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増田俊也著 『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』

この2週間ひたすら読み続けた、実に2段組7000ページの大作。
戦前から戦中にかけて、「木村の前に木村なく、木村の後に木村なし」と言われた日本最強の柔道家のノンフィクションである。戦前の全日本柔道選士権を3連覇し、天覧試合を優勝、15年間不敗を誇った男がなぜ力道山との決戦(1954年)で破れたのか…。
それは本当に真剣勝負だったのか、プロレスというショービジネスを背景にした八百長まがいの見世物だったのか、2人とも故人となった今、その真実はいまだ謎に包まれたままだ。
本書は木村の生い立ちから師匠牛島辰熊との出会い、一日9時間の練習を重ねた拓殖大学柔道部時代、そして終戦後のプロ柔道旗揚げからプロレスへの転進、力動山との因縁の対決、その後の流転の人生を追跡し、あますところなく綴っていく。
著者自身も北大柔道部出身ということで、18年に及ぶ取材を通して、柔道への愛情、カリスマ木村政彦への強い思いをこの作品にぶつけたという背景がある。

アマチュア時代の木村政彦の全盛期の強さを記録する映像は残っていないが、力道山との対戦以外にもブラジル最強の格闘家エリオ・グレーシーとの試合や、木村が60歳のときの大外刈りから寝技に持ち込む強烈な映像が今もYouTubeで観ることができる。改めて木村政彦の凄さを感じることができると思う。
力道山との試合の時には、まだ生まれていなかった僕はリアルタイムでもちろん観ていたわけではないが、テレビの黎明期に重なった当時を生きた人々にとって最高のパフォーマンスであり、今も語り草になっている出来事だったようだ。
今度、実家に戻ったら、老いた親父に「木村政彦を知っているか」と、聞いてみようと思う。

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか
(2011/09/30)
増田 俊也

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[ 2012/06/16 ] 読書 | TB(0) | CM(1)

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[ 2012/07/07 14:37 ] [ 編集 ]

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