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懐かしのところてん

懐かしの味
夕食後にところてんを食べた。三杯酢と白ごまをかけて食べるのが僕のやり方だが、関西方面では黒みつをかけるようだ。
ところてんは漢字で「心太」と書く。その由来は、原料の天草を凝る藻(こるもは)と呼び、凝ったものを「こころふと」と呼び当てられたようだ。
夏の風物詩ともいえるところてんだが、昭和30年代の幼少の頃、近所の駄菓子屋に通っては食べていた記憶がある。当時、値段は5円で、子供にも手が届く一番安いおやつだった気がする。
ところてんを注文すると、腕まくりした店のおばさんが、水が張られた木桶に浮かんだ塊りをそっと手に取り、四角い木の筒に入れる。そしてガラスの食器に向けて突き棒でやんわりと押し出す。この瞬間が僕は大好きで、にゅるにゅるにゅると出てくるところてんを何度見ても飽きなかった。
食べ方は割り箸を割らずに1本で食べる。箸一本で食べることについては、どうやら名古屋方面の風習らしいが、今だにこの理由は分からない。
一本で食べることは想像以上に難しく、今は亡き母の、粋で器用な食べ方を何度まねても、箸から滑り落ちてうまく食べれなかった。

…思い出は尽きないが、昭和30年代の子供達のおやつの代名詞だったところてんは、駄菓子屋が姿を消すと同時に、ついぞ食べることがなくなった。
突き棒の楽しみも、粋な食べ方もすっかり遠のいたのは寂しいが、スーパーの店頭で見つけると懐かしさもあって、ついつい買い物カゴに入れてしまう。
「旨いぞ!」と言っても、子供達は手をつけない。
地味な食べ物の代表でもあるが、今の季節になると、天草独特のアンモニア臭い風味とツルっとした食感を、何故か味わいたくなるのは僕だけではないだろう…。
こんなのあったなぁ

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