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知多半島へ

師走12月。今年も暮れようとしてるのに、独り訪ねた知多半島は春のような暖かさだった。
武豊町には醤油醸造元が軒を連ねる一角があり、甘辛い醤油の香りが漂う、クルマ一台がようやく通れる狭い路地に、黒板壁の蔵が並ぶ。
その中の一軒、「南蔵醤油」の建物を覗くと、薄暗い倉庫に巨大な樽がど~んと座っていた。中に入ってみると、醤油の香りと微かにカビ臭いすえた香りが鼻をくすぐる。時間が止まったような静けさが心地いい。
この辺りには江戸時代から続く老舗の醸造元も何軒かあり、町全体が醤油の香りに包まれているようなレトロな雰囲気だ。醤油や味噌の醸造の機械化が当たり前の世の中、昔ながらの製法で作っていくことのこだわりは、いつまでも残って欲しいと思う。
半島先端の師崎で折り返し、ジャンボ海老フライで有名な「まるは食堂」を横目で見ながら豊浜に着いた。いかにも漁村らしく、クルマも通れない狭い路地に、屋根と屋根がくっつくほどの間隔で家屋が並んでいる。
こういうのもいい。窓を開けて、「○○さ~ん、雨が降ってきたよ~」、など言えば、すぐ隣の家の窓から「ありがとうよ~」なんて言って、洗濯物を取り込む…きっと、こんなやり取りがあるかもしれない。

冬の海を見に行く…という自分なりのテーマで出かけてみたが、寒々とした鉛色の荒れた海を想像していたのに、波も立たない穏やかな緑色の海、そして小春日和の一日だった。まぁ、生活感溢れる町の風景を切り撮れただけでも、“良し”としよう。

■最近読んだ本
「昭和夏休み大全」 市橋芳則 河出書房新社 ☆☆★★★
「帰ってきたもてない男」 小野谷敦 ちくま新書 ☆☆☆★★
「剣客商売四 天魔」 池波正太郎 新潮文庫 ☆☆☆☆☆

醤油の町、武豊

醤油の香りがぷ~ん。

漁村の町並み

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