吐く息がわずかに白い。
思いのほか冷え込んだなか出発。
腰と右足には痛みが残っているが、なんとかなりそうだ。
国道142号線に出たところでコンビニを見つけ、昼食のおにぎりとバナナを購入。
ついでにホットコーヒーも。この旅初めてのコーヒーにありつくことができた。
泊まった民宿はなかなかのサービスぶりで、洗面用具、タオル、パジャマは有料。更に食器の片付けまでさせられた。
これで一泊二食で9500円。
競争がないとはいえ、実にいい商売だ。
私にお金とその気があったなら中山道沿いに小さな宿をやってもいいくらいだ。
きっと儲かるに違いない(笑)。
長久保宿を過ぎたところで、パーカーを脱ぐ。
今日も季節外れの暑さになりそうだ。
ダラダラと続く緩い坂道を登ると笠取峠。
国道を一気に下ると松並木となった。
天然記念物に指定されているアカマツ並木が1㎞ほど続く景観は今回の旅の白眉といっても良いくらい素晴らしい。
道祖神や名もなき石仏も目を楽しませてくれた。
芦田宿を過ぎ茂田井間の宿を歩く。
白壁の酒蔵が軒を並べる静かな町並みである。
アサギマダラがゆらゆらと舞っている。
手が届くくらいの高さを優雅に翔ぶ姿に心が和む。
羽にマーキングは確認できなかった。
続く望月宿には映画『八つ墓村』のロケ地となったレトロな旅館や石仏群もあり、苦行のような季節外れの炎天下の歩きを忘れさせてくれた。
八幡宿から千曲川を渡り塩名田宿に入ると浅間山がこれ以上ないくらい大きく雄大になった。
刈り取り真っ盛りの田園風景に赤く色づいたリンゴ畑が目に鮮やかだ。
風景は素晴らしいが、それにしても暑い。
朝からペットボトルを三本空にした。
佐久の岩村田宿まであと数㎞だというのに、1㎞毎に腰を下ろしてしまう体たらく。
朝の寒さはなんだったのか。
この暑さが、老いぼれの我が身の少ない体力を奪っていく。
16時、佐久インターの近くで晩ごはんを買い込み、ホテルに投宿。
ようやく暑さから解放された。
◼️2021年10月5日 長野県長門町~佐久市
◼️44902歩 29.18㎞
◼️AZホテル佐久インター
◼️晴れ

※長久保宿を歩く

※空き缶の二次利用。これは凄い!

※笠取峠を下ると松並木が出てきた

※松並木には石仏も佇んでいた

※山の稜線がきれいに見えた。田園風景も素晴らしい

※坂道が多い芦田宿を歩く

※同上

※茂田井間の宿。白壁の酒蔵が軒を並べる

※望月宿の春美屋。下駄の看板が有名

※望月宿。『八つ墓村』のロケ地となった旅館

※望月宿。石仏群

※八幡宿に向かう途中にあった道祖神

八幡神社。社殿の彫刻が素晴らしい

※同上

※同上

※千曲川を渡った

※塩名田宿付近

※浅間山が大きく迫ってきた

※岩村田宿が近づくとリンゴ畑が多くなった

※岩村田宿の道祖神
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今日もお疲れ様です。旅のフォト、毎日楽しみにしています!
泊まられた民宿、考えられないくらいの殿様商売ですね!!御膳の片付けをお客がやるなんてなんて初めて聞きましたよ。
また楽しませていただいております。
道中無理せず頑張ってください。
行くては感染者減少傾向とはいえ新型コロナ汚染地域、くれぐれもお気をつけください。
民宿やホテルは当たり外れが当たり前。
ホテルは空きがなくて喫煙室で我慢しています。
タバコ嫌いにはつらいです。
コメントありがとうございます
性懲りもなくまた歩き旅を始めました。
首都圏に近くなると、さすがにコロナが気になります。
これからの数日間、注意したいと思います。
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