4月の歩き遍路で立ち寄った店です。
足摺岬にある38番金剛福寺を打った後に取ったルートは、西回りで岬をぐるりと一周し、土佐清水市に向かうというもの。
それこそ、イヤいやというほど青い海を見て歩くのだが、問題は岬を出てから食べるところが一切ないという状況。
空腹を紛らすために、ペットボトルの水を飲みながら歩くが、さすがにもう限界…というところで、見つけたのがクルクル回る喫茶店の回転灯。
『喫茶 緋羅里』の扉を開け、「ご飯食べれますか?」と声をかけると、「どうぞ」の返答。
人のよさそうな笑顔で、おばちゃんが迎えてくれた。
お客は私一人。
ゆったりとしたソファーに腰を下ろしてメニューを眺める。
壁に貼られたPOPの特製宗田節メニュー「ニャンコ定食600円」というのが気になったが、おばちゃんの一言。
「今日の日替わりはエビフライ」で決まった。
さて、その日替わりランチ(650円)。
何の変哲もないランチだが、エビフライも煮物も、煮たナスやオクラの味噌汁も、手を抜いていない料理で美味かった。
私が店を出るときには、地元の常連さんたちで店は満席になった。
歩き遍路の遍路道に当たるので、背に南大師遍照金剛と記された白衣の私は、ここでは珍しくもなんともないようだった。
退店際におばちゃんが、「これお接待」といって、黒飴を手の平一杯にくれた。
糖尿を抱える身には、甘い飴は口にできないが、ありがたく頂戴し、自宅に持って帰ることにした。
きっと、カミさんが喜ぶだろう。

※『緋羅里』高知県土佐清水市足摺岬818-6 水休
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