にわか“鉄ヲタ”に加速度がついてしまった。
昔から多少はそんな傾向があったのだろうか、最近、鉄道に関する本を読み漁っている。
中でも、鉄道の旅をシャープな写真と女性らしい文章でまとめた矢野直美の「おんなひとりの鉄道旅」がいい。
彼女はテレビのレポーター等でタレント活動をやっていたというだけあって、なかなかの美人。
鉄ヲタの代表選手・横見浩彦が提唱する“レールクィーン”に匹敵する華やかさと独自性を併せ持っている。
時代も変わったのだろうか。男たちの独断場だった鉄道の趣味世界に、こうしたキレイな女性が参入してくる。もはやオタクといえないくらい、メジャーな世界になっているのかもしれない。
鉄道で旅することは、ローカル線になればなるほど郷愁を感じるようで、この作品に一貫しているのは、そんな旅情感である。
全国のローカル線を人と人とのふれあいを軸に描きながら、鉄道がもつ力強さとひとり旅の哀愁をうまく表現している。
僕の心をくすぐるこうした本にはなかなか出会えないだけに、うれしい一冊であった。
- 関連記事
-
スポンサーサイト