よく知られていることに、煮ぼうとうが渋沢栄一の大好物だったようだ。
故郷の血洗島に帰省すると、決まって自家製の煮ぼうとうを食したという。
煮ぼうとうは深谷の郷土料理で、群馬のおっきりこみにも近いが、麺は愛知のきしめんに似ている。
渋沢栄一の足跡を訪ねるため向かった深谷の血洗島で、栄一の生家【中の家】の隣に煮ぼうとうの専門店『麺屋忠兵衛』さんが店を構えていた。
元々は渋沢家の親戚筋で、建物も往時の古民家を改装して使っている。
店内には栄一の書も掛けられており、これを見るだけでも訪店の甲斐があった。
メニューは煮ぼうとうだけなので、煮ぼうとう・とろろご飯セット(1100円)を注文。
麺は深谷の製麺会社・新吉が製造しており、印象としてはきしめんを更に幅広くした感じ。
コシはきしめんよりも強い。
つゆの味付けは新吉オリジナルの秘伝のたれをかえしに、昆布・カツオ・サバ・椎茸からとった出汁をベースにし、煮込むことで深谷ねぎの甘みと地元産ごぼうの香りが加わった、コクと甘みのある伝統のしょうゆ味に仕立てている。
少ししょっぱく感じたが、なんといっても野菜の味が複雑に絡み合った出汁の旨味が凄い。
気づいたときにはほとんど飲み干してしまった。
深谷産にこだわった山芋のとろろご飯と山芋昆布漬けも抜群に美味かった。
さて、初めて食した煮ぼうとうの、いたって個人的な評価ですが、
あまたある全国の“うどん一族”の中でも、その実力は横綱クラスと言っておきます。








※『麺屋 忠兵衛煮ぼうとう店』埼玉県深谷市血洗島247-1 年末年始休
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