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四国歩きお遍路(37) 77番道隆寺~82番根来寺

76番金倉寺近くのゲストハウスを6時に出発。
宿泊客は宿の規定により室内では食事ができないので、玄関脇に置かれた小さなテーブルがある狭いスペースで食べることになっている。

前日に買っておいたパンを食べようと思って部屋を出ると、女性二人がお化粧の真っ最中。
とても食事どころではなく、仕方がないので、チェックアウトをしてから近くのコンビニで食べた。

しばらく県道25号線を歩き、脇道から77番道隆寺に向かうが、化膿している右足の小指のマメが相変わらず痛い。
一歩踏み出すたびに、しびれるような痛みが脳天まで響く。
四日連続となったロキソニンを飲んでかわしているが、一向に治る気配がない。

誰もいない静かな道隆寺の境内で、読経をした。
自分の声が響き、心地よかった。
般若心経は心を込めて読むほど、じわじわと気持ちが落ち着いてくる不思議な力がある。
トチらないように読むことが精一杯のお遍路を始めた頃は、そんなことは全く感じなかった。
まだ暗記できないが、もう154回も読んでいる。

丸亀城を右手に見ながら78番郷照寺に向かう。
すると、うどん店「讃州製麺」を発見。
まだ10時前だが、ついふらふらと暖簾を潜ってしまった。
恐るべきことに、広い店内はほぼ満席。
まだ朝なのに。
これは思いっきり、不思議な光景である。
香川県民の「朝からうどん」は、本当であった。
ぶっかけうどんにゲソ天トッピングを食べて店を出た。
これで、こらから始まる山越えルートにチャレンジできそうだ。

78番郷照寺を打ち、坂出駅前のシャッター商店街を通過し、79番天皇寺に着いた。
天皇寺は境内に白峰宮という神社が同居しているちょっと変わった配置。

暑い日差しが照りつけ、汗だくになりながら読経を上げた。
それを見ていたのか、ご夫婦の参拝客が「歩きですか、これ、飲んでください」と、栄養ドリンク2本をザックの横に置いていった。
参拝客からのお接待は初めてだが、ありがたく頂戴した。

納経所でこの先のルートについて訊くと、まだ時間が早い(この時点で12時)ので、81番→82番→80番の順で打っても良いのでは、というアドバイスを貰い、10㎞先の81番白峯寺に向かうことにした。

しかし、これがかなりの勾配で、暑さと足の痛み、さらに延々と続く急な石段にヘロヘロになって到着。
標高300メートルと言えども侮れないアプローチだった。

更に、標高400メートルの82番根来寺へは5㎞の遍路道を歩くが、これもアップダウンがあり、なかなか手強い。

途中に十九丁の休憩場所があり、そこにはお接待として飲み物や菓子が置かれていた。
缶コーヒーをありがたく頂戴し、喉を潤すことができた。

15時45分に82番根来寺を打ち、十九丁まで往路を戻り、80番国分寺に向かうが、まだ7㎞もあり、17時の納経終了までには間に合いそうもない。

雨も落ちてきたので、尾根に付いた遍路道をのんびりと下ることにした。

「イノシン出没中」の看板を見て、急な下り坂に膝をガクガクにしながら、80番国分寺の脇を抜ける。

18時過ぎにJR国分駅に到着し、予約した高松駅近くのホテルに向かうため、電車の人となった。

足の痛みと暑さに翻弄された、長く苦しい40㎞を歩いた一日がようやく終わった。

◼️2023年5月28日 香川県善通寺市~高松市
◼️60645歩 39.41㎞
◼️晴時々曇り
◼️ホテル東宝イン高松

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※遍路道に佇むお地蔵様

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※77番道隆寺山門

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※同、仁王像

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※同、本堂

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※同、大師堂

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※ぶっかけうどんを食す。(讃州製麺所)

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※丸亀城を右手に見ながら歩く

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※土器川を渡った

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※78番郷照寺に向かう遍路道

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※同上

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※78番郷照寺山門

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※78番郷照寺本堂

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※同、大師堂の天井装飾

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※遍路道を79番天皇寺に向かう

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※同上

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※同上。分かりやすい道標があった

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※坂出駅前のシャッターが降りた商店街

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※天皇寺に向かう遍路道

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※79番天皇寺境内。本堂と大師堂

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※参拝客からのお接待

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※天皇寺から綾川に沿って遍路道を歩く

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※同上

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※81番白峯寺に向かう遍路道

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※標高が上がるに連れ、眺めが良くなってきた

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※草に埋もれた丁石

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※81番白峯寺の最後の石段の登り

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※81番白峯寺山門

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※81番白峯寺中山門

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※同、本堂と大師堂

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※同、大師堂

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※82番根来寺に向かう遍路道にある、あかい(井戸)と丁石

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※同上、石造り卒塔婆(香川県指定建造物)

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※同上、遍路道

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※十九丁のお接待所

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※缶コーヒーをいただいた

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※五色台の無料遍路小屋

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※82番根来寺山門

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※同、仁王像

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※同、本堂

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※同、大師堂

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※遍路道を80番国分寺に下る

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※同上

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※展望が良く、国分の町が見えた

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※溜め池の脇を歩き、国分駅に向かった

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※40㎞を歩き、国分駅にゴールした

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