嵩宿(岐阜県御嵩町)までを歩くことにした。
御嵩宿は徒歩日本縦断のスタート地点となった場所である。
ここから私の旅が始まり、東西に歩を延ばすことになった記念すべきところ。
御嵩宿までを歩くことによって、自宅の玄関から佐多岬や宗谷岬までが一本の線でつながることになるわけだ。
午前8時にカミさんと自宅を出て、いつものウォーキングコースを歩く。
途中でカミさんと分かれる。
JR多治見駅方面に進んで国道19号線を横切り、国宝の永保寺を横目に見ながら御嵩町方面に向かう。
歩道が整備された県道をずんずん歩いていく。
可児市に入る手前くらいから登り坂になったが、紅葉が深まった広葉樹の森を抜ける県道は気持ちよく歩くことができた。
自宅を出てからちょうど10キロが過ぎたが、調子が良く足も痛くないので休憩も取らずに更に歩を進めた。
可児市の花フェスタ公園の入口で休憩し、せんべいを食べながら熱いお茶をすすっていると、私の目の前をリュックを背負った年配の女性が大きく手を振りながら凄い速さで歩いて行った。
(なかなかやるなぁ…)と思いながら、どんどん小さくなっていく後姿を目で追ってしまった。
御嵩町に入ると刈り入れが終わった田畑が広がり、可児川にぶつかったところで中山道が通る旧街道に合流した。
名鉄の線路に沿ってのんびりと歩くと、ゴールの名鉄御嵩駅はすぐだった。
昭和レトロな駅舎をくぐり、切符を買う。
待ってましたとばかりに、大粒の雨。
ほんの数分の差で濡れネズミになるところだった。
今日はどうやら運がいいらしい。
帰りに宝くじでも買って帰ろうか…などと思いながら電車に乗り込んだ。
今年の日本縦断の歩き旅はこれで終わりだが、来年は最後の宿題である北海道苫小牧から宗谷岬を目指す。
コロナも収まって、何の気兼ねもなく、歩くことに集中できる年になることを願いたい。
■2020年11月22日 岐阜県多治見市~御嵩町
■28140歩 18.29キロ
■曇り一時雨

※多治見市の国宝・永保寺から虎渓山町を歩くと、天然記念物のシデコブシの群生地があった。

※多治見市小名田町は美濃焼の窯元が多くあった。

※多治見から御嵩町につながる県道381号線を歩く。

※多治見のマンホールは美濃焼がデザインされていた。

※可児市に入ると登り坂になり、広葉樹の森が紅葉していた。

※可児市の浅間神社。もみじのジュータンで彩られていた。

※浅間神社の石仏。

※御嵩町に入った。

※今にも降り出しそうな空模様の中、可児川に沿って御嵩宿を目指した。

※12時、名鉄御嵩駅にゴール。

※雨の中、ホームに入ってきた電車に乗り込み、短い歩き旅を終えた。
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この位の距離は全く問題無しって感じですね~ ちょっとした散歩みたいで・・・
今朝、11月25日朝日新聞の2p「ひと」欄は、佐多岬から宗谷岬2600キロをロードバイクで疾走する事、6日と13時間28分。例のギネス認定された方の紹介記事です。
小生、若い頃に3泊4日のツーリングに出たことがあります。最後にはお尻がオムツカブレ状態! 強い痛みで椅子にも座れませんでした。
つちのこさんの足の裏、今はカチカチ。ギネス認定の彼のお尻は如何許りであろうか。変な想像をしてしまいました。
m(_ _)m
コメントありがとうございます!
散歩というわけにはいきませんでした(汗)。
今は筋肉痛に苦しんでいます。
コメントありがとうございます!
タイムトライアルには興味がないのでよく分かりませんが、日本縦断の手段はいろいろあれど、究極はやっぱり歩きですね!
これは列島を歩いた人にしか分からないかと思います。
今年は完全に縦断ができなかったという事実に、来年への闘志がめきめき燃え上がってきます。
北海道に雪が無かったらすぐにでもチャレンジしていますね。
何しろ、足の裏はカチカチ状態なので(笑)。
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