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P.コーンウェル『変死体』

検屍官シリーズ第18弾。今年も上下巻をようやく読みきった。
最初はいつものようにチンタラペース。ここで脱落する人は、このシリーズを読むことには向いていない。
とにかく活字がびっしり詰った長編なので、読みきるのに根気と精力がいる。おそらく全シリーズを読み続けている読者は、そんなに多くはないだろうと勝手に思う。
『変死体』はこれまでのシリーズの中で、サービス精神に富んだ作品に仕上がったと思う。
ずっと気になっている登場人物たちのプロフィールが、かなり際どいところまで描かれているからだ。
例えば、主人公のケイ・スカーペッタの片腕ともいえるジャック・フィールデングの年齢が47歳であり、
筋肉増強剤を使用するマッチョであったり、ピート・マリーノの頭髪が禿げ頭の上にほんのちょこんと乗っているとか…これ以上書くとネタバレになってしまうが…。
言うなれば、このシリーズもいよいよ終盤に入ってきたような、そんな印象を受けるのだ。

ケイ・スカーペッタはおそらく50才を超え、更年期に指しかかったのか、初期のシリーズに濃く出ていた女性らしさや行動的なハツラツさを含めて、女性としての色気も徐々に薄れてきたように見える。
老い=魅力がなくなる…ということではない。

20年以上続いているシリーズらしく、著者も読者も作品とともにゆっくりと年輪を重ねている。
願わくば、まだまだ続いて欲しい。

変死体(上) (講談社文庫)変死体(上) (講談社文庫)
(2011/12/15)
パトリシア・コーンウェル

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[ 2012/02/18 ] 読書 | TB(0) | CM(0)

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