ビジネスホテルで昼食のおにぎりのお接待を受け、6時30分に出発。
おにぎりには、私の名前と「道中、お気をつけて!」の付箋が付けられていた。
お遍路を始めてから、多くの人たちの優しさに触れている。
ありがたいことだ。
国道11号線と松山自動車道を横切り、65番三角寺に向かう遍路道に入った。
遅い田植えが始まった棚田の風景が目に和む。
遍路道は車道から山道になるが、クモの巣を払いながら緩やかな勾配をずんずん行く。
右足の小指のマメが化膿しており、消毒を繰り返して対処しているが、痛みは取れない。
山道ではいくぶん痛みが和らぐので、ここぞとばかりに早足で歩いた。
7時40分に65番三角寺に着いた。
ここまで1時間たらずなので、ちょっと拍子抜け。
誰もいない境内で白衣に着替え、本堂と大師堂を参拝。
境内で、竹箒を使って掃除をしている年配の女性と大きな声で世間話をしている若い兄ちゃんが、納経所の係だった。
いかつい兄ちゃんは、私が納経帳を差し出すと、面倒くさそうに受け取り、料金皿を出した。そして、納経帳と一緒にお姿が描かれた紙片を添えるのを忘れる始末。
(コイツ、大丈夫かぁ)と、思いながら納経所を後にした。
三角寺からは舗装された林道をのんびりと下り、お大師様が村に蔓延した疫病根絶を祈願したと伝わる常福寺(椿堂)を参拝した。
国道192号線に出ると、民宿までは6㎞ほどなので、時間調整で休憩を多く取りながら歩く。
久しぶりに見た遍路小屋では、靴下を脱いで、蒸れた足を乾かした。
大型トラックがひっきりなしに通る855メートルの境目トンネルを越えるが、歩道が60センチほどしかなく、トラックの風圧で体が揺れた。
これはけっこうなストレスである。
トンネルは歩き遍路にとって鬼門でしかない。
トンネルを出ると徳島県池田町に入った。
12時40分に「民宿岡田」に到着。
歩き遍路には有名な、“名物おじいちゃん”が迎えてくれた。
到着がちょっと早すぎるかなと思ったが、それは杞憂で、おじいちゃんは、「風呂入って、昼寝でもしたら」と。
明日の雲辺寺越えに備えて、ありがたや、お言葉に甘えて、そうさせてもらいます。
◼️2023年5月25日 四国中央市伊予三島~徳島県池田町
◼️30928歩 20.10㎞
◼️曇り時々晴
◼️民宿岡田

※戸川公園から遍路道に入った

※遍路道の目印は助かる

※幾何学模様のような棚田の風景

※遍路道の道標

※三角寺への遍路道で。こんなメッセージがあった

※瀬戸内海が見えた

※遍路道は山道になった

※同上

※65番三角寺山門への石段

※三角山門

※同、仁王像

※同、本堂

※同、大師堂

※遍路道からの眺めが素晴らしい

※同上

※遍路道は棚田の間を抜けた

※別格霊場椿堂

※遍路小屋で休憩

※お接待のおにぎりを頬張った

※国道192号線の境目トンネルに向かう

※境目トンネル

※徳島県池田町に入り、愛媛県が終わった

※明日は66番雲辺寺を目指す

※12時40分、民宿岡田に到着し、短い一日が終わった
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